Digital Photo Gallery by ZEISS Ⅱ

四季折々の表情を見せる写真を公開します。

翁草(オキナグサ)

2008年03月23日 | 
『またの名を「うずのしゅげ」』
(1)


この時期になると、私は必ず「向島百花園」を訪れることにしています。
それは、この翁草を見たいからです。
探せば他でも咲く場所はあると思いますが、初めて見たのがこの場所だったんです。

お昼過ぎまでは好きな光線で撮ることが難しいので、大抵は午後訪れるようにしています。
昨年は天気が今ひとつで苦労させられましたが、この日は雲ひとつないお天気でした。
思う存分、この翁草を向かい合うことが出来ました。

今回は、この翁草を撮影するのが目的でしたから、超ローアングルが可能なカメラにしました。
EOS40Dにアングルファインダーをつけてもいいいんですが、可動式液晶モニターを持つA200にしました。
ミラーがないぶんだけショックもありませんし、楽々撮影で腰にも優しいカメラですね♪

撮影地:東京都墨田区東向島「向島百花園」(共通)
撮影機材:コニカミノルタ・ディマージュA200(共通)
撮影データ:ISO50 f/3.5AE(SS1/800秒) -1.0EV 150㎜相当
撮影年月日:2008年3月22日(土)



(2)


これは横位置で捉えたものですが、最初はこのカットをトップ画像にするつもりでいたんですよ。
暫く眺めていたら、トップでは何となくバランスが悪いかな?と思って2枚目に持ってきました。
可能な限り寄って、画面いっぱいに翁草を入れてみたものです。

撮影データ:ISO100 プログラムAE(SS1/400秒 f/4.5) -0.3EV 200㎜相当


(3)


このような環境で翁草は咲いています。
大きな株は一つしかありませんでしたが、小さな株は結構ありました。
数年後にそれが大きくなっているといいなぁ、と思った私です。

撮影データ:ISO100 f/3.5AE(SS1/1000秒) -0.7EV 100㎜相当


(4)


では、さらに近づいてみることにしましょう。
トップ画像よりも明るめに仕上げて、翁草がもつ優しさを表現してみたつもりです。

撮影データ:ISO100 f/3.5AE(SS1/640秒) -0.3EV 175㎜相当


(5)


翁草(オキナグサ)はキンポウゲ科オキナグサ属の多年草です。
自生地はどんどん減っており、環境省の「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されています。
高さ10cmほどですが、花が散った後は伸長して30~40cmにもなるそうです。

「うずのしゅげ」とは宮沢賢治がつけたものです。
「うず」は翁(オンズ)の方言で、翁の髭(オンズノシュゲ)がなまったものであろうという説があります。
つまり、「うずのしゅげ」とは「おじいさんのひげ」のことですね。

撮影データ:ISO100 f/3.5AE(SS1/800秒) -1.0EV 200㎜相当