ゆきさんのブログ

元お祭りオヤジの周辺・・・

祭りは誰のものか その2

2006年04月07日 08時53分43秒 | 祭人
旧態依然の祭り組織にメスをいれるべく改革をこころみて、結局、私は松岡
の祭典事務を止めました。先にも書きましたように、昭和59年には若連会
長もさせてもらいました。
夢中で勤めました。また、なかなか紋付組になれない松岡で、幸いなことの
に2年の休みの後に祭典事務に入れてもらい18年を祭りの中心から眺めて
きました。しかし、伝統を守るということと改革を進めて行くことは、時に
は相当な抵抗に合いまして、結果として、自分の気の短さが原因で飛び出し
てしまいました。

「ほらどっこい」だ出来た理由は、もっと祭りをオープンなものにしたい、
全国に広めたいと思う一途な思いでスタートした訳でした。お陰様で3回の
発行を出来たわけです。
そして、一つの字に居て見えなかったものが、七つの字全部を回ることによ
って見えてくるものがありました。また、多くの祭り好きと出会うことが出
来たのは幸いでした。

さて、話しの話題を元にもどしましょう。

若連の組織というものが何であるか、ということを良く分からない幹部が居
るようです。それぞれの字において「今年の会長は不作だから」と諦めムー
ドが祭り前から漂い、実際祭り本番になったら、おおきなポカをやって「あ
あ、やっぱり」というようなことがあったのを見ていますし、知っておりま
す。

人が運営する組織ですから、いろいろな人がトコロテン式にトップに上りま
す。自分の立場をよくわきまえ、周囲を常に気遣いながら指導力を発揮する
すばらしい人も居ますし、その反対にひどい祭りで終える人も居ます。簡単
には片付けたくないけれど、そういう人さえも長い歴史のなかで「この祭り
は残って来た」のです。別に、学識のある者が会長になる訳でありませんし
時には人望の無い人だって会長になることもある。

私は、根気強く言い続けることと考えております。

はっきり言います。
「暴力を振るうような若連は、若連から去れ!」
「お前のような者が、祭りをダメにするのだ!」
「金を使うのは止めろ!」
「普段は地域に密着して、字の行事にも参加せよ!」
「飲み食いで人気を取るのはやめろ」
「金が100万無いと会長ができない、なんてバカだ」
(私が会長時代に、自分の金を使った記憶はほとんど無い)

良く行く飲み屋のオヤジが言っていました。
「おら家の子供は、若連がおっかないから行かない」と。
良く行くお菓子屋のオヤジが言ってました。
「酒飲めないなら若連やめろと息子は言われたので、今年から行かない」
子供に気を配り、若い者に気を配り、地域の人たちと一緒に祭りをやって
いるのだという考えがなければ、祭りはダメになります。

最後に、松岡若連の名誉の為に書いておきますが、近年の幹部連中の努力
によって、本当に家族的な雰囲気が完成しつつあります。素晴らしいこと
です。そして、それは若連の「こころ粋」となって祭りに現れております。
200世帯あまりの一番小さな町が四日朝の宮参りの際、二本松神社の階
段に並べないくらいの若連が詣でました。当然、曳き回しの際の若連の数
は多いです。

問題になっている若連の幹部は、目先のことだけにとらわれずに「本当の
意味での将来の二本松提灯祭りを考える行動をして欲しい」


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