乙女的日記*B

永遠の乙女を目指す日記。(B面)

21グラム

2004-11-30 | お家でゴロゴロ映画館。


人は死んだ時、21グラムだけかるくなるそうです。
その重さは何なのか?
そういう問いかけの映画です。

時空を行きかう構成になっていて
こういうのは、あまり得意ではないので
注意して観ました。

実に重いテーマなのですが、

何時何処で被害者にも加害者にもなってしまう
非常に隣り合わせの 『死』です。

どんなに真面目に生きていても
良い行いをしていても
『運命』のようなものに翻弄されてしまう時が
来るのかもしれないし、来ないまま終るかもしれない。

無情のようなものを感じました。

もう一つの点は、こういう場所での発言には
問題があるかもしれないので慎みます。

人それぞれに耐えられる分だけの『業』を背負って
生まれてくると友達に聞いた事があります。

毎日 ニュースで流れる胸が締め付けられるような
悲しい事件などを見ていると
残された人に どうか耐えられるだけの力が
備えられておりますようにと
祈る事しか出来ないのですが。

小さい頃、祖母が亡くなった時
誰かが 『 どんなに悲しくてもお腹が減るのが悲しい。』と
言ったのをよく覚えています。

誰かが死んでも 自分の人生は終るまで続く。

もし自分には 『業』が少なかったら
背負う人の杖になる事が
自分にできるこの世での『業』なのかもしません。


21グラムの意味。
まだまだ 私には分かるものではないようです。


         

                              メディア 映画
                              上映時間 124 分
                              製作国 アメリカ
                              キャスト ショーン・ペン
                                   ナオミ・ワッツ
                                   ベニチオ・デル・トロ
                              初公開年月 2004/06/05
                              ジャンル ドラマ/サスペンス





蜘蛛女のキス

2004-11-27 | お家でゴロゴロ映画館。
雑貨屋さんで働いていた時、お客様にゲイの方がいらして、
『こんにちは。』って、ニッコリと(片手は腰の辺りでペンギンちゃん風)
挨拶してくれて、窓辺の鳥かごを顔の前にかざして
『かわいい』って。
その光景が ステキだったので今でもとてもよく覚えています。

とても上品な優しい雰囲気の方で。
でも こう一見は 美男子なんですよ。背も高くて。
その頃は、不思議さが強くて。

その頃にこの映画を観たんですけど、
先日会社でこのタイトルがでて
改めて観てみることにしました。

南米のとある刑務所が舞台。
同じ監房に入れられている 反体制運動をしているバレンティンと
ホモセクシャルのモリーナのお話です。
夢見がちな乙女のようなモリーナは 大好きな映画の話を
いつも聞かせるんです。初めは 鬱陶しく聞いていたバレンティンですが
閉ざされた世界で2人は沢山の会話をし
やがて心を通じ合わせていきます。
舞台は、監房の中ですから会話のシーンと
モリーナの映画の話の回想シーンが主となるのですが
不思議と退屈しないのです。

モリーナは乙女ですから 彼女のベット回りなど
お花柄の小物だったり綺麗なカードだったり
可愛らしくしているんですね。
でも 自分はホモセクシャルであり 自らの姿の事も
それなりに理解し 苦しんでいます。

私達の『綺麗になりたい』とか『スタイル良くなりたい』とか
そんな悩みは、まぁ 努力次第で希望がある訳で。
彼女は幾ら悩んだって、望んだって
『性』を変える事はできないのです。

好きな人が出来れば 尚の事。
好きな人が 同じ監房の隣に生活しているんです。

ホモセクシャルである事を毛嫌いされている所から
心の絆を深め 気持を受け止めてもらえるまで
考えてみると それは大変な事です。

なので、受け止めらた時のモリーナが
とても愛しかったです。

最後は、愛するバレンティンの為に
命を落とすんですけど。
自らの命を危険にさらしても
人を愛することができるモリーナは
誰よりも『女』で、美しかったです。

ここ最近『美』について良く考えるのですが
私の好む『美』とは
『哀』『毒』『歪』などを含んだ上でのものが多いなと思います。
微妙に歪んだ性格を表しているんですかね。

犬にしても『パグ』だとかブルドックだとか好きなのって
そういうことでしょうかね。
ゴメン。ももたん。




                        蜘蛛女のキス

                         1985年 米、ブラジル ドラマ、同性愛 120分
                         監督:ヘクトール・バベンコ
                         原作:マヌエル・プイグ
                         脚本:レナード・シュレーダー
                         音楽:ジョン・ネシュリング
                         出演:ウィリアム・ハート/ラウル・ジュリア

                          

子は放っておいても育つモノ。

2004-11-27 | Weblog
おばんでございました。
(って、常に過去形の人って たまにいますよね。友達のお母さんが
 『ハイ。○○でした。』って、電話を取るんですよね。何故だ?)

