岩崎邸に着く前に、蓮が満開の不忍池で写真を撮った。
その時に、なんとなく頭の中にある不忍池の風景と今見ている風景が違うという違和感があった。なんか微妙に空が広いように感じていたのだった。
今日、別の調べものをしていて偶然その答えを知った。
上野の風景の中で万人に不安と落ち着かなさを与えるこの建物がなくなっていたのだ。
ホテルソフィア東京。(写真は借り物です)
菊竹清訓設計により1996年に立てられたこのホテルは2006年に営業終了。その後、三井不動産が購入したものの、そのデザインからあまりに使い勝手が悪く、転用の用途が見つからないまま解体が決定。
1年以上に及ぶ解体工事が行われ今年2008年の5月に消滅したとのこと。
設計者は解体の決定に憤慨したとのことだが、元々周辺住民や見識者からの評判もすこぶる悪かったため、解体にあたりそれほどの議論もなされなかったとか。
なるほど。これがなかったから空が広かったんだね。と納得。
じゃあ、つぎはこれも解体?