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遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

2010年を、日米安保崩壊元年にする鳩山政権

2010-01-04 23:56:19 | 日本を護ろう
 元旦の各紙の社説での日米安保危惧から、昨日(3日)の日経につづき、今日(4日)は、読売と産経も日米同盟を主題に社説で危惧を説いています。
 更に、「沖縄県の普天間移設をめぐる日米の軋轢は2010年、大爆発を引き起こしそうである。この問題は一見単純だが、実は奥が深く複雑に絡み合っている。もはや解決は不可能と言ってもいいかもしれない。」との出だしの、日経ビジネスの記事がありました。
 当初は、新政権誕生間もないのでと待ちの姿勢だったオバマ政権も、再三に渡る二枚舌の鳩山首相の発言もありしびれをきらし、露わな不快感を示して来ていることに、各紙が警鐘を鳴らしているということです。小鳩政権も、我々国民もしっかり認識しなくてはなりません。
 
2010年は、日米安保崩壊元年?:日経ビジネスオンライン

「決断できない」鳩山政権で、同盟関係にヒビ

 沖縄県の普天間移設をめぐる日米の軋轢は2010年、大爆発を引き起こしそうである。この問題は一見単純だが、実は奥が深く複雑に絡み合っている。もはや解決は不可能と言ってもいいかもしれない。

<中略>

 鳩山政権が「合意履行」を決断しなかったのは、連立パートナーの社民党の立場に配慮したためとされるが、それは表面的な言い訳で、実は根は深い。沖縄県の民主党が移転に反対しているし、党内左派も合意履行に否定的であり、さらには日米安保(日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約)反対の労働組合も抱えている。思想的に一枚岩とは言い難い民主党の弱点がここにきて露呈したのだ。
<中略>

小沢氏は自衛隊海外派遣が持論

 だが先に述べたように、合意の履行はますます難しくなってきている。そんな状況の中で1月15日、海上自衛隊はインド洋から撤収する。インド洋での給油活動はアフガニスタン戦争支援だったのだが、
NATO(北大西洋条約機構)は7000人を新たにアフガニスタンへ追加派兵するのに、日本だけが撤収すれば欧米から裏切り者扱いを受けかねない。

 防衛省はスーダンへの陸上自衛隊の派遣や護衛艦に医療チームを乗せてインド洋沿岸などに派遣する友愛ボートを検討したりしているようだが、それだけで済むとも思えない。かつて民主党の小沢一郎幹事長はアフガニスタンへの陸上自衛隊派遣を主張した。小沢氏は安全保障には精通した人物であり、自衛隊の海外派遣は長年の持論でもある。

 
鳩山政権が米国の圧力で退陣に追い込まれる可能性は十分あろう。現に2009年12月5日に岡田外相は沖縄のメディア関係者を前にして「もう限界だ」「日米関係、危機」などと悲鳴ともとれる発言をしている。予算成立後の4月には退陣との噂もあながち否定はできまい。

 
仮に退陣したとしても、それだけで何か解決するわけではない。ずたずたになった日米同盟関係を修復するためには結局、自衛隊の海外派遣以外に手段はないだろう。

 だが防衛費は過去7年連続で削減されている。今年度は表面的には0.3%増だが、これは隊員たちの子供への「子ども手当」を含めた額であり、実質減額と言っていい。具体的には、北朝鮮のミサイルの脅威にさらされているのにミサイル防衛の追加配備が見送られ、さらに人手不足は明白なのに3500人の増員要求も通らなかった。動けない自衛隊を無理やり出せば、自衛隊の崩壊も現実のものとなろう。


 米国の怒りの理由が、日本を護る為に自国の若者を遙か極東まで派遣し有事の際には命をも賭けて戦おうというのに、離米の態度の民主党・鳩山政権の態度はなんだという単純なものではないことは、記事の詳細の通りで、既に諸兄がご承知のことです。
 米軍再編という、米国自身の戦略に支障が生じ、日本を切り捨てた再構築を要する事態になるからです。しかしそれは、日本にとっても、東南アジア諸国にとっても、中国の覇権の脅威が増すデメリットが大きく、それを自分たちでは対抗しきれないのです。

 巨額の脱税資金を、故人献金などで政治資金化し、その資金で民主党議員の個々へ寄付をした。安子氏からの資金提供も、故人への偽装も「しらなかった」(他人には知らなかったではすまされない、バッジを外せと言っていたのに)で済まそうとする事だけでも辞任すべき理由があるものを、米国の圧力で辞任させる様では、独立国家の威厳にかかわることで、日本国民の世論で退陣に誘導せねばなりません。
 しかし、このことは、もともと民主党の中に持っていた課題で、いつかは火を噴くとは解っていたことです。小沢降ろしが盛り上がった時、八方美人の鳩山がなんとかとりまとめた功績と、こうなったときに必要な生け贄用として代表(=民主党初代総理)に据えられた犠牲者という意味では、可哀想な運命の鳩山ともいえますが。

 2010年が、日本崩壊元年にならないよう、我々国民はしっかり目を醒ましてこうどうしなくてはなりませんね。


 

