普通って?

2010-02-05 20:00:36 | 日記
今の業務を担当することで、
わたしは、はじめて「障害者」と呼ばれる人達と
仕事をすることになった。
この世に「健常者」と「障害者」の名をもつ人間がいる。
40をすぎて 初めて知った。

わたしの今の仕事とは・・・
脳梗塞の後遺症や脳卒中など、
おもに病気で脳に損傷をきたし
手や足が自由に動かせなくなった人にむけて
リハビリを手助けする仕事・・・
実際、その手助けするのは、国家資格をもった
視覚に障害を持つ「先生」達。わたしは、その先生が動けるように
目のかわりをするアシスタントである。

視覚に障害を持つ人達・・・地球上で生きる人間の何パーセントだろう?
ほんとに握るほどしかいないのだ。
そして、望んでそう生まれたのではなくて、たまたまその環境に生まれおちただけ。
健常者どうしでも、生まれた家庭環境や、性格が違う。
なかなか他人同士がわかりあえるのは、時間もかかるし困難なことも多いのに。
わたしには、彼らの苦労が理解できなかったし、今も「よくわかる」とはいえない。
4年をその環境で過ごして感じること。それは、見返りをもとめない精神。
共に対等であることを意識する。彼らにしかできない仕事はたくさんあるし、
それを認め、最大限その力を生かせるような環境をつくる。
それは、見えているわたしにしかできない仕事だ。
患者さんの家族との繋がり。会話に必要な情報提供。
ほんとに自然にその家の空気になじむように、心のケアから物理的なエスコートまで。
正直、自分の心も疲れる。
いつのまにか、「こんなに助けているのに・・」と、心が歪む。
見返りを求めない。それをほんとうにわかるまで、わたしもまだ時間が必要だと思う。
ガイドヘルパーのボランティアをされている方も多いと思う。
でも、それは、仕事ではないし、いっしょにいるのは、わずかな時間だと思う。
彼らを理解するには、まだまだ時間が必要だし、
違う環境で生きる人間同士、もっとお互いわかりあうべき事があると思う。
それを乗り越えられた時、はじめて障害者も健常者もなくなり
もちつもたれつの良い関係になれるのだろうな。

わたしが片思いしている彼の目は、光を感じない。
わたしは、彼のことが大好き。
なぜだか、ぜんぜんわからない。
すごくいじわるやし、わたしには冷たい(笑)
わたしが彼を好いているように、
もっともっとたくさんの人から愛されて欲しい。
きっと、いままでさびしかったと思う。
この理不尽な社会で、心を狭くしていた時間も長かったと思う。
もうそんな思いをすることなく、
のびのびと、多くの仲間にかこまれて 楽しく過ごしてね。
いつでも、遠くから応援しているからね(笑)