アバクロ

『五番街、の巻』

ぼくと妹とパパを残してママが買い物に走った。
走ったといっても衝動買いではなく、１人きりの短い自由な時間でくまなくウインドショッピングするために走りやすい靴で出かけて行ったのだ。
ママ、ニューヨークに来て初めての１人五番街。
ブランドものに執着しないママが、この日は目を輝かせて帰ってきた。

「アバクロが１番すごかった～！」
日本にいるとき幼稚園のママ友達にアバクロって知ってる？と聞かれ、知らないと答えてたママ。アバクロンビー＆フィッチ、通称アバクロのカジュアルブランドのお店の前には毎週末行列で入場制限が出来るほど。
入り口には上半身はだかのモデルさんがいて記念写真を撮ってもらう人だかり、中はノリノリのクラブみたい。かっこいい店員さんが大音量の音楽に合わせ踊っている。とてもぼくなんか入れない。
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ママは右のセーター（59,5ドル）、パパには左のニット（39,5ドル）を買って。肌触りが良くて大満足だって。
2009年には日本にも進出とか。
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ママはとりあえず王道のコーチ本店へも。
でも結局、ぼくと公園行く時用と言い訳して、ななめがけバック（198ドル）とサングラス（168ドル）を衝動買いして帰って来たのであった。