1948年から

文句たらたらどうでも日記

シロウトさん、クロウトさん

2024-02-13 09:36:59 | 水泳
同い年の水泳友達との話、
マスターズ大会でトップの人と自分のタイム差が
50mで10秒以上ある、なんであんなに速いの?
スタートリストを見れば泳ぐ前から1位から3位ぐらいまでの
順位はほぼ分かる。
中高大学の競泳出身の人たち、国体、日本選手権、
国際大会などの選手だった人、そんな人たちの中では
趣味水泳で泳げるようになって大会に出て、
順位の後半を占める私たちのような人をシロウトさん、
と呼ぶのだそうです。
じゃあ、競泳出身者はクロウトさんというのね。

あまりに差があるから、マスターズ大会もシロウトと
クロウトで分けたらいい、という意見もあるとか。
それはちょっと線引きが難しいし、なんだかあほらしいと
私は思いますが。

ほんとの意味でクロウトな人はこんなことは言いません。
中途半端なクロウトさんや、指導者になっている人の中に
こういう蔑視まがいのことを言う人がいるみたいです。

私もいろんなことを言われました。
下手だの、そんな泳ぎでよく出るわねとか、
だれでもかれでも大会に出てくる、云々。
マスターズ水泳の世界は広いようで狭いです。
指導者や自称クロウトの人と話して感じるのは、
水泳の他、様々な経験や仕事、趣味を持つシロウトより
クロウトさんの世界のほうがより狭いような気がします。

マスターズ水泳もやりようによっては自己研鑽になるけれど、
言われたことを真に受けて卑屈になることも。
結局は自分の意思でやる、シロウトで結構です。

「比較は喜びを奪う」セオドア・ルーズベルトの言葉。
何事も比べず、とらわれずにやりたいです。

東博へ

2024-01-30 19:38:27 | 散策・小旅行


今、東京国立博物館の平成館で「本阿弥光悦の宇宙」特別展が
開催されてます。
以前ここにも書きましたが、辻邦夫『嵯峨野明月記』(中公文庫)
に描かれていた本阿弥光悦、俵屋宗達、角倉素案の書、嵯峨本、
蒔絵の硯箱など国宝、重要文化財がずらり、
朝から上野へ行ってきました。

400年以上前のものとは思えない作品群のなかで、
私が見たかったのは能筆と言われた光悦の書です。
手紙、刀剣についての書、写経、嵯峨本の文字、
墨の濃淡、なんと表現したいいのか、
まさに能筆、字を書けばそれがそのまま芸術になる、
すばらしいものでした。

前半を見て、さらに2部屋展示があったのに、
すっかり疲れ果て、見逃しました。
3月10日まで、展示入れ替えも多少あるようなので、
もう一度行こうと思ってます。

年末年始

2024-01-18 19:13:04 | 日記・つぶやき
災害と事故、恐ろしい年始です。
明日は我が身です。
自分でできる備えだけはしておきたい、と強く思います。

年末年始、落ち着かず、世間のざわざわした雰囲気に
のまれてしまうのは嫌です。
ただ12月から1月になるだけなのに、と思っていたら、
ある人のブログにこんな俳句が紹介されていて
ドキッとしました。

「去年今年貫き棒の如きもの」高浜虚子

これをきっかけに去年今年(こぞことし)という季語の
俳句を調べてみました。
それぞれの心情が浮かんできます。

「去年今年いのち一つに何賭けし」鈴木真砂女
「淋しさは淋しさとして去年今年」汀子
「単純をわが身上に去年今年」汀子
「去年の夢さめてことしのうつつ哉」子規
「改る心もなくて去年今年」高浜年尾


背骨が

2024-01-16 19:39:36 | 心と体
年末に受けた健康診断の結果を聞きにいきました。
要再検査などはなくて良かったけれど、
身長が若かったころより5cmも低くなってショック。
レントゲンを見ると背骨の曲がり、側弯症がかなり目立ちます。
以前から分かっていて先天的なもののようですが、
こういう症状は年齢とともに進むのかなあ、と心配です。
曲がった背骨に押され、私の心臓は通常よりもずっと左に
寄っています。

