遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

菅が訪中して東シナ海ガス田の交渉をする?

2011-07-26 00:11:41 | 東シナ海ガス田
 松本氏曰く、今年は日本の総理大臣が訪中する年なのだそうですが、中国・楊外相が菅を名指しで歓迎すると言ったとかで、日本側では「菅首相が訪中すれば交渉再開に道が開けるのではないか」との見方が出てきていると言うのです。なんという学習能力に欠けるバカげた話でしょう!
 

東シナ海ガス田共同開発交渉、暗礁乗り上げ1年 (7/25 産経)

「訪中」画策も… 首相、展望なく

 日中両国による東シナ海のガス田共同開発に関する条約締結交渉が1年近く暗礁に乗り上げている。菅直人首相は10月の中国訪問を画策し、「首脳外交」による交渉再開をもくろむが、同海域で日本への挑発を続ける中国に軟化の兆しはない。(酒井充)

名指しでラブコール

 今月4日の北京での日中外相会談で、こんなやりとりがあった。
 松本剛明外相「今年は『日本の首相』が中国を訪問する年なので具体的な日程を中国側と相談したい」
 楊潔●(ようけつち)外相「中国の指導者は『菅首相』の訪中を歓迎している」
 松本氏は菅首相の退陣を考慮し、あえて「日本の首相」と表現したが、楊氏は「菅首相」を指名した。このラブコールに日本側では「菅首相が訪中すれば交渉再開に道が開けるのではないか」との観測が流れた。

頼みは首脳会談

 ガス田開発をめぐる交渉は昨年7月27日、東京で1回目の局長級協議を行って以降、一度も開かれていない。原因は昨年9月7日に沖縄・尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件。中国は事件の4日後、中国人船長拘束の対抗措置として同16日に北京で予定していた2回目の交渉の延期を一方的に通告してきた。
 これまでガス田開発は首脳間の合意で事態が進んできた。条約締結交渉入りは平成20年5月の胡錦濤国家主席の訪日時に福田康夫首相(当時)との間で実質合意。難航した交渉の開始も昨年5月に訪日した温家宝首相と鳩山由紀夫首相(同)との会談で決まった。 中国ではガス田開発は外務省のほか国家海洋局や国家発展改革委員会などの組織が関与する。共産党や軍の意向も大きく反映され、外務省だけの一存で東シナ海にかかわる重要な決定はできない。日本側が外務当局間で再開に向けた下交渉を行おうにも「なしのつぶて」が続いている。
 しかも中国国家海洋局は東シナ海に加え、周辺国との緊張が高まっている南シナ海も管轄している。「国家海洋局が南シナ海の問題に忙殺されている今、東シナ海の問題に力を割く余裕はない」(外務省幹部)のが実情だ。

狙いは拠点構築

 そこで注目されるのが菅首相の訪中計画というわけだ。
 だが、そう簡単に事態は進みそうもない。
ガス田開発に対する中国の本来の狙いは東シナ海の日中中間線付近に拠点を築くことにあるとされる。漁業基地や資源開発施設の建設といった非軍事面での既成事実を積み重ね、将来的な軍事支配の橋頭堡(きょうとうほ)とする
のは中国が南シナ海などで実践してきた手法だ。
 実際、交渉が停滞している間も中国がガス田「白樺(しらかば)」(中国名・春暁)で合意違反となる単独掘削を行った疑いが浮上。ヘリコプターによる海上自衛隊護衛艦への異常接近という威嚇行為も繰り返す。
 中国が相変わらず尖閣諸島を自国の領土と主張する中、
菅首相が迎合する形で訪中
すれば日本国内の反発も必至で、「先行きは全く見えない」(日中外交筋)状況が今後も続きそうだ。

●=簾の广を厂に、兼を虎に

 中国が菅を指名したのは何故か。尖閣の漁船事件では、管にどのように接していたかを想い起こしてください。詳細は申し上げるまでもないのですが、面会を切望する菅をさんざんじらして廊下で会談するなどの扱いをして高圧的に出ることで、菅政権をおもいのままに翻弄しました。
 つまり、菅なら脅せば言うことを聞く御しやすい相手だから指名していると考えられのは、過去の実績から容易に推定されることです。普通なら退陣を表明している総理大臣と話をするほど、中国の首脳も暇ではないはずです。
 もうひとつ。うがった見方をすれば、菅を延命させることで、日本の政治や経済の混迷を長引かせ、没落を深めさせようという狙いもないとは言いきれないと考えます。アジアでの覇権拡大を目指した戦略を着々と実践している中国にとって、菅政権で勝手に自国が自国の混迷を深めるというオウンゴール状態から抜け出せないでいる日本は、ダメージを深めさせる千載一遇のチャンスなのですから。

 『「菅首相が訪中すれば交渉再開に道が開けるのではないか」との観測が流れた』というのですが、どこの誰なのでしょう。すでに、管の存在(つぎつぎと放つ思いつき発言)そのものが日本の没落を進める状態なのですから、訪米だとか、訪中だとか、絶対に阻止せねばなりません。相手もまともには対応はしないと思いますし、もし実現するときは、相手国にとって大きな国益が期待される時=日本の国益が大きく損なわれる時です。
 素人の遊爺でさえ、過去の学習からおもいうかぶことが、専門家が思い浮かばないはずはないので、中国に日本を売ろうとする輩が喧伝しているのでしょうか?

 今日の読売と産経が揃って、中国の覇権拡大に対する牽制を、日米両国一体でのASEAN支援で進めようと唱えていました。南シナ海でのルール造り、日中EEZ境界でのガス田開発が、尖閣や沖縄といった日本領土を護ることに繋がるのですね。





  白妙(ユキノシタ科 ヤマアジサイ)

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尖閣諸島灯台物語
日本は国境を守れるか (プレイブックス・インテリジェンス)




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