台湾や香港問題と比べ、国際社会では尖閣問題への関心がなかなか広がらない。背景には、尖閣問題がいわゆる“領土問題”だという誤解がある。私は「そうではなく、尖閣はまさに世界史の問題だ」と訴えたいと述べておられるのは、八重山日報の仲新城誠編集主幹。
仲新城編集主幹が、米国のジャーナリストから「何であんな無人島のために…」と不思議そうな顔をされたとのことですが、それはそのまま中国の習近平に問いかけていただきたいくらいですね。
旧い書籍では、尖閣諸島は、日本の領土と認めていた中国。
それが突然、中国の領土と言い始めたのは、尖閣諸島近海に石油資源があると言われてから。
沖縄はかつては琉球王国で、琉球王国は日中両国に貢物を届けていた歴史があるとか、台湾の一部だとか後付けの理由は諸説ありますが、薩摩藩に属すこととなり、江戸幕府にも出仕したのでした。
中国だけでなく、台湾も自国領だと主張する声がありますね。
台湾併合は、国共内戦で、国民党軍から政権を横取りした中共軍にとっては、台湾に逃れた国民党軍を併合してようやく内戦の勝利を確定させるという、毛沢東以来の悲願なのですね。
香港の「一国二制度」を、公約の期限を待たず破り自国化した習近平。毛沢東以来の悲願の台湾併合を達成するために、沖縄の米軍・海兵隊へのけん制もあり、尖閣諸島の実効支配による領有化を進めていることは、諸兄がご承知の通りです。
そこで、仲新城編集主幹の、尖閣問題がいわゆる“領土問題”だという誤解がある。「そうではなく、尖閣はまさに世界史の問題だ」との訴えが生まれるのですね。
2013年に、漁船に同乗して尖閣海域に行かれた仲新城編集主幹。待ち構えていた中国船は漁船に猛然と接近してきたが、海上保安庁の巡視船が間に割って入り、辛うじてガードしてもらったとのこと。
地元の漁船なので尖閣近海に入れましたが、一般の日本国民だと、海保がガードして尖閣近海には近づけないのが現状ですね。
地元の石垣市議会は3月、保守系市議が中心になり、尖閣諸島の上空視察を求める決議を可決し、すでに民間ヘリをチャーターしており、国に飛行許可を要望しているのだそうですが、尖閣上空には13年に、中国が不当に防空識別圏を設定した為、チャーター機の飛行は、中国空軍にスクランブルの口実を与える恐れがあり、国が飛行許可を出すかは見通せないのだそうです。
さらに今は、新たに「海警法」も施行され、勝手に他国の排斥を決めていますね。
現在では、尖閣に向かう漁船に記者が同乗することも認められておらず、もはや一般の日本人は、海からも空からも尖閣に近づけない状況。
このまま日本が何もしなければ、中国が日本の実効支配を打破しつつあるという既成事実だけが積み重なる。日本は早急に国際社会への根回しを進め、改めて実効支配の強化を図らなくてはならないと仲新城編集主幹。
尖閣海域での光景を思い出すたび、一つ痛感する。尖閣問題とは、民主主義国家日本の領土が、独裁国家中国に力ずくで奪われようとしている史上初の「事件」だと。
そして、尖閣海域での攻防は「自由 vs 独裁」の闘いであり、日本の敗北は民主主義社会の挫折なのである。これこそ国際社会に訴えるべきことだと仲新城編集主幹。
習近平が掲げる「中華民族の偉大な復興」は全世界の悪夢であると。
それを阻止すべく米中の「新冷戦時代」をリードしたのがトランプ氏。米議会も与野党一致して、中国の覇権拡大への対抗を進めてきました。
欧州の主要各国も、重い腰を上げ始め、日本も旗色の鮮明化が問われ始めていました。
息子のチャイナゲート問題や、バイデン氏が副大統領を勤めていたオバマ政権後期に、政権がスーザン・ライス氏が主導しパンダハガー化したことで懸念が晴れない新バイデン政権。
世界制覇を狙い覇権拡大を続ける習近平の中共。
すべての日本国民が香港人であり、台湾人であり、石垣市民であり、要するに当事者であるという意識を持ってほしいと仲新城編集主幹。
