
トランプ氏は8日、プーチン氏と関係が悪化していることを、これまでで最も明確に示した。閣僚会議でプーチン氏について「でたらめばかり並べ立てている」と述べ、「感じは良い」が、発言の多くは無意味なことが分かった、と続けた。
戦争を終結させると表明し、ウクライナとロシアに和平交渉開始を促してきたトランプ氏は、不快感を強めている。
14日、ウクライナと50日以内に停戦合意しない場合はロシアに最大100%の関税を科す構えを示したと、WSJ。
トランプ米大統領は14日、ウクライナと50日以内に停戦合意しない場合はロシアに最大100%の関税を科す構えを示しました。
トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領に冷たい態度を取りつつあるように見えるが、ウクライナに対する米国の安全保障支援が不透明な状況にある中、こうした態度は続くのだろうかと、WSJのマシュー・ラックスムーア記者が危惧していましたが、決断行動に移すと表明。
ロシアは数カ月にわたり、西側の対ウクライナ支援を分断しようと、へつらいや経済協力の約束、平和への願望を装うことで、ドナルド・トランプ米大統領に取り入ろうとしてきた。同国はその一方で、ウクライナへの攻撃を激化させてきた。
この手法は失敗しつつあるようだ。トランプ氏はロシアによる空爆が続いていることを批判し、ウクライナへの兵器供与を再開する方針を示していると、WSJのマシュー・ラックスムーア記者。
プーチン大統領は厳しい選択を迫られている。戦場での優位を追求して米国から一段と大きな対応を招くリスクを取るか、それとも要求に関して一切妥協しないというこれまでの立場を後退させるのか。
トランプ氏は8日、プーチン氏と関係が悪化していることを、これまでで最も明確に示した。閣僚会議でプーチン氏について「でたらめばかり並べ立てている」と述べ、「感じは良い」が、発言の多くは無意味なことが分かった、と続けたと、WSJのマシュー・ラックスムーア記者。
二期目のトランプ氏は、一期目の時の中国やロシアからの覇権争いを勝利すべく積極姿勢外交を展開していたのと異なり、モンロー主義の再来かとまごうような孤立・防御姿勢の内向き姿勢。
辞書で最も好きな言葉は「関税」と、「MAGA」を掲げてディールごっこ三昧。
就任前には、ロシアのウクライナ侵攻は即時停戦させるとうたっていましたが、プーチン氏の手のひらのうえで空回りばかり。
ノーベル平和賞に向けて]意気込んだ停戦調停は、空回り!
過去に大統領を務め、現在は安全保障会議副議長のドミトリー・メドベージェフ氏は、トランプ氏が大統領2期目に就任する前からプーチン氏が主張している立場を指摘した。それは、ロシア政府の要求を認める和平合意に至らなければ、同国は戦闘を続けるというものだと、WSJ・マシュー・ラックスムーア記者。
トランプ氏はロシアによる空爆が続いていることを批判し、ウクライナへの兵器供与を再開する方針を示している。
プーチン大統領は厳しい選択を迫られている。戦場での優位を追求して米国から一段と大きな対応を招くリスクを取るか、それとも要求に関して一切妥協しないというこれまでの立場を後退させるのか!
トランプ氏は8日、プーチン氏と関係が悪化していることを、これまでで最も明確に示した。閣僚会議でプーチン氏について「でたらめばかり並べ立てている」と述べ、「感じは良い」が、発言の多くは無意味なことが分かった、と続けたと、WSJ・マシュー・ラックスムーア記者。
戦争を終結させると表明し、ウクライナとロシアに和平交渉開始を促してきたトランプ氏は、不快感を強めている。7日には、ロシアの攻撃に耐えられるようウクライナに兵器を供与すると述べたのだそうです。
ロシア政府は8日、米国との対話の余地を残したい意向を示し、トランプ氏の和平仲介への取り組みを評価していると強調。
ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は米国と欧州を区別しようとした。「欧州もウクライナへの兵器供与に積極的に参加していることは明らかだ」とし、「こうした行動は、平和的解決を促そうとする試みとは、おそらく合致しないだろう」と述べたと、WSJ・マシュー・ラックスムーア記者。
一方で、ロシア政府内では米国のことは忘れて戦争への取り組みを強化すべきとの声も上がっていた。
ロシアのタカ派で過去に大統領を務め、現在は安全保障会議副議長のドミトリー・メドベージェフ氏は、トランプ氏が大統領2期目に就任する前からプーチン氏が主張している立場を指摘した。それは、ロシア政府の要求を認める和平合意に至らなければ、同国は戦闘を続けるというもの!
