レッスンの後は、毎年恒例の実家の年賀状作りに野沢へ。まず、父と母と、連名の三種類の絵柄を作成し、合わせて150枚ほど印刷。その後、宛名の印刷に入った。
宛名は年賀状ソフトの住所録に入力済み。絵柄に合わせてリストをソートできるように、名前の前のセルに「あ」、「え」、「無印」と記号を入れてある。
母の友人は「あ」で、親戚など連名で出す相手が「え」だ。喪中や本人が亡くなって出さない相手は無印。父は基本的に習字で宛名を書くのでプリントしない。というマーキング。
で、リストの名前を見ながら、「この人は『あ』でいい」とか「この人は『え』にしよう」などと母の注文を聞きながらリストを整備していた。途中途中で父にも確認するのだが、どうも反応が悪い。どの人にどの絵柄で年賀状を出すのか、宛名は自分で習字で書くのかそれともプリントするのかはっきりしろい。
もう夜も遅いのでサクサク答えて欲しいのだが、父だけがぐずぐずしているのでだんだん母と私がいらだってくる。
とうとう母も大声になって「○○さんは『え』なのっ！？、自分で書くの？」と詰問調で父に言うと、父が困った声で、
「『え』ってなんだ・・・」
一緒にモニターを見ていない父には、人を「あ」とか「え」でマーキングをしていること事体、まったく理解していないのだった。それなのに「あ」なのか「え」なのかと大声で問い詰められてもなあ。
それまで必死にキーボードを打っていた私も、見守っていた妻も、父の「『え』ってなんだ」を聞いた一瞬後に、完全に笑いのツボにはまってしまい、それから数分間床の上をのたうちまわって笑い続けてのだった。
文章にすると全然可笑しくないですけどね。3日経った今でも思い出すと口元が笑ってしまう今年一番の大笑いでした。
すまん、るみ子。俺の文章力ではこの程度だ。