大雑把な日常

日常のあれこれ。

5周年

2010-11-02 | 日記
娘の
誕生日を祝うために
いろいろと
準備をしていて
思い出したこと。

5年前の今頃
破水したな。と。

時間を克明に覚えているのは
その日
見たいと思っていた
バラエティ番組を
見ていたせいです。

あのときはじめて
私は、

を意識した。

生命が生まれる瞬間に
変な話だけど。

はじめて
死ぬかもしれない。

と思った。
体があきらかに
おかしかった。
なにかが
なにか大きなものが
迫ってくる
そんな感じだった。

これが漫画だったら
擬音は

ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・

地の底から
体の奥の奥から
聞こえてくる。
地響きのような音。

ナースステーションと
非常階段のあかりが
人気のない
病院の廊下を照らしていた。

わたしは
破水したことのショックで
放心した頭で
ナースステーションに向かった。
たぶん
命乞い
ってこういうことなんだろう。

今にして思う。

だれか助けて

と何度も心で叫んだし
実際つぶやいたし、
たぶん
本当に叫んだ。

こわくてこわくてこわくて。
もう
助かりたい。
と思った。
早く終わらせたいと。

そして
先生がきても
看護婦さんがきても
だれひとり
信用できなかった。

とっても孤独で
なすすべもなく
真っさおで
ぶるぶる震えていた。
寒かったのかもしれないけど。

無事に赤ちゃんが生まれて
わたしの母親が部屋に入ってくるまで
その
怖さは続いた。
死ぬかもしれない
とずっと思っていた。

このはなしを
お産を体験した誰からも
聴いたことないので
たぶん
私だけなのかもしれない。

分析するに
覚悟が足りなかったんだと思う。
いろんなことを
受け入れる覚悟が。

いま、
真夜中を少しすぎた。
今頃
5年前のあたしは
陣痛のピークを迎えている。

娘の誕生日は
本当に特別なものだ。

あのとき欠如していた覚悟を
いまのわたしは持っているか。
それを
確認できるもの。

正直、
いまの私は泣きながら
目にもの見せてやるわ。
って思っている。

はっぴー
ばーすでい
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