ロシアはこれまでのところ交渉で強硬姿勢を崩しておらず、戦争の解決には「根本的な原因」に対処する必要があると主張している。これはウクライナの非武装化と同国の政治に対する支配力を再び確立したいというロシアの意向を指している。
アナリストらによると、プーチン氏は当初、外交を通じてこうした目標を達成できる相手としてトランプ氏を見ていたと、WSJ・マシュー・ラックスムーア記者。
こうした取り組みは、ロシアと関わろうとするトランプ氏の意欲と相まって、当初は成果を上げているように見えた。
しかし、プーチン氏のウクライナを巡る立場は変わらなかった。和平交渉はほとんど進展せず、プーチン氏とトランプ氏の一連の電話会談も突破口を開くことはなかった。
先週の両首脳の電話会談は、プーチン氏に戦争を終結させる意図がないというトランプ氏の確信を強めたようだと、WSJ・マシュー・ラックスムーア記者。
トランプ氏は後に失望を表明した。「彼はその気がないと思う」とプーチン氏について語った。「彼が止めようとしているとは思えない。それは残念なことだ」
ここ数日間でプーチン氏に対するトランプ氏の口調は大きく変化したものの、トランプ氏はウクライナ支援にどこまで踏み込むつもりなのかは示していない。
米国との関係が明らかに後退しているにもかかわらず、ロシアは目標を諦めていない。それどころか、長期戦に向けて態勢を整えている可能性が高いとアナリストらは指摘!
カーネギー国際平和財団ロシア・ユーラシアセンターのタチアナ・スタノバヤ上級研究員は、プーチン氏は、トランプ氏が見解を変える傾向があることを知っている。
すぐに再びプーチン氏の主張を支持する可能性があると。
スタノバヤ氏は「トランプ氏は今はウクライナ寄りの姿勢を示しているが、2週間後にどうなるかは誰にもわからない」と述べた。「ロシアは戦争開始以来、姿勢を変えていない。なぜ今になって変えるだろうか」と。
ところが、プーチンにいいようにあしらわれているとようやく気付いたのか、トランプ氏は、4日、ウクライナと50日以内に停戦合意しない場合はロシアに最大100%の関税を科す構えを示したのでした。
どうするプーチン!
# 冒頭の画像は、マルク・ルッテNATO事務総長と会談するトランプ大統領。

オタネニンジンの花
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戦争を終結させると表明し、ウクライナとロシアに和平交渉開始を促してきたトランプ氏は、不快感を強めている。
14日、ウクライナと50日以内に停戦合意しない場合はロシアに最大100%の関税を科す構えを示したと、WSJ。
トランプ氏、ロシアに関税「約100%」 ウクライナ停戦迫る - WSJ
By ギャビン・ベイド 2025年7月15日
ドナルド・トランプ米大統領は14日、ウクライナと50日以内に停戦合意しない場合はロシアに最大100%の関税を科す構えを示した。
ホワイトハウスでのマルク・ルッテ北大西洋条約機構(NATO)事務総長との会合で、米国はウクライナを巡る「ディール(取引)が50日以内に成立しない場合、非常に厳しい関税」を科すとし、関税率は「約100%」になるだろうと言い添えた。
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ギャビン・ベイドは、貿易、経済、産業政策に焦点を当てたワシントンのウォール・ストリート・ジャーナルの記者
By ギャビン・ベイド 2025年7月15日
ドナルド・トランプ米大統領は14日、ウクライナと50日以内に停戦合意しない場合はロシアに最大100%の関税を科す構えを示した。
ホワイトハウスでのマルク・ルッテ北大西洋条約機構(NATO)事務総長との会合で、米国はウクライナを巡る「ディール(取引)が50日以内に成立しない場合、非常に厳しい関税」を科すとし、関税率は「約100%」になるだろうと言い添えた。
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ギャビン・ベイドは、貿易、経済、産業政策に焦点を当てたワシントンのウォール・ストリート・ジャーナルの記者
