昨日に引き続き、今日は水平の出し方についてご覧いただきましょう。
雪まつりの大雪像は1メートル50センチ~2メートルのステージの上に建っています。
そのため、水平の出し方にも工夫があるのです。
水平は、昨日のように糸を張ってつくりだします。
近くで見るとなんとなく良さそうでも、何度も何度もステージを降りて
お客様の視線に立って手直しをします。
そこで、大雪像ならではの工夫があるのです。実は、大雪像は地面に対して水平とは
限りません。地面に対して水平につくると、ステージ下から見たときに奥に行くに従って
下がって見えてしまうのです。ですから、手前をわざと低く、奥をわざと高くつくります。
近くで見るとわずかに後方が高くなっているのにお気づきでしょうか?
これをステージ下から見ると、ちょうど水平にまっすぐ見えるのです。
熊の足にも注目していただきたいのですが、わざと足の甲のほうにつり上がって
指の溝を彫ってあります。これが臨場感あふれる雪像の秘密なのです。
雪まつり雪像リポーターM@NH