Digital Photo Gallery by ZEISS Ⅱ

四季折々の表情を見せる写真を公開します。

江戸川公園の桜

2008年03月30日 | 
『折り重なるように咲く』
(1)


会社の近くにある江戸川公園のソメイヨシノが満開となりましたので、カメラを持って出かけてきました。
江戸川公園は関口台地の南斜面の神田川沿いに広がる東西に細長い公園で、神田川に沿ってソメイヨシノの並木が続いています。
折り重なるように咲く様は、まさに圧巻としか言いようがありません。

この日は雲が多くなり、太陽の光にかなりの変化が出るようになりました。
絞りを開放にセットして、ピントを合わせた桜の枝に光が当たった瞬間にシャッターを切りました。
ピントが合っていない前後の桜はやや暗く描写されましたが、これはこれで立体感が出たのではないかと思っています。

撮影地:東京都文京区関口「江戸川公園」(共通)
撮影機材:キャノンEOS40D EF70~200mm F/2.8L USM(共通)
撮影データ:ISO100 f/2.8AE(SS1/200秒) +0.3EV 200㎜(320㎜相当)
撮影年月日:2008年3月29日(土)



(2)


神田川はこの関口あたりでカーブを描きながら流れています。
もし、直線的な川の流れであったならば、このような変化はつけにくかったことでしょう。
ドブ川ではありますが、さすがにソメイヨシノが満開となる時期は華やかな空間が出現しますね。

撮影データ:ISO100 f/5.6AE(SS1/200秒) 0.0EV 108㎜(173㎜相当)

(3)


これは2枚目とは逆方向の上流側を撮影したものです。
構図的に上が窮屈になっているのは、人工物(ビルや首都高)が写らないようにしたためです。
写ったカットもありますが、やはり「美」の欠片も感じられない建物ではマイナスイメージになりますね。

撮影データ:ISO100 f/8.0AE(SS1/250秒) -0.3EV 100㎜(160㎜相当)


(4)


画面下側は花見客で溢れていますので、カメラをやや上向きに構えて撮影しています。
細長い公園ではありますが、望遠レンズが持つ圧縮効果を使うと別世界となります。
一面桜の花というのも悪くはないと思います。

撮影データ:ISO100 f/8.0AE(SS1/160秒) 0.0EV 95㎜(152㎜相当)


(5)


江戸川公園周辺の神田川は江戸時代には御留川(おとめがわ)と呼ばれ、その後昭和40年までは江戸川と呼ばれていました。
江戸川と呼ばれていた明治17年頃、旧西江戸川町在住の大海原氏が自宅前の土手に桜の木を植えました。
それがもとで、石切橋から大曲までの約500mの両岸に、ソメイヨシノなどの桜が多いときで241本もあったとのことです。

撮影データ:ISO100 f/8.0AE(SS1/320秒) -0.3EV 125㎜(200㎜相当)


(6)


その後、神田川の洪水が続いたため、護岸工事に伴って多くの桜は伐採されてしまいました。
昭和58年になって江戸川公園周辺の神田川沿いに、改めて桜の木が植えられて現在の姿になりました。
桜が満開となる時期には多くの花見客で賑わう名所となっています。

撮影データ:ISO100 f/2.8AE(SS1/2000秒) +0.3EV 200㎜(320㎜相当)

(7)


桜にばかり見とれていては、他の植物に気づかないこともあります。
もうすでに紅葉(いろはもみじかな?)の花も咲いていました。
この花がやがて、プロペラのような可愛らしい種になるんですよね。

撮影データ:ISO100 f/2.8AE(SS1/1600秒) +0.3EV 200㎜(320㎜相当)