リハーサルを15日(終戦記念日)から始め、18日から本番を開始していた中露両国の大規模合同軍事演習「平和の使命2005」が、25日に終了しました。
今回の演習の主眼は、発展途上にある中国海空軍の強化、台湾を含む西太平洋での制海行動を見通したものとされています。そのなかで、いまだ軍を十分に掌握していない胡錦濤主席が、江沢民軍事路線を継承し、軍部の近代化要求にこたえるかたちで、ロシアとの軍事協力を強化しているとの記事がありました。
米国に対し有事には核兵器を使用すると公言する少将が現存する軍は、台湾併合や東シナ海、東南アジアへの覇権拡大を目指し、海・空軍力の強化を要求していて、胡主席は、江沢民時代からのこの流れに沿った行動をしているということですね。
軍を掌握し地位を固めたので米国訪問するという見解と、米国訪問で国内の地位を確立するとの見解とあるようです。
この演習の結果、これまでは潜水艦や航空母艦の購入に熱心だった軍は、超音速爆撃機を購入することにするのだそうです。核搭載も可能とのことで、台湾侵攻や東シナ海の日本のガス田への大きな圧力になります。
ロシアは、インドとも10月半ばに過去最大規模の合同軍事演習を実施するのだそうです。インドは古くからの武器輸出の得意先で、演習はパキスタン国境付近で行われる。
中国とロシアの合同演習は、来年も行われるのだそうで、来年はインドも参加する可能性があるのだそうです。
これらのアジアの大国の動きに対する、日本の中長期での対応策は見えてきません。
先日、FNNのニュースJAPANで、「シリーズ国境・海洋国家ニッポンを見る」という特集が放送されていました。わたしは、最終回しか見ることが出来なかったのですが、East Asia News Watchの<ニュースJAPAN 特集「シリーズ国境・海洋国家ニッポンを見る」>で、全 4回の放映を見ることが出来るリンクを載せておられます。
台湾に近い与那国島の町長さんは、「日本の国境政策は丸腰だ」と指摘しておられましたが、お亡くなりになられたのだそうです。
与那国島も対馬も、対岸の国の観光客や、経済交流で今後の経済を支えて行くのだそうですが、人口は減る一方と...。<寂>
ここでも未だ対岸の国に遠慮した我が国の行動があります。現地や、防衛の一線の方々におんぶの、とても国として守られているとは言えない状況です。
これまでの姿勢を続けていては、覇権を拡大しようとする国や、人様の家に平気で侵入する国の思うつぼです。
海、空の守りの充実と増強が必要です。
「国境」 日本の周辺海域がどのように守られているのか最前線の警備を取材しました。
http://kamomiya.ddo.jp/Library/Now/NJ_0823.wmv
「日本の国境政策は丸腰だ」と指摘した今は亡き与那国町町長の思いを追いました。
http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00075949.html
http://kamomiya.ddo.jp/Library/Now/NJ_0824.wmv
地方の自立がうたわれる中、危機感を抱く国境の島「対馬」の動きを追いました。
http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00076031.html
http://kamomiya.ddo.jp/Library/Now/NJ_0825.wmv
薄れる国境の「記憶」竹島
韓国による竹島の実行支配から51年 竹島が所属する島根・隠岐の島町を取材しました。
http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00076111.html
http://bb.goo.ne.jp/contents/FJTFNN/FJTFNN200508270015/index.html
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今回の演習の主眼は、発展途上にある中国海空軍の強化、台湾を含む西太平洋での制海行動を見通したものとされています。そのなかで、いまだ軍を十分に掌握していない胡錦濤主席が、江沢民軍事路線を継承し、軍部の近代化要求にこたえるかたちで、ロシアとの軍事協力を強化しているとの記事がありました。
江沢民軍事路線を継承 (産経新聞) - goo ニュース
胡政権、軍掌握へ近代化推進
山東半島と周辺海域を舞台に、中国とロシアの初の合同軍事演習「平和の使命2005」が進行中だ。中国は二〇〇二年以来、外国との合同演習を重ねてきたが、今回のような本格的実戦訓練は初めてで、その意図が憶測を呼ぶ。ロシアのバルエフスキー参謀総長は「合同演習は今後、規模を拡大し定期化しよう」と述べたが、北京の外交筋は「中露の軍事提携強化は、地域の軍拡を招き、戦略関係を不安定にする」と警戒している。
<中略>
中国がキルギスと初めて合同軍事演習を実施したのは〇二年十月。以後、上海協力機構の合同演習は毎年実施されているが、中国はこれとは別に〇三年十月以降〇四年三月まで、パキスタン、インド、フランス、英国の各海軍と上海や青島沖で合同演習を実施した。
