1回目のレッスンの時に、先生に手に入れておいてと言われた楽譜。
左から、J.B.レイエのアルトリコーダーソナタ集。
ギースベルト「アルトリコーダー教本」
バロック舞曲と演奏法
ギースベルトの教則本は普通にYAMAHA(銀座)においてありましたが、他2冊はけっこう手に入れるの苦労しました。
レイエは国内版が入手困難で、何軒か探したところでたまたま在庫があったSCHOTTの版をゲット。「バロック舞曲と演奏法」は、注文して1週間待ちました。
で、2週間ぶりにレッスンです。
バロック舞曲と演奏法から難易度5のPassepied(パスピエ)。
この曲集には24の舞曲が入っていて、楽器や装飾音の練習をしながら、舞曲の形式を勉強できるようになっています。
24曲には易しい順に番号が振ってあって、パスピエはその5番目ということ。
いやあ。難しかったです。
見ての通り譜面は全然シンプルで、楽譜通りの音を出すことは難しくないです。
が、これを先生の注意を気にしながら、バロックらしく味付けをしていこうとすると、けっこう大変。
まずは、前回知ったduのタンギング。あれから家で練習したのですが、自分がやっているduが正しい音なのかどうかよくわからない。
イメージとしては舌をtuよりも奥につけることで、発音の炸裂感をなくして、角をやわらかくするような感じ。
基本はレガート。バロックというとなんとなく音は短めのように思っていて、歯切れ良く跳ねるような音を出す癖がありましたが、そうではなくて基本はレガート。
頭の中で♪に横棒(テヌート)がついているように、ややベタベタと吹く感じ。
最初のブレス。やや早いアフタクトありの3拍子なので、最初のブレスは2拍目で。この息で先生に自分がやりたいテンポと出のタイミングを伝えないといけないのですが、慣れてないので息を吸った直後の音が乱れる。強くなっちゃうんですね。
そうするとすかさず先生から「アフタクトは他の音より弱く」という指示が。
3拍子なので1拍目が強く。2と3は抜いて。
リコーダーは音量の強弱で表現はしないので、この場合は1拍目がレガートで2と3をそれより短く軽く。
という先生の演奏を聞いているとすごく音量も自在に変化しているんだけどな。
言いたい事は音の強い弱いではなく、音の長さとアーティキュレーションで表現に変化をつけろということ。
で、そのアーティキュレーションですが、前回も書きましたが、原則としてスラーはなしです。
duのタンギングのレガートと、tuの短い音で表現。
アーティキュレーションの基本は
・順次進行はduでつなげる
・跳躍はtuで切る
・同音反復はtuで切る
小さな音符の繋がりのアーティキュレーションだけでなく、大きな固まりとしてのフレージングも意識しなければなりません。
バロックはそれほど長大なフレージングではなくて4小節などの分かりやすい固まりできちんとまとめていかなければなりません。
次のフレーズの前では必ずブレスを。
トリル。この本のトリルはターンのような書き方をしていますが、それは無視して。
[w]みたいなのは短く、長いトリルは[tr]
一般的には[+]のマーク。
簡単な楽譜を前にしても、これだけ語られて、これらを気にしながら吹こうと思うとかなり大変ですよー。
意識があっちこっちに飛ぶので、しまいには指までロレロレになったりします。
これ無意識にできるようになるには相当練習しないとだめなんでしょうね。
ちなみにパスピエについて
「パスピエの本性は軽薄さと境を接している。即ち、パスピエの落ち着きのなさとむら気の中には、早いジグでお目にかかるような激情、怒り、焦燥はもはやない。しかし、ここでの軽薄さは、憎しみや不快さではなくて、むしろ何か心きすぐるようなところを帯びた類のものである」
レッスンの後半はTambourin(タンブラン)をやりました。
こちらも濃かったけど、また次回に。