中国 空母建造を公に

　人民解放軍の空母建造は公然の事実ですが、先に発表された「国防白書」でも、東シナ海、南シナ海などの「海洋権益の保護」を国防政策の主要な目標・任務として明示しながらも、空母建造については触れていませんでした。
　中国国営新華社通信系のネットニュース「新華網」が、ウクライナから購入し、国産空母建造の研究および、訓練用空母として改修中の旧ソ連軍のワリャークに関する報道を、初めて行ったのだそうですね。
　【主張】中国の国防白書　異様な増強と緊張改めよ - MSN産経ニュース
　

asahi.com（朝日新聞社）：中国国営系メディア、空母建造を初報道 - 国際

　中国国営新華社通信系のネットニュース「新華網」が、訓練用空母として遼寧省大連港で改修中の旧ソ連軍のワリャーク（６万トン級）に関する記事と２０枚の写真を掲載した。中国軍が公表していない空母建造について国営系メディアが報じるのは初めて。
　記事は「巨艦まもなく出航、中国人７０年の夢かなう」という見出しで、６日に報じられた。写真は中国内の軍事専門サイトから転載されたものだが、「工事は最終段階に入った」と記されている。
　軍関係者によると、ワリャークは２０１２年には就役予定。国家海洋局が昨年まとめた公式文書には、０９年に国産空母の建造計画を策定したことが明記されており、北京の軍事筋は「完成に向けた世論づくりをしている」とみる。（北京＝峯村健司）

　国産空母の建造も進められていて、近年中の完成の情報を見聞きしていましたが、こちらは3～5年後の完成になるとの記事がありました。ただ、数は当初は 2隻と言われていましたが、3～6隻が理想と増えています！　

　時事ドットコム：中国空母、３～５年後に完成＝訓練艦は年内稼働も－元軍高官

　更に、将来は、米国並みの10隻を目指すという情報もありますね。

　航空母艦 - wikipedia

　国防白書では、自らが仕掛けて生じさせている、アジア太平洋情勢での「領土と海洋権益をめぐる争い」のために軍事力増強を詠い、覇権拡大を推進する人民解放軍。軍と歩調を合わせることで誕生する習近平新政権。
　空母建造の公表は、人民解放軍と習近平新政権の覇権拡大路線が着々と進められようとしていることを匂わせていますね。

　米国は、クリントン長官が、中国の人権状況は「悪化しているように見える」と語り、２月ごろから伝えられる人権派弁護士や作家、芸術家、知識人、活動家らの拘束に「深い懸念」を示したのだそうで、人権問題で牽制していますね。

　クリントン長官が中国非難　人権報告書を公表 - MSN産経ニュース





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