夢地蔵

田舎の映像作家の備忘録

趣味の工作・テレシネ装置のカメラ台を作る

2020-12-08 15:42:53 | Weblog
GOKO TC-20 で 8 ミリテレシネをするための準備は着々と進んでいます。今日はカメラの取り付け台をほぼ完成させました。

手始めにアルミの端材を加工します。


金鋸で切って、


ヤスリで仕上げます。


穴を開けてタップを立てます。真ん中は 1/4" 、両サイドは M3 です。


こうなりました。


ネジの箱に入っていたカメラ取り付けネジが入ります。他のネジもあったけど首の部分が細くなっているのでこれを選びました。


次は帯鋼の加工ですがミスがあってNG。改めて要らない材料から切り出しました。


穴開け完了。


昨日買ってきた板を切断。丸鋸で正確に切るのは苦手です。位置決めのサポートを使っても寸法通りに切れたためしがありません。


続いてアルミ板です。設計変更で余った方を使います。カメラ取り付けネジ部の穴だけ慎重に位置を決めて先に穴を開けカメラとの位置関係を確認しました。


両サイドの穴開け。老眼のため、センターポンチを打つ前のセンターポンチ作業が必要です。


先程作ったあれを取り付け。


これでカメラ取り付けネジは脱落しません。


仮に組んで足に木ネジで取り付けます。


構想の通りになりました。


カメラはこれで取り付けます。


高さ調整範囲もバッチリ。前後左右の傾斜も微調整できるはずです。


木製の足が剛性不足なので補強を入れることにしました。後で木工ボンドで接着しましょう。


外は寒くなってきたので塗装は明日にします。
ベースへの固定は最後に長い木ネジを使います。

11:30 頃、この作業をしていたら突然空から爆音が!。カーポートの屋根がビビリました。
カーポートの外に出て見上げたらなんとオスプレイが頭上を低空飛行して長野市街地方向へ飛んでいきました。
団地の真上を飛ぶなんて、なんたる事。
あれはオスプレイに間違いないと思います。コンデジが近くにあったのに撮る間もなく飛び去ってしまいました。
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趣味の工作は楽しいなあ・木製三脚とテレシネ

2020-12-07 16:35:27 | Weblog
実家へ行って母の買い物の付き合いを済ませてから中野市のホームセンターへ。
こんな物を買ってきました。


なんとかリングは木製三脚に使います。ここに入れて


鎖をつなぎます。これは 16ミリカメラ用の木製三脚で、撮影のときは屋外の地面に立てるので問題ありませんが、


脚の開き止めです。部屋で Arriflex を載せて飾っとこうと思ったら脚がフローリングで滑って開いちゃうので前から考えていました。


では、金属工作の部です。買ってきた 2mmx100mmx300mm のアルミ板を切断します。自作の冶具にセットしてノギスで正確に寸法を出して


カッターナイフで切り込みを入れます。


潤滑剤を忘れていました。これを使わないと刃が引っかかります。


両面から適当に切り込みを入れたら上下に何回か曲げると見事に切れます。


この冶具はアングルに穴を開けてバイスみたいにしただけですが実に便利です。


切り口はシャーリングマシンで切ったみたいにきれいでしょ。ヤスリで仕上げる必要はありません。


穴開けは二枚重ねて。アルミは柔らかいので穴がズレ気味なのでこれなら安心。


下穴を開けたら Φ6mm で本番。


作っているのは GOKO のテレシネプレーヤー用のカメラ台です。
HVR-Z5J の底はこうなっています。ガッチリ固定したいので小さなゴムが4箇所ある所までカバーする考えです。


位置関係を計って三脚穴を開けました。


ところがこれでは三脚穴にネジを締めるとカメラのベース部側面と干渉してしまいます。そこまでは考えなかった!


