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遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

イタリアで、なぜ中国発のウイルスがこれほど感染者を生み出したのか

2020-03-26 01:23:23 | 武漢肺炎
 中国から遠く離れたイタリアで、なぜ中国発のウイルスがこれほど感染者を生み出したのか。
 誰も思い浮かんだのは、G7の一員でありながら、習近平がヨーロッパ進出を狙う「一帯一路」の橋頭保となった事のはずです。
 欧米の専門家も、そこを指摘しています。
 更に、2018年に誕生した、ジュセッペ・コンテ政権の低迷する経済対策を、中国の投資に頼るという安易な道を選んでしまったことも国内外から指摘されています。
 続いていた財政難の中で、医療体制も弱体化していたとの指摘も多く聞かれますね。
 
新型コロナ、イタリアの悲劇は中国依存のツケか 疲弊していたイタリア経済、「一帯一路」に活路を求めたが | JBpress(Japan Business Press) 2020.3.25(水) (古森 義久:産経新聞ワシントン駐在客員特派員、麗澤大学特別教授)

 イタリアが新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大によって国家の危機を迎えている。中国から遠く離れたイタリアで、なぜ中国発のウイルスがこれほど感染者を生み出したのか

 米欧の専門家たちの間では、イタリアが
近年「一帯一路」への参加などを通じて、中国との絆を異様なほど緊密にしてきたことが今回の感染拡大の最大の温床となったとする見解が広まってきた

中国との経済交流をどんどん拡大
 各国が新型コロナウイルスへの対応に注力するなか、
3月後半現時点でイタリアの苦境は突出してみえる3月19日にはイタリアでの死者が合計4032人を記録し、中国の3200人台を一気に超えてしまった。さらにその後の数日で、イタリアの死者は5000人を超え、感染者も5万数千人と中国以外では最多となった。

 イタリアは地理的には中国からはるかに離れている。それにもかかわらず、
なぜ中国に次ぐ新型コロナウイルス感染国となったのか

 米国の首都ワシントンでは、米国での感染対策を検討するなかで、「イタリアのようにはならないように」という観点からも、なぜイタリアでこれほど新型コロナウイルスの感染が拡大したのかについて多角的に論じられるようになった。

 それらの
分析の多くには、ある共通点がある。それは、イタリアと中国の近年の密接な経済関係をイタリアでの急激な感染拡大の背景として特徴づけていたことだ。

 3月中旬以降に
ワシントンの外交雑誌に掲載された2つの論文も、イタリアでの感染症爆発をイタリアと中国の密接な提携や交流に結びつけていた。2つの論文とは、ワシントンの研究機関のウッドローウィルソン国際学術センターのマーシー・クオ研究員による「コロナウイルスがイタリアを襲う・中国との絆の実験」と、ベルギー・ブリュッセルの研究機関「ロシア欧州アジア研究センター」のテレサ・ファロン所長による「中国、イタリア、そしてコロナウイルス・地政学とプロパガンダ」という論文である。両論文はともに、イタリアが2019年3月に中国のインフラ建設構想「一帯一路」に正式に参加したことに象徴される密接な経済提携を強調していた。

 中国は以前からイタリアの服飾産業や、「インテル・ミラノ」「ACミラン」といった有名サッカークラブ、高級ヨット製造企業など、幅広い分野への投資、経営参加を進めていた。一方、イタリア側も「グッチ」などをはじめとする
高級ブランドが中国での下請け製造を委託するなど、緊密な経済提携を広げてきた。

 
イタリアは近年の不況、失業増大、財政危機などに直面すると、中国との貿易や投資をさらに拡大する道を選び、2015年には中国主導の「アジア・インフラ投資銀行(AIIB)」に加わった。また2019年には「一帯一路」にも、唯一のG7(主要7カ国)構成国として参加した。イタリアが一帯一路構想に参加すると、中国はイタリア北部の港湾建設、宇宙航空技術、交通、環境、エネルギーなどのインフラ分野への巨額の資金投入を開始した。

 2つの論文は、こうした
イタリア・中国の経済関係の深化が両国民の活発な交流につながり、新型コロナウイルス感染の温床になったと指摘していた。

「一帯一路」にG7から唯一参加
 この点について、
より具体的な報告をしたのは、ニューヨークに本社をおく政治外交ネットメディア「フェデラリスト」(The Federalist)に3月17日に掲載された「イランとイタリアは共産主義の中国との緊密な絆のために莫大な代償を払う」と題する論考だった。

 この論考の筆者は、中国の対外戦略の分析を専門とし、コロラド州にあるセンテニアル研究所の研究員を務める
中国系米国人学者、ヘレン・ローリー氏である。ローリー氏による論考の骨子は以下のとおりだった。

中国の習近平政権は、「一帯一路」により中国製品の輸出や中国人労働者の雇用の拡大だけでなく、海外の自然資源や戦略的拠点の獲得を目指し、地政的な覇権拡大の目的を図っている。

