Zapf 2004-2011

2000年代の暮らし。自転車・ゴルフ・Yセツ・城・リコーダー....
今に続くいろんなことが芽吹いた季節

リコーダーレッスン #1

2008年02月03日 | リコーダー

ということで、最初のレッスン。

わたしんちから電車で行くと、地下鉄2駅→JR1駅→地下鉄1駅というハンパなところ。地図で見ると直線で僅か2.5km。自転車で行ってみましたらちょうど10分でした。ラクショー。

会場はなんと幼稚園です。教室の中央に先生と二人。イスを並べてのレッスン。イスはもちろん大人用のサイズのパイプイス。アンパンマンやメロンパンナちゃんの飾り物に囲まれてのおけいこです。

とりあえず、初めてなので何か吹いてみようということになって、ヘンデルのハ長調のソナタの最初の楽章を吹く。先生はアルトリコーダーで通奏低音パートを演奏。緊張したけど人と合わせるのはやっぱり楽しいね。多重録音とは違う。

「けっこう吹けますね」とハンパな誉め方をされ、そこから濃いレッスンへ。

・持ち方。右手親指のあたりに、楽器をささえる小さな部品をつけることを推奨。穴を押さえる指に楽器を支える仕事をさせないで、穴を押さえることだけに専念させる目的。その場で着脱式の部品をつけました。(300円)

・サミング(オクターブをする左手親指の穴の開閉のこと。格闘技の目潰しとはちゃいます)
 親指をずらすのではなく、第一関節の屈伸でコントロール。

・ブレス。口で吸って口で吐く。
 曲の始まりで息を吸う事でザッツを出し、同時に曲のテンポを合奏者に知らしめる。

・タンギング。 
tu  du ru ku gu
to do ro ko go
ti di ri ki gi
タンギングといえば「トゥ」だと思っていたが、実際は山ほど発音の方法があって、それを場面場面で使い分ける能力が必要。うきー。

母音音程の低いほうからo→u→i まあ、これは自然にそうなるかな。息のスピードを変える。高い音を出すのに息の量で替えるのではない。なるほど。

母音のもう一つの使い分けは表現方法。音色を替える。

・基本的にスラーは使わない。音をつなげて演奏するときは、duのタンギングで滑らかに、かつ1音1音はスラーではなく独立して発音する。作曲家が指定したスラー(原典の楽譜に書かれているスラーはスラーあり)

・替え指。(1)トリルのための替え指。(2)表現方法としての替え指。
リコーダーにデュナーミク(音量のダイナミクス)の表現は少ないが、表現には重要。ただ、音量を上げると、必然的に音程が上がってしまう。なので大きな音で吹く音はあらかじめやや低い音程が出るような指使いをしなければならない。

・解決音は小さく。バロック音楽は解決のひとつ前の音が肝心。なのでそこには装飾音が入ったり音が大きく強調される。逆に解決する音は抑えて吹く。

先生が喋りながらメモを書いてくれるので、楽です。上に書いたことも、そのメモを見ながらかきました。

それにしても、初日でこれだけのことを一気に話されましたが、この先どれだけディープな世界が待っているんでしょうか。わくわくします。


 

とりあえずの難関はduのタンギングだなあ。duと言ってもその音を発音するわけではなく、あくまで舌使いのイメージというか位置を表しているようなんだけど、よく分からない。
舌を前歯の裏ではなく、もう少し上あごのあたりでタンギングするっぽいんだけど、それほどtuとの差が明確でないし、慣れない舌の動きなので発音も乱れがち。

第一そんなことを考えながらだと、ただでさえ回らない指がますます回らなくなります。前途多難じゃ。

とはいえ、さすが古学のスペシャリスト。引き出しは多そうです。レッスン楽しそう。

そうそう。この先生はブリュッヘンはベタ誉めで、ニコラ・ペトリは好きでないみたいです。