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6 コメント

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堕落 (大和)
2010-01-05 10:08:39
改革に取り組む鳩山内閣を応援すべきです。日本政府を牛耳ろうとする謀略工作に荷担するのは恥ずべきことです。首相と政権党幹事長への執拗な批判攻撃は、国益を損ない国民生活に危険です。時代錯誤した検察庁とメディアの病根には、メスを入れるべきです。
スキャンダルとして騒ぐべきは、文科省官僚の愚民化政策です。
 不登校、退学者20万人、精神疾患休職教員5400人。こんな学校に通えば、ひきこもり、ニート、失業者となり、4万人の自殺者が出るのは当然です。
教育現場から、愚民化教育のおぞましい実態を詳細に暴露したのが「『おバカ教育』の構造」(阿吽正望 日新報道)です。破綻した教育の実態、世界の教育改革から逆行した改悪、時代錯誤した取り組みの異様な姿が赤裸々にされています。
この知識時代に愚民化教育を行い、若者を貧窮させ、犯罪に走らせ、国家衰退を作った文科省官僚の罪は、薬害エイズや薬害肝炎を起こした厚労省官僚を越える大罪です。
子供の不幸を見て見ぬふりをする堕落した日本人こそ、愚民化教育が作り出した愚民です。官僚は、愚民化政策を行った事実を認め、国民に謝罪すべきです。
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毎度ありがとうございます (遊爺)
2010-01-06 18:58:38
大和さん、いつもコメントをありがとうございます。
遊爺は、多くの方々のご意見を聞かせていただくのは歓迎で、コメントもTBも制限は極力ないようにしようとしてきています。
ただ、gooの規約に触れるものや、規約に盛られていないものでも、遊爺が諸先輩から教わったネットコミニケーションでの礼儀に触れるものについては、表示をお断りしたり保留させていただいております。

その後者のもので、「ダブルポスト」は控えるべきというのがあります。同じ書き込みを複数の場所にアップするというもので、ご説明までもなくご存じのことかとも存じます。

今回いただいたコメントは、「不登校、退学者20万人.....」から、「.....厚労省官僚を越
える大罪です。」までの全体の過半の部分が前回と同一の文書を使用しておられ、ダブルポストに抵触すると判断します。

以後はこのようなことがないようお願い致します。あるようでしたら表示の保留やその他の処置をとらせて頂くことがありますので、予めご了承ください。

多くの意見をお寄せいただくのは歓迎しますので、これからもよろしくお願いします。
返信する
こんにちは (小便少女)
2010-01-11 16:05:48
今日は、こちらにお邪魔します。
産経の記事で、海自撤退後、中国が後釜という噂に、政府が警戒感という記事がありました。

なんで今更、政府が警戒感なのかわかりませんが、中国は上手ですね。鳩山など、手玉に取られているようなものです。

一党独裁政権を目指す小沢と、夢と理想を語る国民目線に一番遠い鳩は、説明責任は果たされていないという世論調査の結果にはまったく触れず、まわりの取り巻きも検察のリークだと小沢擁護する文句を言っています。
リークだろうが何だろうが、突かれて困らない問題なら、さっさと答えればよいだけの話に、そこまで擁護しなければいけない事自体が、突かれるとやばいのだと白状しているようなものです。(笑)

自民を叩き潰したい小沢は、日本政府を牛耳ろうとする謀略工作をしています。国民が目をさまさなければいけません。

いえ、さめている人もいるのですが、問題は受け皿なんですね。
それが一番の問題です。鳩は、長くもちやしません。
小沢の腹心総理が続かないように阻止することと、民主政権に疑問符がついた時に、世間を担える受け皿。

その受け皿は、やはり大きくなりすぎて割れる民主しかないのでしょうか。私は、まずは腐れ自民と新生自民に割れて、それが軸になってほしいのですがねえ。。

舛添?う~ん。。どうなんでしょうか。。苦笑

返信する
なんで今更、政府が警戒感なのか (遊爺)
2010-01-12 22:37:30
小便少女さん、こんにちは。

 小便少女さんのアップは拝見し、コメントさせていただこうか、TBにさせていただこうかと迷っていたら、こちらに逆にコメントとTBをいただき恐縮です。

 現在活動中の補給艦「ましゅう」と護衛艦「いかづち」は撤収命令を受け、16日午前 0時に任務を終了、帰国の途に就くのだそうですね。前のネジレ国会で撤収したとき、辛い任務にも国際貢献の為と全力を尽くされた乗員の方々の悔しそうな表情が印象的でしたが、そのときは再開の望みがあり、再開したらまた任務にあたりたいと希望を繋いでおられました。
 今回は、本当に撤収となり、連携諸国からの関連情報も打ち切られることになりますから、日本は孤立することになりますね。