こんな誤魔化しは嫌だけど仕方なく三脚穴を長穴に加工。


結果的にこれでカメラの位置決めになります。位置決めは別途考えようと思っていたのですが簡単に解決です。


アルミ板を2枚にしたのはこの下に木材でサポートを入れるためですが違う案が浮かびました。下のアルミ板は不要なのでこっちを正確に穴開けして使います。
多分それでうまくいくでしょう。
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入射式露出計 そんなことも知らなかった

2020-12-06 15:28:53 | Weblog
ウォーキングの後で 入射式露出計を使って FinePix S2 で写真を撮ってみようとしたら露出の値が変です。
露出計の針で合わせるととんでもない値でこれじゃあとんでもないオーバーになるのを承知で一枚。


現場で色々試しましたがわかりません。帰って家の庭で調べることにしました。ひょっとしてこの露出計、壊れているのかも。
手元には入射式露出計は2台あります。テーブルの上に置いて、さてと


左が今日使った Jr の SEKONIC STUDIO DELUXE L-398M 右が私の L-390 です。


L-390 は何年か前に Canon EOS20D で色画用紙を被写体に反射式露出計/カメラのAUTO でどんな違いが出るか実験したので使い方は掴めています。あれは有効な実験でした。
露出値を測定しました。被写体は愛車です。まずは無難な(面白くない)順光線です。


指針をロック、値を読みます。

このとき、朝の間違いに気がつきました。

シャッター速度は 1/125 を選び、絞りを見ると 16 です。

FinePix S2 のシャッター速度を 1/125 にセット。


レンズの絞りを F16 にしました。


ファインダーで慎重にピントを合わせて「カシャ」

いいじゃないですか!。

次に同じ場所から反対側。逆光線です。


手違いがありました。これじゃあ先程と同じになっちゃいます。


後で見たら変です。


外へ出てもう一度。太陽の位置がずいぶん変わったので違う方向です。


今度はちゃんと指針とマークを合わせました。シャッター速度は 1/125 のまま絞りを変えます。


今度は狙い通りの写真になりました。


今朝間違えたのは単純ミスでした。晴天野外で光が強いので "HIGH" スライドを挿していたので例えば露出計の指示がこうなら


指示した値を合わせるマークを "L" に合わせていたんです。"H" に合わせないとダメ。


ちなみに L-398M と L-390 では半絞り弱値が違って出ますが露出なんて目安と考えるので問題ありません。
今日はいい勉強をしました。
これでいつか Arriflex 16S で 16mm フィルムを回すとき反射式と併用する際強い味方になります。
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GOKO TC-10 で本気の8ミリテレシネ準備開始

2020-12-04 17:09:44 | Weblog
40年以上前の製品と思われる GOKO TERECINE PLAYER TC-10 ですが、先日バラックで試したら使えそうです。
これが使えれば貴重なフィルムを傷める心配がほぼなくなります。機構的にフリッカーが出ないのでコマ数に関しても映写機代用みたいに20コマで撮って後処理する手間もありません。

前に Ikegami HL-79D,E の調整に使った台があるので仮に載せてみることにしました。


TC-10 の位置決めは穴あきアングルの端材を使います。Φ8mm の穴を開けて鬼目ナットを揉み込みます。


アングルを取り付けました。


横方向の位置決めは転がっていた金具を使います。キリで下穴を開けて木ネジ(実際はタッピングスクリュウ)で固定。


位置が決まりました。


次はカメラの台です。寸法を当たると TC-10 と HVR-Z5J のレンズ中心の高さを合わせると約 100mm 差があります。
50mmx100mm の角パイプの切れ端があったので


これを置いてカメラを載せたらいい感じです。


高さ調節をどうやるか、考えながら手が空いているので TC-10 の光学系をチェック。
このミラーは曇っていました。表面ミラーなので綿棒で慎重に拭いてから恐る恐るレンズクリーニング液も使ってきれいにしました。


