遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

産経の記事が嘘か、管氏が嘘をついたのか?

2011-02-03 21:51:27 | EEZ 全般
 昨日の産経の記事で、昨年10月のブリュッセルでのASEMの際に行われた菅直人首相と中国の温家宝首相の「廊下懇談」で、菅首相が沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件について「温首相は日本の立場をご存じでしょうから、今日は言いません」と語り、一切言及しなかったことが分かったと報じられていました。
 事実なら、外務省ともども国民を欺く重大な言動となりますが、今日(2/3)の予算委員会で、自民党の齋藤健議員が外務省と菅氏に質しました。

 
昨年10月の日中廊下懇談 固有の領土、主張せず 記者団には虚偽説明 尖閣衝突「温首相はご存じでしょうから」 (2/2 産経)

 昨年10月のブリュッセルでのアジア欧州会議(ASEM)の際に急遽(きゅうきょ)行われた菅直人首相と中国の温家宝首相の「廊下懇談」で、菅首相が沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件について「温首相は日本の立場をご存じでしょうから、今日は言いません」と語り、一切言及しなかったことが分かった。1日までに複数の政府筋が明らかにした。
 菅首相はこの首脳懇談後、同行記者団に対しては「温家宝さんから原則的な話があり、私も尖閣諸島はわが国固有の領土であり、領土の問題は存在しないという原則的なことを申し上げた」と説明していたが、これが虚偽だったことになる。
 当時、中国河北省では準大手ゼネコン「フジタ」の日本人社員1人が拘束されていた。この社員は10月9日に解放されたが、首相は日中の懇談では、この問題にも触れず、社員の早期解放を求めることもなかったという。
 日中首脳会談は昨年10月4日(日本時間5日)、ASEM首脳会議の最中に急遽セットされ、会議場の廊下を使って約25分間行われた。日本側からは、別所浩郎外務審議官と山野内勘二首相秘書官と英語の通訳が同席していた。
 懇談で首相が尖閣諸島問題について言及しない意向を示したところ、温首相が同調し「中国固有の領土」とする立場を主張することはなかった。その上で「両者とも今の状況では好ましくないということで戦略的互恵関係を進展させることを確認した」(首相)という。
 懇談について外務省はホームページに「温家宝首相は尖閣諸島についての原則的な立場を述べた。菅首相は尖閣諸島はわが国固有の領土であり、領土問題は存在しないとの原則的立場を述べた」と、同行記者団への説明に沿った記述を掲載。中国国営新華社通信も、温首相は釣魚島(尖閣諸島の中国側呼称)は中国固有の領土であると主張したと報じている。これに対して首相周辺は「首脳同士の懇談内容は、後で菅首相が発表した通りだ」と説明している。


 外務省のホームページは以下。
 外務省:日中首脳間での懇談(概要)

 外務省の答えも、カンカラ菅の答えも、外務省ホームページの内容の発言を繰り返し、それ以上でも以下でもないとつっぱねていました。
 齋藤健議員が、産経の記事は嘘かと問い詰めても、同様の答えでしたが、産経の記事への否定や批判などはありませんでした。
 事実なら外務省の信頼を損ねる重大な事態だが、告訴はしないのかとの問いには、枝野氏が答弁に立ち、新聞記事には内容が異なるものがあるがいちいち抗議はしないと答え、チョンになりました。

 予算委員会の状況は、以下の「衆議院TV」の2/3の「予算委員会」の「齋藤健(自由民主党・無所属の会)」で、開始から 8分30秒あたりからで見ることができます。
 衆議院インターネット審議中継
 
 産経新聞の今現在(2/3 21:30)での反応記事は、以下の様で、「記事への反論は避けた」と評価し、カンカラ菅の態度を非難するには至っていません。
 【予算委】首相、本紙の日中首脳懇談の尖閣虚偽説明報道に「固有の領土と言った」強調 - MSN産経ニュース

 野党の追及や産経の反応については、今後も注目してみたいのですが、どっちが嘘を言っているのでしょう...?


2月7日は「北方領土の日」 一日も早い返還実現に向けて:政府広報オンライン




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