忙しい毎日だと、本を読む時間がなくなる。
本を読みたいストレスが溜まる、私。
そして、土曜日、本を衝動買いしました、3冊。そんな時間ないのに。
でも、もう2冊読みました。はや。笑
いい内容の本に出会えると、嬉しくて、しばし没頭します。笑
その、没頭した本を、紹介します。3時間で読みました。
ちなみに、久しぶりにフィクションです。でも現実っぽいけど。
『僕と1ルピーの神様』
物語の設定は、クイズ・ミリオネア。
インドの孤児の少年、トーマスが、クイズに全問正解し、史上最高金額10億ルピーを手にする。なぜ学校にも通っていない貧しく死と隣り合わせて生きてきた孤児の少年が、クイズ番組で全問正解できたのか?
幸運の1ルピーのコインだけを頼りに生きてきた孤児の物語。
あんまり、期待しないで、読み始めたんだけど。
少年の過去の話がすごくて、ぐいぐい引き込まれて、読みました。
インド。
富裕層と貧困層の、天と地ほどの経済格差。
孤児の、ストリートチルドレンの子供がどんな目にあうのか。
ストリートチルドレン、性的暴力、幼児虐待、宗教的紛争、インドとパキスタンの戦争、売春、政治の腐敗…。
インドの問題ってこんなに多岐多様で、根が深いことを知ったし、貧しい子供たちがどれだけ悲惨な運命を負わされているのかも、痛感した。
特に、
親に捨てられても、一人でどうにか生きていくしかない、生活。
裕福なこどもたちの生活を垣間見たときの、どうしようもない痛みの感情。
将来の夢見ることさえ思いつかない、生活。
家族のために売春する女の子。
薬代が変えなくて、友達を、目の前で亡くしてしまう。
それでも少年は強くたくましく、自分の手で幸運を作り出していく。
生きるって大変だって思う。
自分がホントぬるま湯でいきていることも。
やっぱり、この格差の大きい社会が、少しでも、よりよくなったらと、思う。
世界中の、今、この少年のように必死で生きている子供たちのことを、思う。