それらは救難などを目的にした一日だけの演習であり、ロシアの先端兵器・装備を動員、台湾上陸を想定したような今回の実戦訓練とは違い、国際的な関心を呼ぶことはなかった。西側軍事筋によると、中国は〇二年夏ごろから、ロシアに合同演習構想を持ちかけていたという。
同筋は、今回の合同演習は経済発展と軍事力増強を並行させる江沢民建軍路線の延長線上にあるとし、中露が九六年に戦略的パートナーシップを結んで以来、歴史的な対立要因だった国境線画定や経済・軍事交流拡大などで政治的信頼関係を構築した結果と述べた。
ロシア側の報道によると、一年前に合同演習で基本合意した後の折衝で、反テロ訓練の一環とするロシア側に対し、中国側は海空軍を主体にした訓練を主張したという。
当時、中国側は「台湾独立」派を強く牽制(けんせい)、また国家の海洋戦略もあり、軍内には海空軍力の強化が急務とする主張が広がっていた。
先月の中露共同声明には、胡錦濤主席の「平和的台頭」という平和主義理論が反映している。しかし「限度を超えた軍事力増強」(ライス米国務長官)を続け、ロシアとの合同実戦演習まで実施する意図は何か。
北京の外交筋は、江沢民軍事委主席時代に決まった合同軍事演習を、後任の胡錦濤主席が受け継ぐのは当然とし、いまだ軍を十分に掌握していない胡氏は、軍部の近代化要求にこたえ、ロシアとの軍事協力を強化するとの見方を示している。
胡政権、軍掌握へ近代化推進
山東半島と周辺海域を舞台に、中国とロシアの初の合同軍事演習「平和の使命2005」が進行中だ。中国は二〇〇二年以来、外国との合同演習を重ねてきたが、今回のような本格的実戦訓練は初めてで、その意図が憶測を呼ぶ。ロシアのバルエフスキー参謀総長は「合同演習は今後、規模を拡大し定期化しよう」と述べたが、北京の外交筋は「中露の軍事提携強化は、地域の軍拡を招き、戦略関係を不安定にする」と警戒している。
<中略>
中国がキルギスと初めて合同軍事演習を実施したのは〇二年十月。以後、上海協力機構の合同演習は毎年実施されているが、中国はこれとは別に〇三年十月以降〇四年三月まで、パキスタン、インド、フランス、英国の各海軍と上海や青島沖で合同演習を実施した。
それらは救難などを目的にした一日だけの演習であり、ロシアの先端兵器・装備を動員、台湾上陸を想定したような今回の実戦訓練とは違い、国際的な関心を呼ぶことはなかった。西側軍事筋によると、中国は〇二年夏ごろから、ロシアに合同演習構想を持ちかけていたという。
同筋は、今回の合同演習は経済発展と軍事力増強を並行させる江沢民建軍路線の延長線上にあるとし、中露が九六年に戦略的パートナーシップを結んで以来、歴史的な対立要因だった国境線画定や経済・軍事交流拡大などで政治的信頼関係を構築した結果と述べた。
ロシア側の報道によると、一年前に合同演習で基本合意した後の折衝で、反テロ訓練の一環とするロシア側に対し、中国側は海空軍を主体にした訓練を主張したという。
当時、中国側は「台湾独立」派を強く牽制(けんせい)、また国家の海洋戦略もあり、軍内には海空軍力の強化が急務とする主張が広がっていた。
先月の中露共同声明には、胡錦濤主席の「平和的台頭」という平和主義理論が反映している。しかし「限度を超えた軍事力増強」(ライス米国務長官)を続け、ロシアとの合同実戦演習まで実施する意図は何か。
北京の外交筋は、江沢民軍事委主席時代に決まった合同軍事演習を、後任の胡錦濤主席が受け継ぐのは当然とし、いまだ軍を十分に掌握していない胡氏は、軍部の近代化要求にこたえ、ロシアとの軍事協力を強化するとの見方を示している。
米国に対し有事には核兵器を使用すると公言する少将が現存する軍は、台湾併合や東シナ海、東南アジアへの覇権拡大を目指し、海・空軍力の強化を要求していて、胡主席は、江沢民時代からのこの流れに沿った行動をしているということですね。
軍を掌握し地位を固めたので米国訪問するという見解と、米国訪問で国内の地位を確立するとの見解とあるようです。
この演習の結果、これまでは潜水艦や航空母艦の購入に熱心だった軍は、超音速爆撃機を購入することにするのだそうです。核搭載も可能とのことで、台湾侵攻や東シナ海の日本のガス田への大きな圧力になります。
中露軍事協力に拍車 大規模合同軍事演習終了 (産経新聞) - goo ニュース
十八日から実施されていた中露両国の大規模合同軍事演習「平和の使命2005」は二十五日、終了した。今後、中露の軍事協力拡大は必至とみられ、ロシアの超音速爆撃機を購入する可能性が強まっている。
中露軍事協力の拡大の象徴はこれまでは、中国による戦闘機スホイ(Su)27のライセンス生産やキロ級潜水艦、ソブレメンヌイ級駆逐艦の購入だったが、北京の軍事研究筋は、演習で「空港破壊」などに投入されたロシアの超音速爆撃機ツポレフ(Tu)22Mバックファイアーの売却を中国がロシア側に働きかけていることを認めた。中国は一九九三年ごろから同機購入を打診してきたとされる。同機は性能面でロシア軍の最新鋭爆撃機Tu160ブラックジャックより一ランク下に位置する。
