
ソ連が重航空巡洋艦として設計、黒海造船工場で建造を開始したもののソ連崩壊となり、紆余曲折を経て、中国が「海上カジノ」として使用すると偽って購入し、空母と称している「遼寧」。張り子の虎同然で、およそ戦力にはならないとされていますが、訓練やデモ用としては、それなりの用途があるのかと思っていました。
それとは別に、国産空母を建造開始していて、どんなものが出来上がるのかと思っていましたが、建造中のものの写真を読売新聞が入手し、報道しています。
なんと、外見は、「遼寧」をモデルにしいくらか変更されたものの様です。つまり、「遼寧」と大きな差がない?
基本設計は1隻目の空母「遼寧」と同様だが、中国メディアによると、艦載機の滑走距離を短くするため船首部の傾斜角度を変更し、駐機スペースを広げる改良がなされたとのこと。 ただ、重量のある艦載機を発進させるカタパルトはなく、排水量は空母としては小型の5万トン級。動力は、原子力ではなく通常動力を採用しているのだそうです。
まだまだ米国の原子力空母の足元にも及ばない実力の様ですが、建造ノウハウの蓄積は進むでしょうし、運航訓練により、艦隊なりません運用ノウハウも蓄積され、そう遠くない内に進歩をとげることは覚悟せねばなりません。
一方、米軍の「リバランス(再均衡)」政策を強化するための軍備強化策も発表されています。
【緊迫・南シナ海】中国の南シナ海進出に対抗 米国、新型爆撃機開発や最新鋭ステルス機取得へ アジアで軍備強化 - 産経ニュース
アジアの自由主義国の雄である日本はどう対応するのか。
近代の歴史の中で、日中露の三国は、相互比較のなかで隆盛の1国に、他の2国が連携して対応・けん制する歴史を繰り返しています。
その流れからいくと、世界第二位のGDPを誇る中国に、日露が連携してあたることになるのですね。
プーチン大統領が来日し、山口県で会談する予定公表が既に対中けん制になっているはずです。原油の減産協定が結ばれる方向に動いていますが、ロシアの財政がひっ迫している状況が改善できるかどうかは未明です。
山口県での安倍、プーチン会談が注目されますが、安倍首相や外務省は、窮しているのはロシア側との認識を持ち、落ち着いた対応で、国益の向上を目指していただけることを願います。
# 冒頭の画像は、遼寧省大連で 9月下旬に撮影された建造中の中国初の国産空母
中国の国産空母、スピード建造…来年進水か : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

この花の名前は、ヒメシャガ
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それとは別に、国産空母を建造開始していて、どんなものが出来上がるのかと思っていましたが、建造中のものの写真を読売新聞が入手し、報道しています。
なんと、外見は、「遼寧」をモデルにしいくらか変更されたものの様です。つまり、「遼寧」と大きな差がない?
中国の国産空母建造着々 (10/1 読売朝刊)
中国軍が遼寧省大連の造船所で建造している、国産初の空母の全容をとらえた写真を読売新聞は入手した。
9月下旬に撮影された写真からは、上甲板の構造物工事が本格化し、右舷に艦橋(写真中央)とみられる構造物が設置されている様子がうかがえる。船首部(写真左)にはスキージャンプ台方式と呼ばれる、艦載機が飛び立つための傾斜も確認できる。軍事関係筋は「建造スピードが速く来年前半には進水できる」との見通しを示した。
中国軍は、ウクライナから購入した船体を改修した空母「遼寧」を2012年に就役させた。建造中の空母が就役すれば2隻目となる。
中国「海洋強国」急速に 国産空母 周辺国威圧、米に対抗
【瀋陽=中川孝之、北京=蒔田一彦】中国軍が遼寧省大連で建造する国産初の空母は、中国の習近平政権が野心的な「海洋強国」建設を急ピッチで進めていることを改めて示した。
読売新聞が入手した9月下旬撮影の写真には、右舷の中央近くに艦橋とみられる構造物が写っていた。内部が少なくとも8層以上の構造になっているとみられる。近くの工場で組み立てた後、クレーンを使って設置された模様だ。
この空母の建造は昨年初め頃に始まった。中国国防省は昨年末に建造を公式に認めた。排水量は空母としては小型の5万トン級、原子力ではなく通常動力を採用していると説明した。
基本設計は2012年就役の1隻目の空母「遼寧」と同様だが、中国メディアによると、艦載機の滑走距離を短くするため船首部の傾斜角度を変更し、駐機スペースを広げる改良も施された。
習政権は「2020年までに空母戦闘群を3個編成にする」との目標を掲げているとされる。10隻以上の空母を保有し、世界中の「制海権」を握る米国に対抗し、周辺国を軍事力で威圧する狙いだ。公式発表はないが、3隻目の空母も上海で建造中との情報がある。
軍事関係筋は「中国軍の初期目標は、南シナ海と東シナ海への空母の展開」とみる。1隻目の「遼寧」は山東省青島が母港だ。大連で建造中の新空母は、南シナ海に面した海南島への配備が有力視される。南シナ海を管轄する南海艦隊の駆逐艦司令官が相次いで「遼寧」の付属部隊に異動しており、南シナ海への空母配備に向けた布石とみられている。
