うちの会社は、去年の暮れから ベトナムからの 海外研修生を二名 預かっています。
言葉は ほんの片言くらいしか 通じず なかなか大変なモノがあります。
この青年達は 来月まで 頑張ってもらう予定ですが、
やはり言葉の壁は大きなモノがあります
どういう理由からなのかは 解らないのですが
なんと、ゆるS君が 彼らのサポートとか しているようで
休日には バスの乗り方や 他、色々と 日本での生活方法など 教えている様です(^_^;)
で、 彼らも 長く滞在していると 髪の毛も伸びてきます。
一人は 散髪とか出来るので もう一人の頭を刈る事が出来るのですが
自分の髪を刈る事が出来ないので 困っているらしい・・・。
という事で、ゆるS君が 彼らのアパートに行って 自分では刈れない彼の頭を 刈って上げる事にしたそうです。
上司から借りた 電気バリカンを持って 彼らのアパートに行くと
「 早く刈ってくれ!」 との申し出に (多分ジェスチャーだと思います)
「 任せろ!」 と、言わんばかりに 張り切る ゆるS君、
オイラが見た限りでは 彼らの頭は まだ 充分に短く 見えてたのですがね、
少しでも長く感じると 嫌なのだそうです。
ゆるS君は電気バリカンの アタッチメントを 一番短いやつにして
「 行くぞー!」 と、声を上げて 一気に正面から刈る仕草をして 研修生をビビらせて 喜んでいました。
それを見ていた もう一人の研修生が ジェスチャーで
「 それはダメダメ 」 と、表現すると、
ゆるS君は 「 解ってる解ってる!」 と、 ジャスチャーで答える。
冗談は 終わりにして サッサと 刈って帰ろうと 本番に移ります。
一番短く刈れるアタッチメントを付けたまま 後ろから ジョイーン!と
下から上に向けて 刈ったら 横で見ていた研修生が 「 イケナイ! イケナイ! 」 と、
ゆるS君がバリカンを持っている手を 掴んで 制止しました!
「 イケナイヨー!」 と、怒られたゆるS君!
襟足から 5センチ程、一直線に バリカンの痕が付きました(^_^;)
「 えっ? 丸坊主じゃいけないの?」
ゆるS君、ロクに 言葉も理解できないのに 自分勝手に解釈して 丸坊主にするつもりでした(^_^;)
最初に、前から行こうとしたのは 本当は 冗談じゃなくて ホンキだったようです!
それでも 切った髪の毛は戻るはずないので
一直線に刈った部分と同じ高さまで 同じ様にして 刈り上げ、
そこから上は 少し長い アタッチメントを付けて 切ってあげたそうです。
ゆるS君から その話を聞いて、
「 じゃあ、彼は サザエさんの ワカメのような 頭になってるの?」 と訊くと
「 そうなんですよね、でも、あれから3日も経ったから かなり解らなくなりましたが^^; 」
というんで、見に行くと
確かに ワカメカットです(^_^;)
しかも かなりの トラ刈り、
これでは可哀想だよなー!
「 これは罰として オメーの頭も 同じ様に しなきゃ不公平だから オイラが刈ってやろうか!」
と、提案すると、
「 やめてください! 何だかマジで やられそうで怖いです!」
「 えっ? マジなんですけど・・・。」
「 嫌ですよ! 勘弁してくださいよー!」 と、泣きを入れてきました(^_^;)
それにしても どうして キワ刈りの アタッチメントで 丸坊主にしようとしたんでしょう、
「 だって、新兵は皆 バリカンで丸坊主にするじゃないですか、だから・・・。 」
って、意味が分からん!
彼は兵隊じゃないし、ひと事も、そんな事言ってないはず!
相変わらず 変わってる人であります。
その後、何日かして ゆるS君は 研修生に 「 先生 」と、呼ばせているらしい
との情報をキャッチ!
マジ?
さっそく研修生の所に行って 真相を確かめに行きました!
で、それは本当でした!
「 ぬわに~い! 今度から ユルSポンと呼びなさい!」 というと
「 ソレハ デキマセン!」 と、断られちゃいました(-_-)
「 何言ってんだ! 大馬鹿野郎! と、呼べ!」 と、エキサイト(^_^;)
連中は言葉の意味は 解らないはずなのですが 雰囲気で理解しているようです^^;
結局、オイラが一番の 大悪人のようです(+_+)
その後、すぐに ゆるS君を発見したので 本当の事を聞いてみると、
「 あちらの人は 日本人を 先生と呼ぶんですよ^^; 」
などと 言ってましたが 真相の程はオイラには解りません、
少しだけ長くなって、青くなってた後頭部の色が 濃くなりはじめた頭を
ムツゴロウさんが犬を撫でる時の様に ガシガシとイジリ回して 満足しているオイラの顔を
困ったような顔して 見ている異国の若者がここにいました^^;
何だかんだ言っても、オイラが皆を困らせて喜んでいるのかもしれません(^_^;)
「 何だかんだ言っても パパが一番 悪そうよね!」