レンズはコーティングにやや難がありますが見なかったことにしてユニット毎はずして両面をクリーニング。分解はしません。


こちら側のミラーはほとんど汚れていませんでしたが軽くクリーニング。


ついでに本体も点検。刷毛とブロワーで掃除してからゴム足の取り付け穴を確認。これは後述します。


フィルム通路も掃除したいのでフィルムガイドを取りました。このあたりも軽く清掃。


ウェスで拭いてピカピカにしました。


TC-10 の肝、24面プリズムです。これは刷毛とブロワーで軽く掃除するにとどめました。


ランプの下にあるコンデンサーレンズです。ブロワーだけにしました。


ランプは光学用が入っているのは先日確認済みです。右上のビスを緩めるとランプが取り出せます。このビスはランプの前後位置の調整機能も兼ねています。


これが本体下のゴム足です。設計者としてはこうしたくなりますね。でもねえ、ゴム足じゃあ安定しませんよね。TC10 は光軸を正確に合わせないと画面がいびつになったり明るさが一様にならないんです。硬いとはいえゴムですから


先程穴を確認したのはゴム足の替わりにこうして長いビスを入れるためです。


一本だけは長さを決めたら固定、これを基準に他の足を調整して高さと傾斜を合わせるという方法です。


こんな具合になります。


基本的にこれでいけそうですがカメラ側の台をどうするかはこれから考えます。よくある方法、本を重ねて高さを合わせるなんてのは私はやりません。
もう一息です。
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三脚アダプターの部品完成 & FINEPIX S2 で初冬の風景を撮りに

2020-12-03 15:16:52 | Weblog
Ikegami の古い放送用カメラの三脚アダプター、通称「フネ」の SAFETY レバーは時間があったし日差しがあって気温が上がったので昨日の午後のうちに最初からやり直して出来上がりました。

これがまだ余っていた材料です。


今度はじっくり加工してオリジナルとほぼ同じ形になりました。


我ながら器用ですねえ。


溝の部分はヤスリをこんなふうに削ってシコシコと数ミリ何度も往復させて削りました。赤面


更にヤスリで微妙な部分を修正して完了。黙っていればオリジナルだと言ってもわかりません。


次は FINEPIX S2 です。徹夜で説明書を読み込みました。今まで使ってきた Canon EOS 20D とはまるで勝手が違うので頭の切り替えが大変です。


先日の試し撮りで次のショットでシャッター速度が勝手に変わっちゃうのが?でしたがこれは BKT (オートブラケティング)機能が ON になっていたからでした。BKT は同じ画像を露出をかえて撮影する機能です。
電池はアルカリ乾電池じゃたちまちアラームが出るので昨日買ってきたニッケル水素電池と入れ替えました。リチウムイオンの CR123 も買ってあります。各設定を初期状態に戻したのでこれで改めて試し撮りに行ってきましょう。

行ってきました。冬晴れで絶好の状況です。場所は飯山市の山の手、温井の水田地帯から東に入った一帯で、このあたりは最近知った面白い空間です。

奥まった畑の中にある溜池です。地図では認識していたし先日も近くまで来て迷ってしまった所。


視線を東に向けると畑が広がっています。


池の奥に小さな島があって面白そうなので池のふちの道を歩いて行ってみました。


ちょっとした広場は枯れた芝の上に落ち葉、その上に裸木の影が落ちていました。


来たときと違う道でこんな空間がありました。露出計を頼りにカメラの設定を変えて3枚撮りましたが露出計の通りに撮ったこれがベター。


先に進むと


あたりを散策。花が風に揺れていたので絞りを開き気味に、シャッター速度を早くして

背景をぼかすのは嫌いですが敢えてやってみました。

私好みの空間です。


帰りに通った道から。山裾に鍋倉高原の広大な畑が見えます。初冬ならではの澄んだ空気と色彩、爺の感性にぴったり一致します。

ちょっと脇道に入っただけでこんな風景に遭遇するとは、北信濃はいいですねえ。

何度も通っている道の脇、畑の脇に柿の木。行くときも気になっていました。


このカメラは Jr の物でレンズは 35mm の単玉を装着しています。古いスチールカメラ用ですから AUTO 機能は使えません。
今日は露出計を持っていきました。これは前に廃盤の電池対策でダイオードを入れた物ですが全く問題ありませんでした。