プーチン氏「口先だけ」平和戦略、トランプ氏は忍耐切れ - WSJ
米大統領の発言、プーチン氏への不満示す
By マシュー・ラックスムーア 2025年7月10日
トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領に冷たい態度を取りつつあるように見えるが、ウクライナに対する米国の安全保障支援が不透明な状況にある中、こうした態度は続くのだろうか。WSJのマシュー・ラックスムーア記者が解説する。
【キーウ(ウクライナ)】ロシアは数カ月にわたり、西側の対ウクライナ支援を分断しようと、へつらいや経済協力の約束、平和への願望を装うことで、ドナルド・トランプ米大統領に取り入ろうとしてきた。同国はその一方で、ウクライナへの攻撃を激化させてきた。
この手法は失敗しつつあるようだ。トランプ氏はロシアによる空爆が続いていることを批判し、ウクライナへの兵器供与を再開する方針を示している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は8日、トランプ氏がウクライナに地上配備型長距離防空システム「パトリオット」を追加で供与することを検討していると報じた。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は厳しい選択を迫られている。戦場での優位を追求して米国から一段と大きな対応を招くリスクを取るか、それとも要求に関して一切妥協しないというこれまでの立場を後退させるのか。
トランプ氏は8日、プーチン氏と関係が悪化していることを、これまでで最も明確に示した。閣僚会議でプーチン氏について「でたらめばかり並べ立てている」と述べ、「感じは良い」が、発言の多くは無意味なことが分かった、と続けた。
ここ数週間、ロシアはウクライナ東部での領土拡大に向けて攻撃を強め、同国の都市への空爆を激化させている。ウクライナ空軍は9日未明までに過去最多となる718機のドローン(無人機)とロケット弾を撃墜したと発表した。この攻撃はウクライナ国民の士気を低下させ、前線で数に劣る同国軍を消耗させることを狙ったものだ。
戦争を終結させると表明し、ウクライナとロシアに和平交渉開始を促してきたトランプ氏は、不快感を強めている。7日には、ロシアの攻撃に耐えられるようウクライナに兵器を供与すると述べた。
ロシア政府は8日、米国との対話の余地を残したい意向を示した。米国がウクライナに供与する兵器について確認中だとし、トランプ氏の和平仲介への取り組みを評価していると強調した。
ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は米国と欧州を区別しようとした。「欧州もウクライナへの兵器供与に積極的に参加していることは明らかだ」とし、「こうした行動は、平和的解決を促そうとする試みとは、おそらく合致しないだろう」と述べた。
一方で、ロシア政府内では米国のことは忘れて戦争への取り組みを強化すべきとの声も上がっていた。
ロシアのタカ派で過去に大統領を務め、現在は安全保障会議副議長のドミトリー・メドベージェフ氏は、トランプ氏が大統領2期目に就任する前からプーチン氏が主張している立場を指摘した。それは、ロシア政府の要求を認める和平合意に至らなければ、同国は戦闘を続けるというものだ。
「プーチン氏側近のタカ派は『米国人は当てにならない』という自分たちの主張を押し通そうとしている」。ロシア政府の元スピーチライターで、現在は国外在住で政権に批判的なアッバス・ガリャモフ氏はそう述べた。「『彼らはたとえ一定の態度を装っていても、最終的には相手を欺くだろう』と」
ロシアはこれまでのところ交渉で強硬姿勢を崩しておらず、戦争の解決には「根本的な原因」に対処する必要があると主張している。これはウクライナの非武装化と同国の政治に対する支配力を再び確立したいというロシアの意向を指している。
