Zapf 2004-2011

2000年代の暮らし。自転車・ゴルフ・Yセツ・城・リコーダー....
今に続くいろんなことが芽吹いた季節

海辺のカフカ

2005年03月25日 | book
4101001545.09.MZZZZZZZ

村上作品は、ファンと言っても差し支えない程度の熱心さで読み続けてはいますが、この作品はどうなんでしょうか。今まで読んできた中では違和感を感じる文章でした。

もともと即物的な部分と幻想的な部分が強固に構造的に組み合わされて、標題音楽のように全体としてのメタファーを表現するというのが基本のスタイルだと思っています。個々のメタファーが理解できなくても、音楽のようにことばが頭に流れ込んでくればそれでキモチいいはずなのですが。この物語はどうも最初から最後まで小説のテクニカルな面ばかりが強調されているようで馴染めません。

なぜだろう。
年かなあ。
年なのかもなあ。


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