英仏独が、重い腰を上げ行動を始めた世界の流れ。国内の政局噺が主流の日本メディアでは報道されることが少ないのですが、世界のおおきなうねりに注目が必要で、きたる菅首相の訪米での首脳会談が注目されますね。
「ステルス大統領」の声も聞こえるバイデン大統領。トランプ氏とはことなり、先日の、日米「2+2」で事前に露払いされた内容を、両首脳が合意するといったオーソドックスな儀式に終わるのかもしれませんが。
# 冒頭の画像は、尖閣周辺で漁船に接近しようとする中国海警局船(奥)と、阻止しようとする海保の巡視船「ながやま」
この花の名前は、ユキグニミツバツツジ
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【沖縄が危ない!】尖閣攻防は「自由vs独裁」の闘い! 日本の敗北は民主主義社会の挫折 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2021.4.6
沖縄県・尖閣諸島の問題は、世界では「離島の岩礁をめぐる日中の争奪戦」と思われているようだ。過去に私が会った米国のジャーナリストは「何であんな無人島のために…」と不思議そうな顔をした。
台湾や香港問題と比べ、国際社会では尖閣問題への関心がなかなか広がらない。背景には、尖閣問題がいわゆる“領土問題”だという誤解がある。私は「そうではなく、尖閣はまさに世界史の問題だ」と訴えたい。
2013年、私は漁船に同乗して尖閣海域に行った。待ち構えていた中国船は漁船に猛然と接近し、体当たりを仕掛けるしぐさを見せたが、海上保安庁の巡視船が間に割って入り、辛うじてガードした。
中国船の振る舞いから感じたのは、「力こそ正義」という傲慢さ、漁師の安全など一顧だにしない人命軽視、自分の主張を通すことしか考えない国際法の無知であり、まさに中国という国家の体質そのものの具現化だった。
一方、漁船を守ろうと懸命にかじを切る巡視船は、独裁国家に翻弄される民主主義国家日本の姿だった。
中国が日本の尖閣国有化を口実に、尖閣周辺への船舶派遣を本格化させて来年で10年になる。残念ながら、時間が中国の味方であることは、この間の経過を見れば明らかだ。
地元の石垣市議会は3月、保守系市議が中心になり、尖閣諸島の上空視察を求める決議を可決した。すでに民間ヘリをチャーターしており、国に飛行許可を要望している。
ただ、尖閣上空には13年、中国が不当に防空識別圏を設定している。チャーター機の飛行は、中国空軍にスクランブル(緊急発進)の口実を与える恐れがある。国が飛行許可を出すかは見通せない。
現在では、尖閣に向かう漁船に記者が同乗することは認められておらず、もはや一般の日本人は、海からも空からも尖閣に近づけない。
日本が何もしなければ、中国が日本の実効支配を打破しつつあるという既成事実だけが積み重なる。日本は早急に国際社会への根回しを進め、改めて実効支配の強化を図らなくてはならない。
尖閣海域での光景を思い出すたび、一つ痛感する。尖閣問題とは、民主主義国家日本の領土が、独裁国家中国に力ずくで奪われようとしている史上初の「事件」だということだ。尖閣海域での攻防は「自由vs独裁」の闘いであり、日本の敗北は民主主義社会の挫折なのである。これこそ国際社会に訴えるべきことだ。
中国が掲げる「中華民族の偉大な復興」は全世界の悪夢である。すべての日本国民が香港人であり、台湾人であり、石垣市民であり、要するに当事者であるという意識を持ってほしい。
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■仲新城誠(なかしんじょう・まこと) 1973年、沖縄県石垣市生まれ。琉球大学卒業後、99年に地方紙「八重山日報社」に入社。2010年、同社編集長に就任。現在、同社編集主幹。同県のメディアが、イデオロギー色の強い報道を続けるなか、現場主義の中立的な取材・報道を心がけている。著書に『「軍神」を忘れた沖縄』(閣文社)、『翁長知事と沖縄メディア 「反日・親中」タッグの暴走』(産経新聞出版)、『偏向の沖縄で「第三の新聞」を発行する』(同)など。
