先日、動物病院へ行って
先生とももたんが今年で9歳になる話をして
『あぁ。早いねぇ。もう9年にもなるんだね。』と
9年前と殆ど変わらない同じ年位の先生が言って
自分もあまり変わってない気がしているのだけど
9年かぁ・・・としみじみと思った。
実家で夕ご飯を御馳走になった帰り道
19時を過ぎていると言うのに
空にはうっすら青みが残っていて
雲が沢山浮かんでいた。
母は明後日からのトルコ旅行の準備で忙しく
父は秋の展覧会の為に百号のキャンパスに向かう。
ももたんは、元気に私の前を歩き
平和だな・・・と感じるのと同時に
永遠に続かない今を雲の様に浮かべる。
自分の時間が過ぎる事への抵抗は
家族のそれに比べたらそれ程でもなく、
残りの時間の半分を
自分よりも確実に少ないももたんや
両親へ分ける事が可能ならしたい・・
先日、体調を崩した母の髪を洗ってあげた時
本当は泣きそうで
そう思った。
時間は刻々と過ぎていく。
私は、ずっと今のままでいたいけれど
それは、若いままでいたいと言う事ではなく
今のままの自分で、時間の流れに
ゆらゆらと沿っていたい。
鏡の前でいつまでも似合うと思った前髪の形を
うーんと考えたり、
今の自分が素敵に見えるお洋服を
ちゃんと選べる私でいたい。
時間を不自然に止める様な抵抗はしたくない。
流れに沿いながら、素敵でいれますように。
で、いつ死んでもいいな・・と思う感じで
日々過ごせたらと思う。
そして、鏡の前で
斜めに流す前髪があまり似合わない気がして
重く下ろした前髪がいつまで大丈夫なのかしら・・・
と、考えたりするのです。
* 4年程前に絵のモデルのバイトをした時
先生がささっと描いて下さったもの。
かなりサービスで。
(水彩画家の国井しゅうめい先生)