遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

揺れる韓国外交 盧武鉉の「均衡論」の失敗をまた繰り返すのか

2013-10-19 23:56:21 | 韓国全般
 日米と中国の間で、北東アジアのバランサーを目指すと身の程知らずなことを標榜し失脚した盧武鉉。従中卑日路線をひた走りながら米国との関係をどうするのか、旗色が不鮮明の度合いをますばかりで揺れ動く外交姿勢は、盧武鉉の失脚の同じ道に迷い込みそうです。

 
日米蜜月、試される韓国外交 | Joongang Ilbo | 中央日報
 時事ドットコム:米主導MD不参加を言明=SM3など導入せず-韓国国防相
 
親密・日米に韓国イラ立ち (10/19 産経 【緯度経度】ソウル・黒田勝弘)

 
日本での集団的自衛権問題に韓国がまた大騒ぎしている。韓国は日本の安倍晋三政権に対しスタートからずっと「軍国主義復活」などと言って非難を続けているが、集団的自衛権問題はその“安倍たたきキャンペーン”の格好の材料で、このところまた反日で盛り上がっている。
 しかし今回は
「米日が蜜月-韓国外交に試練」といったマスコミ報道(5日付、中央日報1面トップ)でも分かるように、米国が日本の立場を支持しているためイラ立ちが目立つ


 先に日本を訪問したヘーゲル米国防長官に続きオーストラリアや英国が相次いで日本支持を明確にしたことを、韓国のメディアはいまいましげに伝えている。

 ただ
韓国政府は、日本の集団的自衛権の是非については支持ないし反対の立場を明確にせず、慎重な態度
だ。国会では、日本批判となると俄然(がぜん)、張り切る野党陣営が政府の立場を追及したが、尹炳世(ユン・ビョンセ)外相は「もう少し見守りたい。現時点での発言は適切ではない…」などとノラリクラリの答弁に終始していた。
 それでも
尹外相は「周辺国の憂慮が解消される方向で透明に進行されるべきだ」とか「過去の歴史問題とは連係しないだろう」とも述べているため、必ずしも反対ではな
いようだ。
<中略>


 米国は日本とも同盟関係にある。そのためお互い助け合うという同盟国の意味から日本にそうした役割を期待しているが、
韓国では昔、日本に支配された歴史的経験から「また日本が攻めてくる!」と心配や警戒の声がある

 韓国の意向を無視して自衛隊が韓国-朝鮮半島に上陸するなどということはまったく想定されていないが、
歴史を口実にした韓国の日本批判にはもってこいのネタだ。いつも日本への警戒と愛国心を国民に訴えたがるマスコミは「政府は何をしている!」としきりに不満を語っている

 中には「
逆行する米国の対日外交」(16日付、文化日報)などと日本支持の米国を露骨に批判する論評
もある。この論評は集団的自衛権を支持した最近の日米共同声明を、1905(明治38)年に米国が日本の韓国支配を認めた「桂・タフト協定」だといって、「韓国人の反日が反米に飛び火するかも…」と米国を脅し(?)ている。
 
韓国政府がこの問題で日本批判を控えているのは、米韓同盟上、有事の際の日本による米軍支援は不可避であることを知っているから
だ。現実は在日米軍の役割をはじめ、日本の協力を拒否して米韓同盟の効果的運用はありえないからだ。
 「日本は加害者だった過去の歴史を忘れるな」とばかり、各国首脳との席で日本批判(安倍批判?)をぶって回っている
朴槿恵(パク・クネ)大統領も、この問題では口をつぐんでいる
。安保重視で米韓同盟の維持・強化が公約の朴大統領としては、そう簡単には「日本はずし」には踏み切れない。
 
メディア・世論には、最近のアジア太平洋経済協力会議(APEC)や東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の会議での動きを背景に「朴大統領、米・中の間で等距離外交」(12日付、中央日報1面トップ)などと親・中国ムードをあおるような声もある。朴大統領は外交的立ち位置をはっきりさせる必要がある。

 日本の集団的自衛権行使は、日本が戦争を始める軍国主義の復活だと、反日で盛り上がりたい世論やメディアの韓国。
 しかし、北との有事の際には、日米の支援を受けねばならない現実。
 この現実と、反日での世論の支持を煽りたい狭間に落ち込んでいる朴槿恵政権。サムスン1社でGDPに占める割合が2割とも3割とも言われる財閥企業への依存経済で、中国に付き従わねばならない経済事情も抱えています。
 日米と中国の間で、なんとかうまくたち廻っていくしかないと考えるのは判らないでもないですが、世の中そんなに自分勝手な発想通りに都合よくはゆきません。
 盧武鉉が「均衡論」で、米中両側から信頼を失い失脚した経験に学べないのか、朴槿恵は従中一本道かとおもいきや、盧武鉉と同じ道を進もうとしている様ですね。

 日米韓の連携を分断することが重要戦略の中国。歴史認識や領土問題での中国の誘いの戦術にまんまと引っかかってしまっていますが、米韓同盟も切り離せない。
 そのくせ、中国に擦り寄ってみせたのが、米国が誘うMD参加の拒否。
 そうかと思えば、フィリピンへの戦闘機輸出への中国からの中止命令を拒否もする。(読売のスクープ?)
 

戦闘機売却 中国、韓国に中止圧力 フィリピンの孤立化狙う (10/19 読売朝刊)

 
【ソウル=豊浦潤一】フィリピンに戦闘機売却を予定している韓国に対し、中国が売却を中止するよう働きかけていたことが18日、複数の韓国政府関係者の話で明らかになった。韓国はこれを拒絶し、軍事協力の方針を堅持した。南シナ海の領有権問題でフィリピンと対立する中国が、フィリピンの孤立化を狙い、外交的圧力をかけている実態が判明した。
 韓国大統領府などによると、韓国は今年1月以降、フィリピンに対し、軽戦闘機FA50を12機(440億円規模)売却する交渉を進めた。また、護衛艦の売却交渉も進められた。
 韓国政府関係者によると、中国は、今月17日にソウルで行われた朴槿恵韓国大統領とアキノ・フィリピン大統領との首脳会談前に韓国に対し、「フィリピンに戦闘機を売却するな」と伝えてきたという。また、別の関係者も本紙に、同様の証言をした。
 しかし、両首脳は会談で、戦闘機売却交渉を進めるなど軍事協力の方針堅持を確認。さらに、両国軍の人事交流など国防分野協力についての了解覚書(MOU)も締結した。
 
朴政権は、最大の貿易相手国の中国への傾斜が指摘されるが、別の韓国政府関係者は本紙に対し、今回の韓国政府の方針について、「対北朝鮮政策と貿易拡大のために対中関係は重視するが、国益に直結する防衛産業輸出で中国の干渉は受けない」と語った。

 迷走する朴槿恵・韓国。
 この旗色のブレで、米中の間を泳ぎ切ろうというのですが、この外交姿勢はどこまで持続できるのでしょうか。



 # 冒頭の画像は、フィリピンに輸出される韓国製戦闘機 FA-50 




  この花の名前は、シャスタデージー


↓よろしかったら、お願いします。





Fotolia




コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10月18日(金)のつぶやき | トップ | 10月19日(土)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

韓国全般」カテゴリの最新記事