もうひとつ、入射式露出計も持っていったのですが、歳なのか使い方を忘れちゃいました。夕べこたつで試したときは簡単にわかって試写もバッチリだったのに。
入射式はもう一台あってこちらは説明書が付属しているので帰ってから確認。


すぐに思い出しました。次はこれも持っていきます。


FINEPIX S2 はフィルムに近い画像にこだわったカメラらしいんですが、確かにデジカメ臭くなくてすっかり気に入りました。今までデジカメは広角側を常用してきましたが標準レンズの特製はいいですね。撮り方で広角的にも望遠的にもなると再認識しました。
露出計を使ってシャッター速度と絞りの組み合わせをどうするか、それを考えて決めたら手動でピントを合わせる作業は実に楽しいものです。
すっかりこのカメラにはまっちゃいました。
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趣味の金属工作 もうひと息だったのに

2020-12-02 10:32:40 | Weblog
Ikegami の3管カメラの三脚アダプターの件です。
ロックレバーが欠品しているのを作ろうと、先日アルミの端材でやり始めて失敗したので改めて挑戦しました。

うまい材料がありました。


LEADER の波形/ベクトルスコープが故障して替わりを手に入れた際取っておいた取り付けステーです。


ここから切り出せばオリジナルと同じ物が作れそう。


オリジナルをスケッチして寸法を採って罫書き。


切り取る前に穴あけを済ませます。


センターポンチを打ってΦ2mm ドリルで下穴を開けてから木工ドリルの Φ8mm で皿もみ。


ほら、うまくいきました。


穴を 4mm に拡大。


ここまでは問題なし。


もうひとつの穴も成功。


では、使う部分を切り取りませう。

このバイスは前に整備してきれいにしたのに雨ざらしにして元の状態に戻っちゃいました。

切り出し完了。


ヤスリとグラインダーで成形します。


外は寒いので体が冷えてきて急いだのでヘマをやっちゃいました。切断しすぎです。


せっかくここまでうまくいったのに。


幸い材料はあと何個か作れるほど余っているので気が向いたときに作りましょう。


これから Jr の FINEPIX S2 Pro に使う単三ニッケル水素電池を買いに行ってきます。
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FinePix S20Pro の試し撮り

2020-12-01 17:07:55 | Weblog
Jr の FinePix S20Pro 試し撮りをしてきました。
場所は昨年台風19号の水害で甚大な被害を受けた長野新幹線車両センター周辺です。
肩の力を抜いて失礼して田んぼの中へ。カメラの ISO 感度を 200 にしていましたが明るすぎるので 100 に変更、露出計も同じにして測定。まだ不慣れで明るい空を測定しちゃってこんな結果。

露出計のクセをつかんでいないので初歩的ミス。

露出計の指示より開いてみましたがまだ足りませんでした。


田んぼに十分光が来ている状況ではバッチリ。


道路脇に停めた愛車です。

これもかなりアンダー。

まだ何か操作を間違えているみたいです。結果オーライですが。


車両センターの西に移動、収穫前のりんごです。


初冬の澄んだ空とりんご。「ふじ」かな。


あの水害にも負けずセイタカアワダチソウが見事に伸びていました。


思い切り太陽を写しこんでみました。


普通ススキは穂が逆光で光っているのを撮るんでしょうが敢えて順光で。


側溝の花です。


西の丘と山です。手前は自家用と思われる野沢菜。


先日までりんごの葉が見事に紅葉していました。今はほとんど散ってしまいましたがこれは残っていました。


まだ S2Pro の使い方を飲み込んでいないのでまるで駄目だった写真と実力の片鱗が出た写真がありましたが手ごたえあり、これは面白いカメラです。
今後使い込んでこのカメラの力を引き出してやります。
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