アナリストらによると、プーチン氏は当初、外交を通じてこうした目標を達成できる相手としてトランプ氏を見ていた。昨年11月の米大統領再選前から、プーチン氏はトランプ氏に対する好意的な働きかけを行っていた。2020年の米大統領選に関するトランプ氏の誤った発言に同調し、昨年7月のトランプ氏暗殺未遂に対する同氏の対応を称賛した。
こうした取り組みは、ロシアと関わろうとするトランプ氏の意欲と相まって、当初は成果を上げているように見えた。米国は2月にサウジアラビアでロシアと初の高官級会談を行い、ロシアは両国のエネルギー、重要鉱物、宇宙探査で協力の可能性を売り込もうと当局者を米ワシントンに派遣した。
3月にプーチン氏がトランプ氏の肖像画を同氏に贈った際、トランプ政権のスティーブン・ウィットコフ中東担当特使は、トランプ氏が「明らかに感動していた」と述べた。
しかし、その間もプーチン氏のウクライナを巡る立場は変わらなかった。和平交渉はほとんど進展せず、プーチン氏とトランプ氏の一連の電話会談も突破口を開くことはなかった。
トランプ氏のロシアに対する姿勢はここ数週間で変化している。プーチン氏がイスラエルとイランの対立を巡って仲裁支援を申し出た際、トランプ氏はそれを退けた。「私は言った。『頼むから、自分自身のことを仲裁してくれ。まずはロシアのことを仲裁しよう』と」
先週の両首脳の電話会談は、プーチン氏に戦争を終結させる意図がないというトランプ氏の確信を強めたようだ。ロシア政府によると、プーチン氏はトランプ氏に、ロシアは対ウクライナの目標達成に向けて取り組んでおり、外交を通じて達成することを望んでいると伝えた。しかし、それが不可能である限りロシアは戦争を継続するという。
トランプ氏は後に失望を表明した。「彼はその気がないと思う」とプーチン氏について語った。「彼が止めようとしているとは思えない。それは残念なことだ」
ここ数日間でプーチン氏に対するトランプ氏の口調は大きく変化したものの、トランプ氏はウクライナ支援にどこまで踏み込むつもりなのかは示していない。
米国との関係が明らかに後退しているにもかかわらず、ロシアは目標を諦めていない。それどころか、長期戦に向けて態勢を整えている可能性が高いとアナリストらは指摘する。
カーネギー国際平和財団ロシア・ユーラシアセンターのタチアナ・スタノバヤ上級研究員は、25年にわたって米国の大統領たちと交渉してきた経験を持つプーチン氏は、トランプ氏が見解を変える傾向があることを知っていると述べた。トランプ氏は現在、ウクライナの決意を称賛し、苦境に立つ同国への支援拡大を約束しているかもしれないが、すぐに再びプーチン氏の主張を支持する可能性がある。
スタノバヤ氏は「トランプ氏は今はウクライナ寄りの姿勢を示しているが、2週間後にどうなるかは誰にもわからない」と述べた。「ロシアは戦争開始以来、姿勢を変えていない。なぜ今になって変えるだろうか」
米大統領の発言、プーチン氏への不満示す
By マシュー・ラックスムーア 2025年7月10日
トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領に冷たい態度を取りつつあるように見えるが、ウクライナに対する米国の安全保障支援が不透明な状況にある中、こうした態度は続くのだろうか。WSJのマシュー・ラックスムーア記者が解説する。
【キーウ(ウクライナ)】ロシアは数カ月にわたり、西側の対ウクライナ支援を分断しようと、へつらいや経済協力の約束、平和への願望を装うことで、ドナルド・トランプ米大統領に取り入ろうとしてきた。同国はその一方で、ウクライナへの攻撃を激化させてきた。
この手法は失敗しつつあるようだ。トランプ氏はロシアによる空爆が続いていることを批判し、ウクライナへの兵器供与を再開する方針を示している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は8日、トランプ氏がウクライナに地上配備型長距離防空システム「パトリオット」を追加で供与することを検討していると報じた。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は厳しい選択を迫られている。戦場での優位を追求して米国から一段と大きな対応を招くリスクを取るか、それとも要求に関して一切妥協しないというこれまでの立場を後退させるのか。