ただ大連の新空母には、重量のある艦載機を発進させるカタパルトがない。米国の保有するような原子力空母の国産化には更に年数を要するなど、技術的な課題は多い。中国は将来的に、台湾有事の際などの米艦船の接近を阻止する戦略も描くが、軍事関係筋は「米国との空母展開能力の差は当分は埋めがたい状況が続く」と指摘する。
中国軍が遼寧省大連の造船所で建造している、国産初の空母の全容をとらえた写真を読売新聞は入手した。
9月下旬に撮影された写真からは、上甲板の構造物工事が本格化し、右舷に艦橋(写真中央)とみられる構造物が設置されている様子がうかがえる。船首部(写真左)にはスキージャンプ台方式と呼ばれる、艦載機が飛び立つための傾斜も確認できる。軍事関係筋は「建造スピードが速く来年前半には進水できる」との見通しを示した。
中国軍は、ウクライナから購入した船体を改修した空母「遼寧」を2012年に就役させた。建造中の空母が就役すれば2隻目となる。
中国「海洋強国」急速に 国産空母 周辺国威圧、米に対抗
【瀋陽=中川孝之、北京=蒔田一彦】中国軍が遼寧省大連で建造する国産初の空母は、中国の習近平政権が野心的な「海洋強国」建設を急ピッチで進めていることを改めて示した。
読売新聞が入手した9月下旬撮影の写真には、右舷の中央近くに艦橋とみられる構造物が写っていた。内部が少なくとも8層以上の構造になっているとみられる。近くの工場で組み立てた後、クレーンを使って設置された模様だ。
この空母の建造は昨年初め頃に始まった。中国国防省は昨年末に建造を公式に認めた。排水量は空母としては小型の5万トン級、原子力ではなく通常動力を採用していると説明した。
基本設計は2012年就役の1隻目の空母「遼寧」と同様だが、中国メディアによると、艦載機の滑走距離を短くするため船首部の傾斜角度を変更し、駐機スペースを広げる改良も施された。
習政権は「2020年までに空母戦闘群を3個編成にする」との目標を掲げているとされる。10隻以上の空母を保有し、世界中の「制海権」を握る米国に対抗し、周辺国を軍事力で威圧する狙いだ。公式発表はないが、3隻目の空母も上海で建造中との情報がある。
軍事関係筋は「中国軍の初期目標は、南シナ海と東シナ海への空母の展開」とみる。1隻目の「遼寧」は山東省青島が母港だ。大連で建造中の新空母は、南シナ海に面した海南島への配備が有力視される。南シナ海を管轄する南海艦隊の駆逐艦司令官が相次いで「遼寧」の付属部隊に異動しており、南シナ海への空母配備に向けた布石とみられている。
ただ大連の新空母には、重量のある艦載機を発進させるカタパルトがない。米国の保有するような原子力空母の国産化には更に年数を要するなど、技術的な課題は多い。中国は将来的に、台湾有事の際などの米艦船の接近を阻止する戦略も描くが、軍事関係筋は「米国との空母展開能力の差は当分は埋めがたい状況が続く」と指摘する。
基本設計は1隻目の空母「遼寧」と同様だが、中国メディアによると、艦載機の滑走距離を短くするため船首部の傾斜角度を変更し、駐機スペースを広げる改良がなされたとのこと。 ただ、重量のある艦載機を発進させるカタパルトはなく、排水量は空母としては小型の5万トン級。動力は、原子力ではなく通常動力を採用しているのだそうです。
まだまだ米国の原子力空母の足元にも及ばない実力の様ですが、建造ノウハウの蓄積は進むでしょうし、運航訓練により、艦隊なりません運用ノウハウも蓄積され、そう遠くない内に進歩をとげることは覚悟せねばなりません。
一方、米軍の「リバランス(再均衡)」政策を強化するための軍備強化策も発表されています。
【緊迫・南シナ海】中国の南シナ海進出に対抗 米国、新型爆撃機開発や最新鋭ステルス機取得へ アジアで軍備強化 - 産経ニュース
アジアの自由主義国の雄である日本はどう対応するのか。
近代の歴史の中で、日中露の三国は、相互比較のなかで隆盛の1国に、他の2国が連携して対応・けん制する歴史を繰り返しています。
その流れからいくと、世界第二位のGDPを誇る中国に、日露が連携してあたることになるのですね。
プーチン大統領が来日し、山口県で会談する予定公表が既に対中けん制になっているはずです。原油の減産協定が結ばれる方向に動いていますが、ロシアの財政がひっ迫している状況が改善できるかどうかは未明です。
山口県での安倍、プーチン会談が注目されますが、安倍首相や外務省は、窮しているのはロシア側との認識を持ち、落ち着いた対応で、国益の向上を目指していただけることを願います。
# 冒頭の画像は、遼寧省大連で 9月下旬に撮影された建造中の中国初の国産空母
中国の国産空母、スピード建造…来年進水か : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

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