水泳でも、気を抜くとどんどん曲がってしまいます。
以前習っていたコーチに、それだけ背骨が曲がっていて、
よく真っすぐ泳げるなあ、と感心されたことがありました。

今回レントゲン映像を見て、
自分の身体がスポーツ向きでないこと、
水泳でもずいぶん努力し、たくさん練習してきたわりに
いい結果は出なかった、出るはずもなかったのが
よくわかりました。
もう欲を出したり、あれこれ望んだりするのは止めよう、
そう思ったら、すっきりしました。

だし

2023-12-29 20:04:21 | 食べ物
買いたい物があって日本橋室町まで行ってきました。
江戸時代からあるかつおだし屋さん。
レストランもあって、長い行列ができてました。
いろんなかつお節製品、どれも欲しくなります。
店の一角、ガラス張りの中で職人さんがかつお節を削ってます。
きれいな色、薄いもの、厚いもの、細いものいろいろです。

かつお節削りが見世物になるなんて、時代は変わりました。
今は削りたてのかつお節は高級品になってますが、
私が小さかったころは、当たり前のように家でかつお節を削ってました。
どこの家でもそうだったのでしょう。
最近は削り節やだしパックばかり使ってますが、
見てたら、かつお節削り器が欲しくなりました。
かつお節本体も削り器も結構な値段です。
でも、おいしいだろうなあ・・・

健診

2023-12-25 19:41:51 | 心と体
10年近く前に受けた区民健康診断で、
肺のレントゲンに小さな影があるので、CTを受けてください、
と、ほぼ強制的にCT撮影へ。
結果はなんでもなく、ずっと元気にしてますが、
その費用が区民健診外で確か5,000円も請求されびっくり。
これはちょっとしたことでも検査へ回す病院の儲け主義なのでは、
と疑いました。
そんなことで嫌になり、以後ずっと健康診断はパスしてました。

日々、何も気になるような身体の異常はないけれど、
毎年健診の案内が来るたびに、やはり受けなくていけないかな、
と思うようになりました。
今年度は胃の内視鏡検査ができる年齢なので、
前とは違う近所にできた個人病院で受けてきました。

ここは基本、鼻から胃カメラを入れる方法でやります、
その方が楽だから、ということ。
検査の前段階で鼻に薬を入れ、試しに鼻に管を入れますが、
なかなか入りません。
痛いし辛いし、もう胃カメラなんか止めておけばよかった。
そうしたら医師があなたの鼻腔はとても狭くて細いので、
鼻から入れるのは無理、やはり口からにしましょうと、
急遽切り替え。

10数年前に胃カメラ検査をしたときは、口から入れて喉を通るとき
苦しかったけれど、通ってしまえば苦痛はなかったような
記憶があります。
でも今回は中に入ってからも、痛くはないけれど、圧迫感が強くて
苦しかったです。
10数年前より胃カメラもずいぶん細くなり、鼻から入れるのが
多くなっているそうです。
それでも前回より苦しかったのは、医師の腕かも?
分かりませんが。
まあ、結果は異常なしだったので、良かったけれど、
また健診は止めようかと思いました。

毎年健診して病気探しする必要はない、という記事も見受けられ
健康診断については専門家の中でも様々な意見があるようです。

人さらいの話など

2023-12-08 19:30:41 | 読書

近所の花壇で

本屋の中をぶらぶら歩き見するのが好きです。
少し前、見つけた森鴎外『山椒大夫・高瀬舟 他四篇』(岩波文庫)
を買い、読んでました。
児童書『安寿と厨子王』の話から「人さらいが来るよ」などと
小さいころ脅かされたものでした。
鴎外の元の話を読むと、安寿の犠牲のもと、
山椒大夫の奴隷から脱出した厨子王は出世し
人買いや奴隷を禁止するなど善政をしいた、
という結末は初めて知りました。

この短編集の中の作品はどれも面白く読み応えがありました。
『じいさんばあさん』という話、歌舞伎の演目にもなってます。
玉三郎と仁左衛門の演じる予告編がYoutubeにあったので
見ましたが、本で読むのとはおもむきがずい分違います。
舞台になるとどうしても大げさ、強調感があり、これ見よがしで
嫌です。
私は本で読むしっとり、しみじみとした老夫婦の話のほうが好きです。
罪をつぐなって戻ってくる夫を待つ妻にあるのは
夫へのゆるぎない信頼と尊敬のこころ。
尊敬できない夫では、よき夫婦ではいられない、
というのは私の思いです。

