ゆきさんのブログ

元お祭りオヤジの周辺・・・

祭りは地域と共に活きる!  その3

2005年05月15日 13時18分32秒 | 祭人
祭りを伝えることに使命感みたいなものを感じている。自分だからできることはあると思う。
祭りに参加して、ワクワクどきどきした経験をもつ者であればこそ伝えることができると思う。
例えば、その年の祭りで、神社に初めてお参りするときの感じは何ともいえないものがある。
おろしたばかりのそろいの着物は、まだノリが利いていてパリッとした感じがして歩きにくい
ものだ。階段もこれから始まるであろうその年の祭りに対しての期待感と神社特有の荘厳な
感じとがいりまじって、そら気持ちが高揚するというものだ。

囃子もそうだ。初めて自分が囃子方のトップになったとき、自分のバチの一打ちで祭りが始め
られたし、その年の祭りの最後の一打ちで祭りが終わった。下積みのころワッパ回しもしたし
体が小さかったけれど、宵祭り、華の亀谷坂を太鼓台の前で頑張ったこともあった。そして、
あこがれの会長にもなって祭りを仕切ったこともあった。
だから、祭りがどのように進んで行くかを知っている。太鼓台の曳き回しの時、写真を撮る
人が居てはダメな場所がある。主役は今年の若連の諸君だからだ。だから、その年、この時の
良いところの雰囲気をダメにするような立ち振る舞いはしていない。
そういう心意気で祭りを見る人に祭りの醍醐味を伝えたいと思っている。

今年も、昨年取材した祭りの写真を整理し始めた。
3500枚のデジタル写真だ。性能のいいカメラが欲しかったけれど買うところまで行かな
かった。仕方なくレンタルで新型のカメラを借り昨年の取材をした。
あいにくの雨で二日間が台無しになった。しかし、ずぶぬれになりながらも頑張っている若連
の諸君をファインダーから覗いているとき、この時を収めて記録しようと私も頑張った。
ずぶぬれになって寒かった。秋だというのに、ずいぶんなりを潜めていた水虫になってひどか
った。取材した写真の一枚一枚が名場面である。

夏前に整理をして出版したい。雨で絵にはならないけれど、平成十六年の祭りは一度きりだ。