・「一帯一路」にとって
ヨーロッパの要衝でG7の一員であるイタリアとの連携はきわめて重要であり、ヨーロッパへの進出と同時に米欧関係にクサビを打ちこむ目的にも沿う。

・近年、
イタリアは経済成長率がゼロに近く、若年層の失業率は30%以上、対外債務がGDP(国内総生産)の130%に達する。政情も過去70年に65回の政権交代が行われるなど不安定をきわめ、対外的に依存する土壌が深かった

・2018年の政変では、それまで無名の大学教授ジュセッペ・コンテ氏が首相となった。
コンテ氏は自国経済の構造改革を忌避して、中国の投資に頼るという安易な道を選んでしまった

・イタリアは米国の反対を無視して「一帯一路」に参加し、
自国のインフラ全般に中国が関与することを許した。4つの港湾施設はその一部を中国の国有企業が保有、管理するなど中国依存を高めている。

・中国は、イタリア北部のロンバルディア州やトスカーナ州の自動車産業およびファッション、ハイテクなどの工業地域に集中的に投資した。その結果、
イタリアと、同種の工業が盛んな武漢との関係が深くなった

・イタリアは「一帯一路」に参加する前から、
服飾製品の製造と販売の両面で中国との絆が太かった。現在、イタリア国内には約30万人の中国人が居住し、その90%ほどが服飾産業に従事している。

 ローリー氏はこうした諸点を指摘して、
両国の密接なつながりはイタリア経済の改善には寄与せず、結果として武漢発の新型コロナウイルスのイタリアでの爆発的な拡大の温床になったと述べていた。そのうえで「今回の悲劇の原因は、結局はイタリアの政治指導者たちの近視眼的で愚かな決定だった」と辛辣に総括していた。

中国への過剰な配慮から防疫措置をとらず
 イタリアと中国の経済的な絆がウイルス感染の拡大に直結したと断じる分析は、やや無理があるかもしれない。だが、
米国のウォール・ストリート・ジャーナルやニューヨーク・タイムズなどはイタリアの指導層が中国との関係を重視しすぎてウイルス感染防止のための防疫措置をとらなかったことを、現地から報告している。

 それは以下のような事例である。

・1月後半、ロンバルディア州に定住していた多数の
中国人家族が春節前後に中国の湖北省などに一時帰国して、その後、また同州に戻ってきた。その際、イタリアの保守系野党からは「一時、隔離すべきだ」という意見が出たが、コンテ首相は中国との関係悪化や人種差別への懸念を理由に応じなかった

・1月下旬、
中国から文化・観光の大規模な訪問団がイタリアを訪れた。コンテ政権は訪問団をローマ市内のサンタチェリーニ国立アカデミー管弦楽団のコンサートに招き、パーティーでは両国の多数の代表が飲食をともにした。その後、イタリアでは、防疫の観点からリスクの高い軽率な交流だったとする批判が出た。

 以上の2件について、
イタリア政府の保健省のサンドラ・ザンパ次官は、ニューヨーク・タイムズ記者に「いずれも中国側への過剰な配慮からの間違った対応だった」と述べていた。

 イタリア側がこうした態度をとるのは、中国との特別な結びつきがあるからである。つまり、
自国の経済を救済してくれる中国との関係悪化を恐れて、新型コロナの感染防止対策をためらったといえそうだ。

 3月19日にはイタリアでの死者が合計4,032人を記録し、中国の3,200人台を一気に超え、さらにその後の数日で、イタリアの死者は5,000人を超えてしまいました。
 
 中国は以前から幅広い分野への投資、経営参加を進めていた。イタリア側も「グッチ」などをはじめとする高級ブランドが中国での下請け製造を委託するなど、緊密な経済提携を広げてきた。
 イタリアは近年の不況、失業増大、財政危機などに直面すると、中国との貿易や投資をさらに拡大する道を選び、2015年には中国主導の「アジア・インフラ投資銀行(AIIB)」に加わった。また2019年には「一帯一路」にも、唯一のG7(主要7カ国)構成国として参加。
 中国の欧州への覇権拡大の狙いと、中国資本に依存する経済回復政策のイタリアの政策とが合致し、交流が深まっていたところへ、春節の人の移動と新型コロナウイルスの感染とが重なる不幸があったのですね。

 中国とイタリアのつながりは、もっと古く、1980年代末に「紅稲」と呼ばれる雑稲が突然変異のように発生し、増殖をはじめ、稲の生産を急激に低下させた時、大量の中国人がやって来てイタリアのコメ作りを救ったことに始まり、やがて農業に次いで、大理石の石工、ゴミ処理工場労働者、ソファー・皮革・衣料職人、バー、レストラン、床屋、中国産品の雑貨商などが中国人に依存するようになり、中国人はミラノを「イタリアにおける中国人の首都」にして、ありとあらゆる産業を蚕食していったともいわれています。
 イタリアコロナ危機の背景に「中国人歴史的大移動」 ミラノはイタリアにおける中国人の首都(1/6) | JBpress(Japan Business Press)

