昨日、研究室に行った。
そこは前に2,3回ぬいぐるみ病院を相談しにいってお世話になっている先生がいる所で、院生対象のゼミに来てもいいよとお誘いいただき、うきうきと行くことにした。
授業よりも全然おもしろかった!!
内容は、論文を一つ取り上げてstudy critics(論文の批評)をするというもの。
前回行ったときは母乳が下痢の罹患リスクを下げるかどうかという論文で、これも面白かったんだけど、今回は超低体重児(超未熟児)の思春期から大人への推移についての調査。
この研究、コホート研究*1で20年くらいずっと追いかけていて、私はすごくいいな(お金はかかっているものの)と思った。こうゆうのやってみたいと。
だって、夢を与えるもの!夢があるもの!この結果。
簡単に説明すると、超未熟児(501~1000g)の多数*2はearlier difficulties(初期の困難、障害とか最初学校についていくのが大変だったとかetc)を乗り越えfunctional young adult(社会的に自立した大人)になれる、ていうのが結論!
これって超未熟児の親たちに希望を持たせるよね。
もちろんこの論文の全てが正しいとか言いたいわけではないけど(先生方は色々つっこんでいたし)、でもコホート研究をこんなにしっかり長期間やれるってのはすごいなと思った。手間とお金かかるもん。
超未熟児で産まれた子達が20数年後、どんな教育を受けたか(高校・大学…)、仕事についたか・どんな仕事か、結婚は?、出産は?、その子達(対象)の親はどんな教育を受けた人だったのか…。
先生は日本でもやれないかなって言ってた。もうやっているとこもあるかもって。
やっぱ、私、小児科興味あるなー。
人をみたい、人とふれあいたいとずっと思ってて、臨床しか興味なかったけど、こうゆう夢のある研究ならしたいと思った。
何か未知なることを明らかにする研究も大事なんだろうけど、やっぱ人の役に立つ・人に希望を与える(新しい治療薬の開発でもいいし。)研究がいいねぇ~。
なんにせよ、英語!疫学のお勉強!それから、あくなき知識欲^^!!
でもって、大事なのは日々の授業との両立!(1学期始まって早々、部活やら勉強会エルモやらで、なおざりに…><)
先生に感謝。いい医者に研究者にならねば。
<つけたし>
あぁ、3年3学期最後のテストが社会医学(疫学)だったのに、もう忘れかけてた…><
ちょい復習。
*1コホート研究:曝露群と非曝露群を追跡調査していく。長期間に及び、コストが高い。
ちなみに、ケースコントロール研究:アウトカム(患者群と非患者群)からさかのぼって、後ろ向きに調査する。バイアスがかかりやすい。
論文説明補足すると、
*2この未熟児は退院できた人、ってことね。退院出来たのが45%、て書いてたから、超未熟児の半数はやっぱ病院で死ぬのね。もっとも数値(survive率)は施設や色んな要因で変わりそうだけど。つまり、結論は超未熟児でも退院さえ出来れば比較的健常人と同じ様な生活・将来がおくれたという研究だったって訳。
けど、あの研究はマジ労力とお金がかかってるよ。 すごいよね!!
でも、自分にそこまでできるかって言ったら無理かも。。それなら、目の前にいる子供に対して、臨床したい☆(俺はね)
けど、論文読むのってすごく大事!そこから、いろんな情報が知れるわけだし。それが、すぐに臨床、目の前の子供の治療にいきるかもしんない!!
医者になってからも、勉強だね!
研究者の根気強さにも感心するし。Sweden留学でも10年以上ずっとH.Pyloriだけ研究し続けててマジ驚いた。でも実際そうしないと質の高いEvidenceは得られないんだよね。
私は臨床しながら、研究できたらいいなって欲張りだから思ってしまうけど、まずは技術を身につけなきゃだね。
もう病院出る前、最後の1年だし、今年はマジ勉強しなきゃ。。。私が勉強しないことで困るのは患者さんだもんね。肝に銘じて頑張って勉強しよっ。
私も目の前の子供を助けることが先決になっちゃうだろうな。でも欲張りだから、どっちもしたいや、私。笑
研究をして将来多くの子供を救うことも、目の前の一人ひとりを救うことも、生涯をかけて、やってきたいね。
>marika
ずきっ!!
勉強しなきゃ。授業サボってる場合じゃない!汗。
知識のない医者はどんなに思いやりの心を持っていても、患者さんから信頼されないよね><
今年はマジ勉強する年にしなきゃ~
って言うかこの3年間よね。
この3年間でいっぱい吸収しようっと。
勉強も経験も感動も☆