7月からは、車で30~40分の外病院で、実習してます。
ザ・地域医療という感じの、田んぼの中の病院です。
その病院で、整形外科を回らせてもらってます。
外来の患者が、のきなみ、60代、70代、80代のおじいちゃん、おばあちゃん。
主訴は、腰が痛い、か、ひざが痛い。たまに、肩が痛い。笑
たまに来る若い人は、大抵、交通事故による四肢の外傷。
血内とは、180°別世界の病院です。
違った意味で、いろんな人々の日常を、家庭を見て、これも色んな人の、うんめいだな~なんて思ってみてます。
例えば、回診も、外来も、すごく和やか。
「そこさ、あるった(歩いた)けど、まだいてぇなぁ~」
「のっきり立つことはできねぇなぁ~」
(すっくと立ち上がる、という意味のようだ…)
「ここが、ずーずーいてぇなぁ~」
(ずーずー?? どんな痛みなんだ??)
「たけのこの皮をむいてたら、ここ(手首)が痛くなってなぁ~。」
(農家の方が、多い。笑)
「もう、○○さん、なおってきたから、こなくてもいいのよー」と先生が言ったら、
「せんせ、だって、病院来るの、楽しいものー。みんなに会えるから。」
(ここは、寄り合い所かいーー!笑)
廊下にある笹の葉。短冊に書かれている言葉。
「残り少ない命を、大切にしたい」
(えええー?笑)
「ボーナスください。」
(これを書いたのは、看護婦さんらしい。笑)
ナースステーションの、ナースさんの会話。
「今年は、から梅雨に、ならないでほしいわー」
「そうよー、去年はジャガイモがちっさくって。今年は豊作になりますようにって短冊に書こうかしら。」
(本気の様子。笑)
いままで、そんなに地域医療に興味なかったし、大分に戻ることも考えてなかった。
かと言って、大学病院に残ることも考えてなかったけど。
でも外病院を見て、平凡でも、私こうゆうのも、いいかもって思った。
血内で出会ったような、難しい、重大疾患も大事。
だけど、common diseaseと日々向かい合い、その村、コミュニティーのおじいちゃんおばあちゃんがたと毎日触れ合い、おしゃべりを楽しむ。
で、週末はお年寄りや子供たちを集めて、健康教室開く、とか。(そうゆうの、好きだし。笑)
大学病院を駆けずり回って働くのもいいけど、夜は6時に終わり、自分の趣味に生きる人もいても、いいと思ってきた。
私がそうするかどうかは、全然わかんないけど、さ☆
地域でほのぼのドクター、趣味はスポーツと健康づくり活動、なんてのも、いいじゃない。笑
とにかく、まわっていて思うことは、糖尿病。痛風。骨粗しょう症。
ほんっとに、多い。
血内でも糖尿あるから「この薬使えない」とか多かったけど。
糖尿病が進行して、足を両足切った人。
すでにかなり壊死が進行しているんだけど、まだ足は切ってない人。
私は、あとで、思わず先生に聞いた。
「先生、あの人の足は、あとどれくらい持つんですか?」
その人の足は、黒くて、皮膚はもうない部分が結構あって、骨がもうすぐ見えそうだった。薬をぬって、包帯巻き替え、まだ維持しようと頑張っていらっしゃった。
先生は、ポツリ。
「本人か、家族か、医者が諦めたら、切ることになるんだろうねー」
衝撃。
糖尿には、絶対なりたくないって思った。
ってか、外来も、入院患者も、ホント生活習慣病ばかりで、
いままで「今生活習慣病は大変な問題になってるんだよ」って知ってたし、勉強会をしたこともあったし、自分でもわかってるつもりだった。
けど、現実は、もっともっと深刻。
入院患者の高齢化、みんな何かしら生活習慣病。
やばい、予防医学、もっと注目をあびてもいいのでは?と。つくづく思った。
公衆衛生活動は、インパクトないし、予防医学って言ったって、ヘルスプロモーションって言ったって、効果は目に見えないし、いまいちって感がある。
けど、そこから、社会を世界を少し、変えられるってか、
世界のこと考えながら、地域で活動する。
いいじゃなーい。笑
地域で生きる、普通の人たちの、うんめいの様々を、ここを回っている間は見ていたいなと、思います^^