トランプ氏は8日、プーチン氏と関係が悪化していることを、これまでで最も明確に示した。閣僚会議でプーチン氏について「でたらめばかり並べ立てている」と述べ、「感じは良い」が、発言の多くは無意味なことが分かった、と続けた。
ここ数週間、ロシアはウクライナ東部での領土拡大に向けて攻撃を強め、同国の都市への空爆を激化させている。ウクライナ空軍は9日未明までに過去最多となる718機のドローン(無人機)とロケット弾を撃墜したと発表した。この攻撃はウクライナ国民の士気を低下させ、前線で数に劣る同国軍を消耗させることを狙ったものだ。
戦争を終結させると表明し、ウクライナとロシアに和平交渉開始を促してきたトランプ氏は、不快感を強めている。7日には、ロシアの攻撃に耐えられるようウクライナに兵器を供与すると述べた。
ロシア政府は8日、米国との対話の余地を残したい意向を示した。米国がウクライナに供与する兵器について確認中だとし、トランプ氏の和平仲介への取り組みを評価していると強調した。
ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は米国と欧州を区別しようとした。「欧州もウクライナへの兵器供与に積極的に参加していることは明らかだ」とし、「こうした行動は、平和的解決を促そうとする試みとは、おそらく合致しないだろう」と述べた。
一方で、ロシア政府内では米国のことは忘れて戦争への取り組みを強化すべきとの声も上がっていた。
ロシアのタカ派で過去に大統領を務め、現在は安全保障会議副議長のドミトリー・メドベージェフ氏は、トランプ氏が大統領2期目に就任する前からプーチン氏が主張している立場を指摘した。それは、ロシア政府の要求を認める和平合意に至らなければ、同国は戦闘を続けるというものだ。
「プーチン氏側近のタカ派は『米国人は当てにならない』という自分たちの主張を押し通そうとしている」。ロシア政府の元スピーチライターで、現在は国外在住で政権に批判的なアッバス・ガリャモフ氏はそう述べた。「『彼らはたとえ一定の態度を装っていても、最終的には相手を欺くだろう』と」
ロシアはこれまでのところ交渉で強硬姿勢を崩しておらず、戦争の解決には「根本的な原因」に対処する必要があると主張している。これはウクライナの非武装化と同国の政治に対する支配力を再び確立したいというロシアの意向を指している。
アナリストらによると、プーチン氏は当初、外交を通じてこうした目標を達成できる相手としてトランプ氏を見ていた。昨年11月の米大統領再選前から、プーチン氏はトランプ氏に対する好意的な働きかけを行っていた。2020年の米大統領選に関するトランプ氏の誤った発言に同調し、昨年7月のトランプ氏暗殺未遂に対する同氏の対応を称賛した。
こうした取り組みは、ロシアと関わろうとするトランプ氏の意欲と相まって、当初は成果を上げているように見えた。米国は2月にサウジアラビアでロシアと初の高官級会談を行い、ロシアは両国のエネルギー、重要鉱物、宇宙探査で協力の可能性を売り込もうと当局者を米ワシントンに派遣した。
3月にプーチン氏がトランプ氏の肖像画を同氏に贈った際、トランプ政権のスティーブン・ウィットコフ中東担当特使は、トランプ氏が「明らかに感動していた」と述べた。
しかし、その間もプーチン氏のウクライナを巡る立場は変わらなかった。和平交渉はほとんど進展せず、プーチン氏とトランプ氏の一連の電話会談も突破口を開くことはなかった。
トランプ氏のロシアに対する姿勢はここ数週間で変化している。プーチン氏がイスラエルとイランの対立を巡って仲裁支援を申し出た際、トランプ氏はそれを退けた。「私は言った。『頼むから、自分自身のことを仲裁してくれ。まずはロシアのことを仲裁しよう』と」
