
中国では、習近平新体制への移行に向け、胡錦濤・共青団の勢力が強まり、江沢民・上海派、習近平・太子党が劣勢の様相です。
そのなかで、人民解放軍の動向が不明でした。中国共産党の中央政治局常務委員の椅子に、人民解放軍の枠は排除され文民統制を高める配慮はされていますが、江沢民、胡錦濤と続いた政権は、軍へのご機嫌取りの姿勢が強まり、青天井の軍事費増大を続けてきました。
ベトナムが主導するASEANの国々+米国で昨年構築した中国包囲網に対する、人民解放軍の反攻がどうでてくるのかに注目していました。先日の、ASEAN外相会議では、外交戦術ではASEANの分断を実現し、包囲網への反攻が成功しています。尖閣同様に、南シナ海への漁船団派遣の報道も見られますが、引き続き注目が必要でしょう。
日本の2012年版防衛白書の骨格が明らかになり、中国共産党と人民解放軍の関係に近年変化が見られ、相対的に軍の影響力が増大している、との分析が初めて盛り込まれ、対中警戒感を強めているのだそうです。
江沢民、人民解放軍の指示を得て次期主席の座を得たとされる習近平氏。夫人の彭麗媛氏が少将であることは諸兄がご承知のことですが、胡錦濤・共青団の権力増大に対し、人民解放軍と手を結び主導権を採るのか、党中央軍事委員会主席には当面留まる胡錦濤氏との軍の支持取合戦が始まるのでしょうか。
両派の主導権争いが軍を巻き込むことになれば、軍の影響力がますます強まってくることが心配されます。
尖閣の上陸阻止対策にしても、南シナ海の行動規範設定会合にしても、行動を伴い世界から見える形での、日本政府の行動が必要な時です。
# 冒頭の画像は、空母・ワリャーグ

この花の名前は、猩々袴(ショウジョウバカマ) 撮影場所;六甲高山植物園
↓よろしかったら、お願いします。



そのなかで、人民解放軍の動向が不明でした。中国共産党の中央政治局常務委員の椅子に、人民解放軍の枠は排除され文民統制を高める配慮はされていますが、江沢民、胡錦濤と続いた政権は、軍へのご機嫌取りの姿勢が強まり、青天井の軍事費増大を続けてきました。
ベトナムが主導するASEANの国々+米国で昨年構築した中国包囲網に対する、人民解放軍の反攻がどうでてくるのかに注目していました。先日の、ASEAN外相会議では、外交戦術ではASEANの分断を実現し、包囲網への反攻が成功しています。尖閣同様に、南シナ海への漁船団派遣の報道も見られますが、引き続き注目が必要でしょう。
日本の2012年版防衛白書の骨格が明らかになり、中国共産党と人民解放軍の関係に近年変化が見られ、相対的に軍の影響力が増大している、との分析が初めて盛り込まれ、対中警戒感を強めているのだそうです。
防衛白書骨格 中国、軍の影響力増大 「党との関係に変化」 (7/15 読売朝刊)
2012年版の防衛白書の骨格が14日、明らかになった。中国情勢について、中国共産党と中国軍(人民解放軍)の関係に近年変化が見られ、相対的に軍の影響力が増大している、との分析を初めて盛り込み、対中警戒感を従来より一層鮮明に打ち出している。
白書では、「中国共産党指導部と人民解放軍との関係の複雑化」「対外政策決定における軍の影響力の変化」など、国際的な分析を引用する形で、軍部の台頭により意思決定プロセスの不透明性が増していることへの懸念を強調。注目すべき「危機管理上の課題」と位置づけている。
また、国防費が「24年間で約30倍」と急激に膨張、空母開発が本格化し、海軍艦艇の日本近海など太平洋への進出頻度が上がっているデータを列挙、「外洋展開能力の向上を図っている」と分析した。周辺諸国と摩擦を続ける姿勢について、「高圧的とも指摘される対応」と言及した。
2012年版の防衛白書の骨格が14日、明らかになった。中国情勢について、中国共産党と中国軍(人民解放軍)の関係に近年変化が見られ、相対的に軍の影響力が増大している、との分析を初めて盛り込み、対中警戒感を従来より一層鮮明に打ち出している。
白書では、「中国共産党指導部と人民解放軍との関係の複雑化」「対外政策決定における軍の影響力の変化」など、国際的な分析を引用する形で、軍部の台頭により意思決定プロセスの不透明性が増していることへの懸念を強調。注目すべき「危機管理上の課題」と位置づけている。
また、国防費が「24年間で約30倍」と急激に膨張、空母開発が本格化し、海軍艦艇の日本近海など太平洋への進出頻度が上がっているデータを列挙、「外洋展開能力の向上を図っている」と分析した。周辺諸国と摩擦を続ける姿勢について、「高圧的とも指摘される対応」と言及した。
江沢民、人民解放軍の指示を得て次期主席の座を得たとされる習近平氏。夫人の彭麗媛氏が少将であることは諸兄がご承知のことですが、胡錦濤・共青団の権力増大に対し、人民解放軍と手を結び主導権を採るのか、党中央軍事委員会主席には当面留まる胡錦濤氏との軍の支持取合戦が始まるのでしょうか。
両派の主導権争いが軍を巻き込むことになれば、軍の影響力がますます強まってくることが心配されます。
尖閣の上陸阻止対策にしても、南シナ海の行動規範設定会合にしても、行動を伴い世界から見える形での、日本政府の行動が必要な時です。
# 冒頭の画像は、空母・ワリャーグ

この花の名前は、猩々袴(ショウジョウバカマ) 撮影場所;六甲高山植物園
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