しかし大量の爆弾、ミサイルを搭載でき核兵器の搭載も可能で、西側軍事筋は「東シナ海や台湾の有事の際に同機を威嚇兵器として投入することでも中国軍の戦略の幅は大きく広がる。大量配備となれば虎の子の存在になるだろう」と指摘した。
十八日から実施されていた中露両国の大規模合同軍事演習「平和の使命2005」は二十五日、終了した。今後、中露の軍事協力拡大は必至とみられ、ロシアの超音速爆撃機を購入する可能性が強まっている。
中露軍事協力の拡大の象徴はこれまでは、中国による戦闘機スホイ(Su)27のライセンス生産やキロ級潜水艦、ソブレメンヌイ級駆逐艦の購入だったが、北京の軍事研究筋は、演習で「空港破壊」などに投入されたロシアの超音速爆撃機ツポレフ(Tu)22Mバックファイアーの売却を中国がロシア側に働きかけていることを認めた。中国は一九九三年ごろから同機購入を打診してきたとされる。同機は性能面でロシア軍の最新鋭爆撃機Tu160ブラックジャックより一ランク下に位置する。
しかし大量の爆弾、ミサイルを搭載でき核兵器の搭載も可能で、西側軍事筋は「東シナ海や台湾の有事の際に同機を威嚇兵器として投入することでも中国軍の戦略の幅は大きく広がる。大量配備となれば虎の子の存在になるだろう」と指摘した。
ロシアは、インドとも10月半ばに過去最大規模の合同軍事演習を実施するのだそうです。インドは古くからの武器輸出の得意先で、演習はパキスタン国境付近で行われる。
中国とロシアの合同演習は、来年も行われるのだそうで、来年はインドも参加する可能性があるのだそうです。
これらのアジアの大国の動きに対する、日本の中長期での対応策は見えてきません。
先日、FNNのニュースJAPANで、「シリーズ国境・海洋国家ニッポンを見る」という特集が放送されていました。わたしは、最終回しか見ることが出来なかったのですが、East Asia News Watchの<ニュースJAPAN 特集「シリーズ国境・海洋国家ニッポンを見る」>で、全 4回の放映を見ることが出来るリンクを載せておられます。
台湾に近い与那国島の町長さんは、「日本の国境政策は丸腰だ」と指摘しておられましたが、お亡くなりになられたのだそうです。
与那国島も対馬も、対岸の国の観光客や、経済交流で今後の経済を支えて行くのだそうですが、人口は減る一方と...。<寂>
ここでも未だ対岸の国に遠慮した我が国の行動があります。現地や、防衛の一線の方々におんぶの、とても国として守られているとは言えない状況です。
これまでの姿勢を続けていては、覇権を拡大しようとする国や、人様の家に平気で侵入する国の思うつぼです。
海、空の守りの充実と増強が必要です。
「国境」 日本の周辺海域がどのように守られているのか最前線の警備を取材しました。
http://kamomiya.ddo.jp/Library/Now/NJ_0823.wmv
「日本の国境政策は丸腰だ」と指摘した今は亡き与那国町町長の思いを追いました。
http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00075949.html
http://kamomiya.ddo.jp/Library/Now/NJ_0824.wmv
地方の自立がうたわれる中、危機感を抱く国境の島「対馬」の動きを追いました。
http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00076031.html
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薄れる国境の「記憶」竹島
韓国による竹島の実行支配から51年 竹島が所属する島根・隠岐の島町を取材しました。
http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00076111.html
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リンクにある、「シリーズ国境・海洋国家ニッポンを見る」も全て拝見させていただきました。
先日の記事からもいま日本は中・韓・北と冷戦状態にあると言っても過言ではないと認識させられました。
だとすると中国などの一見道理が通らない主張もある意味当然の手段であるのかもしれませんね。
それに対し我ら日本政府の何と無策なことか・・・
暴論には正論で、声をさらに大きく主張する姿勢が今の日本政府には求められていると思います。
>それに対し我ら日本政府の何と無策なことか・・・
これまで放置したつけは大きいと思いますが、今手を打たないと、取り返しがつかなくなるくらい、中、韓の政権は動きが急です。
自国を、自分たちでまもる為に、先ずは海、空の備えの充実と増強が必要と言うことになりますね。
日本の防衛費や設備は、世界の中でも高いレベルにあると言われていますが、防人の前線では足りていないですね。
# 1回/日の潜水艦哨戒機が兼務の目視で海上船舶監視。
# 違法操業漁船逮捕件数減は、漁船の能力向上で逃げられているため。
# 二人の警察官の二丁の拳銃で備えとしている与那国島。