 ご承知の通り中国海軍は、1974年にベトナムから西沙諸島を戦火の末占領し、1995年に米比相互防衛条約が解消されフィリピンから米軍が撤収すると、南沙諸島のフィリピンが主張する島を占領しました。更に、2007年11月には、中沙、西沙、南沙を「三沙市」として行政区に指定していますね。
 これらの一連の軍事行為をも伴った覇権拡大の結果、南シナ海は中国の主張するEEZでほぼ埋められてしまっています。このことは資源の確保にばかり目が行きがちなのですが、日本のエネルギーのシーレーンが中国海軍の制海権の中に収められたことを意味しているのですね。
 それを、マラッカ海峡の守り人・佐々木生治さんや、海自のみなさんのご苦労で関連諸国の支持と信頼を得て維持してきていたのですよね。
 一方中国海軍は、南シナ海までの活動範囲拡大を成功させ、更に米国の海軍力に迫るための遠洋(太平洋&インド洋)の制海権獲得に向け軍備の拡充を進めると同時に、機会を狙っていることは諸兄がご承知のことでしたね。ソマリア沖の海賊取り締まりも絶好のチャンスと積極的に取り組みました。

> なんで今更、政府が警戒感なのかわかりません

 全く同感です。民主党のマニフェストが思いつきで裏打ちのない口先だけのものであったという正体が明らかになってきていていますが、連立政府にしろ、民主党にしろ、国防の危機意識のレベルもそんな程度なのですね。インド洋での共に汗をかく国際貢献から、あれだけ無駄なお金をなくすと言いながら、世界中からひんしゅくを買ったお金で解決外交、それも、治安不安で使える目途がないお金で代替案として、再び世界の信頼を失うという後退のチェンジです。

> 舛添?う~ん。。どうなんでしょうか。。苦笑

 総理になって欲しい人、No1なのだそうですね。駄目社保庁をはじめ改革に取り組まれた姿勢が評価されたのだと思います。 が、自民党を飛び出すのがいいのか、自民党をぶっ壊して改革して足場を造って民主党をぶっ壊すのが目的を達成出来るのか、難しいところですね。
  先の共同通信につづいて今夜のNHKの世論調査結果でも、無党派層での鳩山政権支持率は逆転して不支持が上回っていましたね。民主党が微減で自民党は微増でも20%に届いていない。地方の自民党は民主に勝利する結果を残しているのですが、小沢への予算陳情一元化での締め付けで風前の灯火。とはいえ、民主に勝利の実績の成功事例を拡大すれば、参院選までの短期に民主党を追いつめられる数少ない手のうちの一つかと考えます。
 露呈してきた正体を問いつめられた民主党の逃げ口上は、野党時代の選挙での成功経験と同じ自民党批判です。そして、民主党擁護のマスコミや評論家も自民党を悪者にすることで民主への批判のお茶を濁しています。すでに小沢専制政治の時代がはじまり、小沢になびくものはみんな良くて、反するものは全て抹殺される時代が始まっているかのようです。
 以前仰っていた日本脱出計画、検討をはじめなくてはいけませんね。まず、外国語の勉強から...。(涙)

 
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こんちには。 (yuu)
2010-04-16 13:49:08
はじめまして。
この記事を読んでよかったです。
私はまだ20代ですが、最近の政治ニュースを見る限り、日本の先行きが不安でした。
実家の母にも話しましたが、まるで人ごとのように受け止めていました。
一時は、日本を離れたほうが良いのでは?とまで、考えていました。
しかし、それでは駄目ですね。見捨てるのではなく、若い私たちが、これからの日本をどう良くするか考えて行かなくてはいけませんね!
でも、本音で言うなれば、今の日本は不安でしょうがありません。日米の関係はどうなるのでしょう?

若い私がこんなこと言うのもあれですが、今の若者達は、今の日本の政治状態についてどう思っているのでしょうか?
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Re: こんにちは (遊爺)
2010-04-17 16:26:12
yuuさん、こんにちは。

 お読みいただき光栄です。
 お母様と政治ニュースのお話をなさるとは、ご家庭の環境がすばらしい故と、羨ましいです。

 この頁を書いた頃にはこんなに早く世論が動くとは思っても見ませんでしたが、最新の世論調査ではすべてと言ってよいほど、参院選での民主党過半数に反対の結果が出ていますね。

> しかし、それでは駄目ですね。見捨てるのではなく、若い私たちが、これからの日本をどう良くするか考えて行かなくてはいけませんね!

 感服します。
 今の政治が、yuuさんのような、若い次の世代の方々に、活躍の場を引き継げる日本を築くのか、大きな負債を引き継ぐのか、経済でも政治でも世界のリーダーシップを持つ国々の中の一員として、世界に貢献できる国であり続けるのか、内向きの孤立した国になり埋没の道を進むのかは、当事者の若い方々の選択が重要ですね。
  ネットでは、しっかりしたご意見を主張される方が多くみられ、世論調査結果も浄化機能が効いているようなので、日本脱出は免れそうな情勢かと最近は思っています。
 
> 日米の関係はどうなるのでしょう?

 日本の世論調査の状況は、米国も世界の各国も知っているわけですから、国と国の間で決定的な亀裂を生じるまでには未だいたっていませんが、次の参院選で出す国民の選択の答えで、それ以降の道が決まってくるのでしょうね。
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