大雑把な日常

日常のあれこれ。

美容師さんとわたし

2013-01-18 | 日記

いつもの美容院に電話したら

5年越しに髪を切ってもらっていた

美容師さんが昨年末に退職し、

実家の広島に帰った

と言われました。

ダーン!

ショック。

頭の中の音を文字で書くと

ダーン

です。

この美容師さん絶対!

って思っていたわけではなかったけど

もう髪を切ってもらうこともないのだと思うと

落胆しております。

そのひとは

カマキリに似た感じの

感じのよいおっさんなんですが

とにかく優秀な大人でした。

仕事が完璧すぎて

ほかのひとに切ってもらうと

ほかのひとの悪さが目立ってしまうほどです。

わたしが

「おしゃれが苦手なのであんまり美容院は行きません

 できるだけ切らなくていい髪型で」

ともう何年も前に失礼なワガママをチラリと言って以来、

そのひとに切ってもらうと3カ月目から差が出る。

髪が伸びて収集がつかなくなるのが

だいたいロングだと3カ月なんです。

でもその人に切ってもらうと半年はスタイリングが決まっている。

きっと私の髪質や癖を計算して

切ってくれているんだ。

と長いスパンで気付いた。

道理で、「こんな髪型がいい」「あんな髪型がいい」と言うたびに

「でも伸びたときにまとまりませんよ」

といなされたわけだ。

半年に1度の客なんて

効率が悪いし儲からない

悪い客だったはずなのに、いつも嫌な顔ひとつせずに切ってくれた。

そんな丁寧な仕事をすべてのお客さんにやることで

たぶん固定客をつかんでいた。

わたしは年に何回も美容院に行かないけど、

少々お高くてもここに通っていたし

ファッションへ支払うお金の大半をこの美容院に払っていた。

年に何回も合わないし

数時間のことなのに、人懐っこいひとで

ご家族の話などで盛り上がった。

だらだら余計な話はしないし

お客さんにおべんちゃらも使わない。

マイナスのことも言わないし、

人を観察している。

私は顔の形にコンプレックスを持っていて

あごの周りに髪をまとっていないと落ち着かないんだけど、

それ

いつも言わないけど

ちゃんとやってくれる。

こういう顔のこういう感じの人がこだわることを

知っているのだと思う。

できる大人が

リアルに存在していて尊敬しておりました。

だからさびしいなー。

お子さんが生まれた日に髪を切ってもらったこと。

就職の面接日前に髪をセットしてもらって、

わたしは「第一印象でぜったいに人に不快にさせないひとで、そういうひとは珍しいから絶対受かる」と

励ましてもらったこと。

思いだします。

手にけがをして1年ほど療養して復活したので

ずっといるもんだと思っていたのです。

友達でもないので

感謝の言葉を伝えられないのが

何よりも心残りです。

 

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