先週の両首脳の電話会談は、プーチン氏に戦争を終結させる意図がないというトランプ氏の確信を強めたようだ。ロシア政府によると、プーチン氏はトランプ氏に、ロシアは対ウクライナの目標達成に向けて取り組んでおり、外交を通じて達成することを望んでいると伝えた。しかし、それが不可能である限りロシアは戦争を継続するという。
トランプ氏は後に失望を表明した。「彼はその気がないと思う」とプーチン氏について語った。「彼が止めようとしているとは思えない。それは残念なことだ」
ここ数日間でプーチン氏に対するトランプ氏の口調は大きく変化したものの、トランプ氏はウクライナ支援にどこまで踏み込むつもりなのかは示していない。
米国との関係が明らかに後退しているにもかかわらず、ロシアは目標を諦めていない。それどころか、長期戦に向けて態勢を整えている可能性が高いとアナリストらは指摘する。
カーネギー国際平和財団ロシア・ユーラシアセンターのタチアナ・スタノバヤ上級研究員は、25年にわたって米国の大統領たちと交渉してきた経験を持つプーチン氏は、トランプ氏が見解を変える傾向があることを知っていると述べた。トランプ氏は現在、ウクライナの決意を称賛し、苦境に立つ同国への支援拡大を約束しているかもしれないが、すぐに再びプーチン氏の主張を支持する可能性がある。
スタノバヤ氏は「トランプ氏は今はウクライナ寄りの姿勢を示しているが、2週間後にどうなるかは誰にもわからない」と述べた。「ロシアは戦争開始以来、姿勢を変えていない。なぜ今になって変えるだろうか」
トランプ米大統領は14日、ウクライナと50日以内に停戦合意しない場合はロシアに最大100%の関税を科す構えを示しました。
トランプ米大統領はロシアのプーチン大統領に冷たい態度を取りつつあるように見えるが、ウクライナに対する米国の安全保障支援が不透明な状況にある中、こうした態度は続くのだろうかと、WSJのマシュー・ラックスムーア記者が危惧していましたが、決断行動に移すと表明。
ロシアは数カ月にわたり、西側の対ウクライナ支援を分断しようと、へつらいや経済協力の約束、平和への願望を装うことで、ドナルド・トランプ米大統領に取り入ろうとしてきた。同国はその一方で、ウクライナへの攻撃を激化させてきた。
この手法は失敗しつつあるようだ。トランプ氏はロシアによる空爆が続いていることを批判し、ウクライナへの兵器供与を再開する方針を示していると、WSJのマシュー・ラックスムーア記者。
プーチン大統領は厳しい選択を迫られている。戦場での優位を追求して米国から一段と大きな対応を招くリスクを取るか、それとも要求に関して一切妥協しないというこれまでの立場を後退させるのか。
トランプ氏は8日、プーチン氏と関係が悪化していることを、これまでで最も明確に示した。閣僚会議でプーチン氏について「でたらめばかり並べ立てている」と述べ、「感じは良い」が、発言の多くは無意味なことが分かった、と続けたと、WSJのマシュー・ラックスムーア記者。
二期目のトランプ氏は、一期目の時の中国やロシアからの覇権争いを勝利すべく積極姿勢外交を展開していたのと異なり、モンロー主義の再来かとまごうような孤立・防御姿勢の内向き姿勢。
辞書で最も好きな言葉は「関税」と、「MAGA」を掲げてディールごっこ三昧。
就任前には、ロシアのウクライナ侵攻は即時停戦させるとうたっていましたが、プーチン氏の手のひらのうえで空回りばかり。
ノーベル平和賞に向けて]意気込んだ停戦調停は、空回り!
過去に大統領を務め、現在は安全保障会議副議長のドミトリー・メドベージェフ氏は、トランプ氏が大統領2期目に就任する前からプーチン氏が主張している立場を指摘した。それは、ロシア政府の要求を認める和平合意に至らなければ、同国は戦闘を続けるというものだと、WSJ・マシュー・ラックスムーア記者。
トランプ氏はロシアによる空爆が続いていることを批判し、ウクライナへの兵器供与を再開する方針を示している。
プーチン大統領は厳しい選択を迫られている。戦場での優位を追求して米国から一段と大きな対応を招くリスクを取るか、それとも要求に関して一切妥協しないというこれまでの立場を後退させるのか!