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沖縄県・尖閣諸島の問題は、世界では「離島の岩礁をめぐる日中の争奪戦」と思われているようだ。過去に私が会った米国のジャーナリストは「何であんな無人島のために…」と不思議そうな顔をした。
台湾や香港問題と比べ、国際社会では尖閣問題への関心がなかなか広がらない。背景には、尖閣問題がいわゆる“領土問題”だという誤解がある。私は「そうではなく、尖閣はまさに世界史の問題だ」と訴えたい。
2013年、私は漁船に同乗して尖閣海域に行った。待ち構えていた中国船は漁船に猛然と接近し、体当たりを仕掛けるしぐさを見せたが、海上保安庁の巡視船が間に割って入り、辛うじてガードした。
中国船の振る舞いから感じたのは、「力こそ正義」という傲慢さ、漁師の安全など一顧だにしない人命軽視、自分の主張を通すことしか考えない国際法の無知であり、まさに中国という国家の体質そのものの具現化だった。
一方、漁船を守ろうと懸命にかじを切る巡視船は、独裁国家に翻弄される民主主義国家日本の姿だった。
中国が日本の尖閣国有化を口実に、尖閣周辺への船舶派遣を本格化させて来年で10年になる。残念ながら、時間が中国の味方であることは、この間の経過を見れば明らかだ。
地元の石垣市議会は3月、保守系市議が中心になり、尖閣諸島の上空視察を求める決議を可決した。すでに民間ヘリをチャーターしており、国に飛行許可を要望している。
ただ、尖閣上空には13年、中国が不当に防空識別圏を設定している。チャーター機の飛行は、中国空軍にスクランブル(緊急発進)の口実を与える恐れがある。国が飛行許可を出すかは見通せない。
現在では、尖閣に向かう漁船に記者が同乗することは認められておらず、もはや一般の日本人は、海からも空からも尖閣に近づけない。
日本が何もしなければ、中国が日本の実効支配を打破しつつあるという既成事実だけが積み重なる。日本は早急に国際社会への根回しを進め、改めて実効支配の強化を図らなくてはならない。
尖閣海域での光景を思い出すたび、一つ痛感する。尖閣問題とは、民主主義国家日本の領土が、独裁国家中国に力ずくで奪われようとしている史上初の「事件」だということだ。尖閣海域での攻防は「自由vs独裁」の闘いであり、日本の敗北は民主主義社会の挫折なのである。これこそ国際社会に訴えるべきことだ。
中国が掲げる「中華民族の偉大な復興」は全世界の悪夢である。すべての日本国民が香港人であり、台湾人であり、石垣市民であり、要するに当事者であるという意識を持ってほしい。
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■仲新城誠(なかしんじょう・まこと) 1973年、沖縄県石垣市生まれ。琉球大学卒業後、99年に地方紙「八重山日報社」に入社。2010年、同社編集長に就任。現在、同社編集主幹。同県のメディアが、イデオロギー色の強い報道を続けるなか、現場主義の中立的な取材・報道を心がけている。著書に『「軍神」を忘れた沖縄』(閣文社)、『翁長知事と沖縄メディア 「反日・親中」タッグの暴走』(産経新聞出版)、『偏向の沖縄で「第三の新聞」を発行する』(同)など。
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仲新城編集主幹が、米国のジャーナリストから「何であんな無人島のために…」と不思議そうな顔をされたとのことですが、それはそのまま中国の習近平に問いかけていただきたいくらいですね。
旧い書籍では、尖閣諸島は、日本の領土と認めていた中国。
それが突然、中国の領土と言い始めたのは、尖閣諸島近海に石油資源があると言われてから。