最近 3人から『痩せた?』と、言われて何だかニンマリな私です。
寝る時間が少なくなると その分代謝が行われるからでしょうかね。
寝るようになったら すぐ戻りそうですが。

今日、仕事の前少し早く着いたので 三越のアフタヌーンティで
お昼ご飯を食していたら
隣の席に 私の母校の高校の制服を着た娘さんとお母様が着席されました。
どうやら 今『推薦入学試験シーズン』らしいですね。

また 私の勝手な妄想が始まり。

『小さな頃も楽しかったけど、こうして成長した娘とランチをするなんて。』
女の子だと そういう楽しみが長くできそうですね。
男の子は、早々と手から離れて行きますが。
あ。父は 息子と杯を交わすのがそんな感じですかね。
『キャッチボールをしたコイツとこうして 酒を飲むとはな。。』

なんて。
我が父・良さんと言う人は、弟・和ちゃんとキャッチボールなんて
したことないはずですね。
レコードをかけて、ガウン着てブランデー飲んでるイメージ。(どんな父ちゃんだ?)
(お休みには 色々連れて行ってくれた思い出は多々あるのですが。)
日曜大工なんて見たことないですから、小学校のお道具入れは
近所の幼なじみのおじさんが作ってくれました。ウププ。

中学生の時、私はあんまりにスキーが下手で
『練習に連れて行って欲しい。』的な事を言ったら
『あれ。山見えるでしょ。』と、窓を指した事件は、今でも語り継がれています。

母は、おかん特有なオッチョコチョイ的面白い人ですが
父というのは、今まで出合った誰よりも 不思議な人で。
何十年もサラリーマンの荒波にいたはずななのに
根本的な独自の世界は多分 若い頃から何も変わっていないのでしょう。

そういう人が間近にいると、
何十年後の自分に希望や可能性を感じることができます。



お化粧。

2004-11-25 | Weblog
コンバンハ。

昔、ソニープラザで文房具を見ていたのに気が付いたら
美容部員に数万円もの基礎化粧品の購入を施され 
ローンの契約書に署名したことのある私です。
(翌日、母が『未成年にこんな事!』と激怒の電話。ハンコ押してなかったからセーフ)

当時の私は 確か18歳頃。
それまでは、色つきリップも恥ずかしくて出来ないネンネちゃん(古っ)でした。
少女性にこだわり、『女』を意識するのが嫌な頃。
好きな男性のタイプとかも『植物みたいな人。』みたいな。
アホですね。

そんな私も 社会人として働くようになり
お給料でお化粧品を買えるようになって
その楽しさに目覚める訳です。

確かに年々歳をとり、隠したい部分も多々出てくる訳ですが
今、メイクをするのが一番楽しくなっています。
丁寧にしたら それなりの仕上がりになるのが嬉しかったり。
基本的にあまり色を入れるとタヌキになるので注意。

そして、やはり一番重要なのは 基本のお手入れですよね。
私は 内臓やホルモンの働きがすぐに肌にでてしまうので
悩みも多いのですが、蒸しタオル方法やパックだとか
些細なお手入れをしていると やっぱり違います。

すると、結局 ノリもよくなり完成後に差が。
誰にも分からないかもしれないけど
そんな自己満足がいいんだと思います。

結婚した後も ダイエットや美容の話をしていたら
『もう 結婚したんだし いいじゃん。』って言った先輩がいました。

衝撃。びっくりしました。
非常に危険な意見デス。
なんかそういう意見から『モテ髪』とか『モテメイク』とか言うのが
出来上がるのですかね。

自分の為にメイクする。
自分に似合った色や髪型を研究したり
そんな人がモテるんじゃないですかね。
モテるか。。
どうでもいい男子にモテるより
女子にモテたら素敵ですね。

そして、モテたい一人にモテたら一番素敵ですね。








私がオバサンになっても♪

2004-11-22 | 
ブックオフの105円コーナーで、
フト目に入っちゃった『あなたはオバサンと呼ばれてる/内館牧子』を
コソッリ購入。

目次をサッと見て、うにゅにゅ~と思うものがあったので。

一つのお話ごとに 映画が一作づつ紹介し引用された構成が
なかなか面白いです。
訓示とともに映画情報も仕入れられます。

ココでは もう少し年上の女性を指している内容も多いですが
油断禁物でありマス。
『レディ』の性に生まれた運命上、気をつけなくては
知らず知らず 階段を上っている可能性もあっちゃったりします。
目を反らしてはいけないのですなぁ。

母とお買い物などに行く時 乗り物の中で
『過敏な反応』について注意します。
オバサンは、乗車した人や動いた人、音などに
妙に素早い反応をおこします。
随分前に日記に書きましたが これは 好奇心旺盛な『牛』によく似ています。
母はなるべく気をつけているので
まぁ。可愛いオバサンです。

オバサンと言っても 一つのカテゴリーには入れられませんよね。

雪道で転んだ時、冬のバス停で乗車する時滑ってバスの下に入っちゃた時(怖かった。)
リュックのファスナーが空いてたとき、ワンピースの背中のボタンが取れてた時・・・
数え切れないプチハプニングで親切にしてくれたのは
すべて オバサン であります。

他の誰が ワンピースのボタン、止めてくれますか?
優しいですよね。
どれも『困るとイケナイから・・』と言う
あまりに優しい心遣いからでる行動です。

なので、こういうオバサンは大好きです。
友達のお母さんとかも大好きで。

半面、横入りしたり並んでいる後ろから背中をグぃと押したり
図々しいオバサンも見かけますが。

まぁ。それはオバサンだからではなく
若い頃から既にオバサンは存在しています。
その人達が単に年をとっただけだと思います。

『マダム』が似合う素敵なオバサンになりたいものですね。
私は『百合亜』なんて、大層な名前を貰ってしまったので
似合わない年齢の重ね方をしたくないです。

この本、結構良いバイブルになるかと思いました。