トランプ氏は8日、プーチン氏と関係が悪化していることを、これまでで最も明確に示した。閣僚会議でプーチン氏について「でたらめばかり並べ立てている」と述べ、「感じは良い」が、発言の多くは無意味なことが分かった、と続けたと、WSJ・マシュー・ラックスムーア記者。
戦争を終結させると表明し、ウクライナとロシアに和平交渉開始を促してきたトランプ氏は、不快感を強めている。7日には、ロシアの攻撃に耐えられるようウクライナに兵器を供与すると述べたのだそうです。
ロシア政府は8日、米国との対話の余地を残したい意向を示し、トランプ氏の和平仲介への取り組みを評価していると強調。
ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は米国と欧州を区別しようとした。「欧州もウクライナへの兵器供与に積極的に参加していることは明らかだ」とし、「こうした行動は、平和的解決を促そうとする試みとは、おそらく合致しないだろう」と述べたと、WSJ・マシュー・ラックスムーア記者。
一方で、ロシア政府内では米国のことは忘れて戦争への取り組みを強化すべきとの声も上がっていた。
ロシアのタカ派で過去に大統領を務め、現在は安全保障会議副議長のドミトリー・メドベージェフ氏は、トランプ氏が大統領2期目に就任する前からプーチン氏が主張している立場を指摘した。それは、ロシア政府の要求を認める和平合意に至らなければ、同国は戦闘を続けるというもの!
ロシアはこれまでのところ交渉で強硬姿勢を崩しておらず、戦争の解決には「根本的な原因」に対処する必要があると主張している。これはウクライナの非武装化と同国の政治に対する支配力を再び確立したいというロシアの意向を指している。
アナリストらによると、プーチン氏は当初、外交を通じてこうした目標を達成できる相手としてトランプ氏を見ていたと、WSJ・マシュー・ラックスムーア記者。
こうした取り組みは、ロシアと関わろうとするトランプ氏の意欲と相まって、当初は成果を上げているように見えた。
しかし、プーチン氏のウクライナを巡る立場は変わらなかった。和平交渉はほとんど進展せず、プーチン氏とトランプ氏の一連の電話会談も突破口を開くことはなかった。
先週の両首脳の電話会談は、プーチン氏に戦争を終結させる意図がないというトランプ氏の確信を強めたようだと、WSJ・マシュー・ラックスムーア記者。
トランプ氏は後に失望を表明した。「彼はその気がないと思う」とプーチン氏について語った。「彼が止めようとしているとは思えない。それは残念なことだ」
ここ数日間でプーチン氏に対するトランプ氏の口調は大きく変化したものの、トランプ氏はウクライナ支援にどこまで踏み込むつもりなのかは示していない。
米国との関係が明らかに後退しているにもかかわらず、ロシアは目標を諦めていない。それどころか、長期戦に向けて態勢を整えている可能性が高いとアナリストらは指摘!
カーネギー国際平和財団ロシア・ユーラシアセンターのタチアナ・スタノバヤ上級研究員は、プーチン氏は、トランプ氏が見解を変える傾向があることを知っている。
すぐに再びプーチン氏の主張を支持する可能性があると。
スタノバヤ氏は「トランプ氏は今はウクライナ寄りの姿勢を示しているが、2週間後にどうなるかは誰にもわからない」と述べた。「ロシアは戦争開始以来、姿勢を変えていない。なぜ今になって変えるだろうか」と。
ところが、プーチンにいいようにあしらわれているとようやく気付いたのか、トランプ氏は、4日、ウクライナと50日以内に停戦合意しない場合はロシアに最大100%の関税を科す構えを示したのでした。
どうするプーチン!
# 冒頭の画像は、マルク・ルッテNATO事務総長と会談するトランプ大統領。

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