 繰り返しになりますが、感染の拡大の大きさは、イタリアと中国の経済的な絆だけではなく、WSJやニューヨークタイムスが指摘する、イタリアの指導層が中国との関係を重視しすぎてウイルス感染防止のための防疫措置をとらなかったこと(含む、財政難で医療体制もほころびがあった)が重なったことが原因と言えるようですね。

 日本も、習近平氏を国賓で迎える愚策(米中の「新冷戦時代」に日米の分断を謀る中国の接近戦略に乗せられた!)が縛りとなり、中国からの人の流入を長く湖北省に限定していました。
 当初、関西や北海道など春節での来日中国人が多い地域で感染者が多かった点も合わせると、イタリアと似た状況だったといえます。

 「コロナ疲れ」という言葉を、メディアが多用し、学校の一斉休校の解禁と併せ(解禁が感染拡大終焉気分を招いた?)、行動の自粛を緩める流れが先週末の連休あたりから蔓延しています。
 大阪では連休前に引き締めを発声し物議をかもし、東京都は今週になって、引き締めコメントを発しています。そのいずれもに批判的論調がみられるTVのワイドショー番組他のメディア。

 専門家の多くは、未だ感染拡大の危険性があると自粛の継続を求めています。
 自粛することへ補償の声が姦しい。未だ平和な証?

 イタリアの様にならないために、イタリアに学ばねばなりません。他方、欧州や米国で今日拡大している感染に対し、当初はトップクラスだった感染者や死者数が踏みとどまっている日本。
 これは、専門家会議がなにか優れた策を打ち出したからではなく、国民が行動を自粛したり、生活に配慮したからです。インフルエンザの感染が激減していることがその証ですね。

 経済の低迷報道が姦しい平和ボケオールド偏向メディア。イタリア等の様になりたいのか、このまま感染を抑えるため自粛するのか。答えは明かですね。



 # 冒頭の画像は、臨時のスペースで新型ウイルス肺炎患者の治療にあたるイタリア北部ブレシアの病院
 


 
   この花の名前は、サイヨウシャジン


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Fotolia


博士の独り言 -マスコミが絶対に伝えない「日本の真実」-





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Unknown (アッキードF19で小沢一郎を撃退希望)
2020-03-26 06:49:14
日航ジャンボ123便ソ連自衛隊核攻撃惨事における たくさんのJAL123便の元気な生存者及び、ご搭乗の昭和天皇が、日本の埼玉県警察本部交通課の警察官ら(虐殺を行った埼玉県警察の警察官の氏名所属警察署等はお問い合わせがあれば軍から開示します)の襲撃(日本語で おまわりさん?らの手により)により焼かれる等の手口で
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/ainugakuin/e0011938_16494167[1].jpg
といった惨憺たる虐殺死体と化した

一方、救助に奔走したのは米国のみであった

なお、米国機関で改めて調査を行ったところ、御巣鷹での救助に行って日露勢力に撃墜された米軍機は乙女湖に沈められていることが新たに分かった。乙女湖に沈められている救助の米軍機の上に、攻めてきて墜落したソ連軍機mig25が沈められた状態となっている。
また、乙女湖への水棺を目撃した地域住民や登山者が日本の山梨県警察及び警察予備隊北富士に惨殺され、クリスタルライン沿道に埋設されている惨殺遺体は500体を越える大変な事態となっていたことが新たに分かった。例えば、日本の警察予備隊北富士に虐殺されクリスタルライン沿道に埋められていた惨殺遺体を米軍で調査したところ、東京23区内にある有名高校の女学生17名と引率の先生3名であることが分かった。
また、昭和天皇がご搭乗されていたことが新たに分かった。
JAL123便にミサイルを打ち込んだF4は日本の警察予備隊習志野の小林パイロットであった。
http://adoi.hatenablog.com/entry/2019/08/24/170856
警察コンツェルンによる日本政府並びに皇室へのクーデターで警察予備隊北富士が日本の首都東京に侵攻し日本国政府及び皇室を制圧し警察政権を目指す動きであった。警察予備隊千歳及び北海道警察も虐殺に加わっていたため詳細を調査中である
http://boosuka-asuka.hatenablog.com/entry/2019/09/21/151721
なお、先日、扇平山ふもとを調査したところ日本国の内調系で情報収集に入っていて警察らに殺害された一団の遺体等も確認されたため日本政府に対する警察クーデターの詳細も調査中である。
なお、前日8月11日の日航ジャンボ123便には美智子さまがご搭乗させられていたため日本では山の日の休日となっている
https://blog.goo.ne.jp/adoi/e/2076f3ee19f50c1fbf8d4120bc402f34
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