沖縄はかつては琉球王国で、琉球王国は日中両国に貢物を届けていた歴史があるとか、台湾の一部だとか後付けの理由は諸説ありますが、薩摩藩に属すこととなり、江戸幕府にも出仕したのでした。
中国だけでなく、台湾も自国領だと主張する声がありますね。
台湾併合は、国共内戦で、国民党軍から政権を横取りした中共軍にとっては、台湾に逃れた国民党軍を併合してようやく内戦の勝利を確定させるという、毛沢東以来の悲願なのですね。
香港の「一国二制度」を、公約の期限を待たず破り自国化した習近平。毛沢東以来の悲願の台湾併合を達成するために、沖縄の米軍・海兵隊へのけん制もあり、尖閣諸島の実効支配による領有化を進めていることは、諸兄がご承知の通りです。
そこで、仲新城編集主幹の、尖閣問題がいわゆる“領土問題”だという誤解がある。「そうではなく、尖閣はまさに世界史の問題だ」との訴えが生まれるのですね。
2013年に、漁船に同乗して尖閣海域に行かれた仲新城編集主幹。待ち構えていた中国船は漁船に猛然と接近してきたが、海上保安庁の巡視船が間に割って入り、辛うじてガードしてもらったとのこと。
地元の漁船なので尖閣近海に入れましたが、一般の日本国民だと、海保がガードして尖閣近海には近づけないのが現状ですね。
地元の石垣市議会は3月、保守系市議が中心になり、尖閣諸島の上空視察を求める決議を可決し、すでに民間ヘリをチャーターしており、国に飛行許可を要望しているのだそうですが、尖閣上空には13年に、中国が不当に防空識別圏を設定した為、チャーター機の飛行は、中国空軍にスクランブルの口実を与える恐れがあり、国が飛行許可を出すかは見通せないのだそうです。
さらに今は、新たに「海警法」も施行され、勝手に他国の排斥を決めていますね。
現在では、尖閣に向かう漁船に記者が同乗することも認められておらず、もはや一般の日本人は、海からも空からも尖閣に近づけない状況。
このまま日本が何もしなければ、中国が日本の実効支配を打破しつつあるという既成事実だけが積み重なる。日本は早急に国際社会への根回しを進め、改めて実効支配の強化を図らなくてはならないと仲新城編集主幹。
尖閣海域での光景を思い出すたび、一つ痛感する。尖閣問題とは、民主主義国家日本の領土が、独裁国家中国に力ずくで奪われようとしている史上初の「事件」だと。
そして、尖閣海域での攻防は「自由 vs 独裁」の闘いであり、日本の敗北は民主主義社会の挫折なのである。これこそ国際社会に訴えるべきことだと仲新城編集主幹。
習近平が掲げる「中華民族の偉大な復興」は全世界の悪夢であると。
それを阻止すべく米中の「新冷戦時代」をリードしたのがトランプ氏。米議会も与野党一致して、中国の覇権拡大への対抗を進めてきました。
欧州の主要各国も、重い腰を上げ始め、日本も旗色の鮮明化が問われ始めていました。
息子のチャイナゲート問題や、バイデン氏が副大統領を勤めていたオバマ政権後期に、政権がスーザン・ライス氏が主導しパンダハガー化したことで懸念が晴れない新バイデン政権。
世界制覇を狙い覇権拡大を続ける習近平の中共。
すべての日本国民が香港人であり、台湾人であり、石垣市民であり、要するに当事者であるという意識を持ってほしいと仲新城編集主幹。
英仏独が、重い腰を上げ行動を始めた世界の流れ。国内の政局噺が主流の日本メディアでは報道されることが少ないのですが、世界のおおきなうねりに注目が必要で、きたる菅首相の訪米での首脳会談が注目されますね。
「ステルス大統領」の声も聞こえるバイデン大統領。トランプ氏とはことなり、先日の、日米「2+2」で事前に露払いされた内容を、両首脳が合意するといったオーソドックスな儀式に終わるのかもしれませんが。
# 冒頭の画像は、尖閣周辺で漁船に接近しようとする中国海警局船(奥)と、阻止しようとする海保の巡視船「ながやま」
この花の名前は、ユキグニミツバツツジ
↓よろしかったら、お願いします。