最後の『高瀬舟』は極限の貧しさの中で生きる兄弟が
やまれず引き起こした自殺ほう助と安楽死という重い話です。
主人公の心に忘れていたなにかを思い出させる深い作品でした。
森鴎外の時代小説は難しいけれど、いいものばかりです。


汚いプール

2023-12-06 18:53:13 | 水泳

近所の花壇で

コロナ禍のころはマスク、うがい、手洗い、消毒とまめにやってましたが、
最近はマスクなし、帰宅後もせいぜい手洗いぐらい。
そのせいか風邪をひいて一週間ぐずぐずしてました。
熱はたいしたことはなかったけれど、喉痛、せき、鼻づまり、頭痛で、
家に引きこもってました。

だいぶ良くなったので久しぶりにクラブのプールへ。
水面を見て、びっくり、白く濁っている。
夏休みなど幼児スクールが多いときは、水が汚くて
嫌だなと避けてますが、今日のはそれよりひどい。
しかたなく泳ぎ始めたら1m先も見えません。
自分の手先も見えないほどです。
違う薬品を使ったから、とか、ろ過機の故障かも、とか
いろいろ言ってましたが、原因不明。
顔を入れたくないので、背泳ぎで少しだけ泳いで上がりました。

水泳には熱心なスポーツクラブですが、2年ほど前
水泳に全く関心のない人が店長になり、自分の得意分野だけ
やたら熱心に企画するようになりました。
以後、プール環境もプログラムもインストラクターもひどく劣化し、
みんな早く店長が変わらないかなあ、とあきらめ顔です。

疲れました

2023-11-21 19:53:02 | 水泳
 
少し前に行った新宿御苑の母と子の森、ラクウショウ(落羽松)の気根
御苑の中ではこの森が一番好きです、
紅葉の季節が最高なので、12月になったらまた行きたい。

昨日、クラブのプールで1500mクロールを泳ぎました。
人が少なく、たまたま往復レーンが使え、
ゆっくりでも止まることなく1500泳げてうれしかった。
ちゃんと1500を泳いだのは何年ぶりか、10年ぶりぐらいかもしれません。
50代のころはよく長距離を泳いでましたが、そのころに比べると、
当たり前ながら、ほんとに疲れの度合いが大きくて、年取ったなあ、
と、年齢、老化が身に沁みました。

1000mまでは淡々と泳げました。
そこでやめようか、せっかくだからあと500m泳ごうか、と
迷いましたが、少しずつ疲れが出てきて、少々辛かったです。
直後の心拍数は135ぐらい、60代のころは180ぐらいでも泳げたので
こちらも当たり前、しっかり老化してます。

泳いでいる間、いろいろなことを考えてました。
良い姿勢で泳がなくちゃ、など水泳のことだけでなく、
忘れたい過去の様々なことが頭に浮かんでくる、
なかなか無心になれません。

年を聞かれた

2023-11-15 19:44:05 | 水泳
 
季節外れの白ヒガンバナ、
少し前に歩いた新宿御苑、芝生広場で太極拳をやってました。

クラブのプールで午前中泳ぎました。
往復レーンが使えたので600mクロールから200m背泳ぎなど。
そのあとバタフライのキックやドリルをやっていたら、
隣の歩くレーンの女性に声をかけられました。
「きれいに泳ぎますね、バタフライが好きなんですか。
あなたお年は?70代後半?」って。
「はい、75です」と答えたら、
「人の年齢を聞いて自分のことを言わないとね、私、89ですのよ」

正直なところ、いきなり「75歳後半ですか?」なんて聞き方は
あまりいい気持ちはしませんでしたが、
話し方も容貌もとても89歳には見えなかったので、
「とてもそんなお年には見えません。私よりお若いかと思いました」
と言ったら、うれしそうに他へ行ってしまいました。

そんなことであまりいい会話ではなかったけれど、
89歳ってすごいなあと思いました。
これから14年後の自分はどうなっているだろう、
健康でいられて、スポーツクラブなどで泳いでいるだろうか、
生きていたとしても、周りはいろいろ変化してるでしょう、
まわりに迷惑をかけずに自立して生きていられるかどうか、
何としても生きていたいとは思いませんが。