さて、今回は道具の使い方を少し紹介しましょう。
先日紹介したケレン棒です。一番活躍する道具です。
ベテランボランティアさんの手つきが良すぎて手ブレをしています。
このようなでこぼこな面にネタ雪(新雪)を張りつけると、含まれる水分量や
凍りつき方のせいで、すぐに剥がれ落ちてしまいます。
そこで、ケレン棒で一度でこぼこを大きくします。場合によっては大きく穴を
開けることもあります。それによって、ネタ雪が張り付きやすくなるのです。
まだまだ、こんな状態です。先は長い・・・(1月18日午前の状態です)
さあ、いよいよ作業開始です。
ボランティアの作業は1月15日からはじまります。
最初の作業は、どこからだと思いますか?下から?上から?
答えは、上からでした。昨日ご覧いただいた雪像のてっぺんから
作業を開始します。積み上げたままになっている雪を平らにします。
実際にはお客様の目に触れない場所ですので、正面から見て・・・
という視点で作業をします。
どうですか?作業前にはこのように正面が低く、背面が高くなっています。
正面の側から、先日ご紹介したえんぴで削り取っていきます。
削りすぎた場合は、新たに雪を張り付ければよいのです。大胆に削ります。
もうひとつ、貴重な写真をお見せしましょう。
足場から見る雪像の背面です。べニアの囲いから見えるこの隙間が、
2月5日までにしっかりと沈み込み、隙間がなく頑丈な雪像になるのです。
初日の作業が終了しました。
さて、みなさんは雪像づくりと言うと、どのような現場を想像しますか?
雪まつり期間中は雪像を見る機会があると思いますが、製作中は
なかなか見る機会がないと思います。実はこのようになっているのです。
いかがですか?まるで工事現場のようですね。
地上10メートルのてっぺんに登ると、このような眺めです。
雪像づくり作業中は、このようにヘルメット着用で作業します。
実は、ここは高さ11メートル50センチメートルあります。
雪像は高さ10メートルです。なぜだと思いますか?
答えは、沈むからです。
気温にかかわらず、積み上げた雪は沈みます。氷点下であってもです。
雪まつりの雪像は、予定よりも1~2メートル高く積み上げられ、雪まつり開始
までに、想定通り2メートル程度沈み込み、設計図通り10メートルに仕上がります。
雪まつり雪像づくりリポーターM@NH
さて、今回はめったに目にすることのない設計書と、道具の紹介をします。
今回の雪像は、ベースの雪を当別町から、仕上げの雪を中山峠から
持ってきます。仕上げの雪はきれいなものを使うので場所を変えるそうです。
設計書によれば、ベースの雪はダンプで160杯分です。
これを高さ10メートル、幅20メートル、奥行き10メートルに積みます。
クレーンで雪を積み上げたり、荒削りしたりします。ここまでは大胆にやります。1月15日から製作チームと雪像ボランティアによる手作業が始まります。
主に使用する道具は3種類です。左からのこぎり、えんぴ、ケレン棒です。大きく雪を切りだすのはのこぎりです。ボランティアはあまり使いません。
硬くしまった雪を削っていくのがえんぴです。スコップの先がギザギザに
なっていて、驚くほどよく削れます。力は入りますが、細かい作業には
向いていません。そして、一番良く使用するのがケレン棒です。
ノミのようになっていて、最終仕上げの際に使います。
そして、忘れてはいけない大事な道具が手です。仕上げの作業は、
人の手で行います。手の甲を使って、なでてあげるのが一番きれいになります。
次回からは、少しずつ作業のお話もしていきます。
雪まつり雪像リポーターM@NH
雪プロブログをご覧の皆さまこんにちは。
さっぽろ雪まつりレポーターのMです。
今年も2月5日からはじまる「さっぽろ雪まつり」の
雪像づくりがはじまりました。
普段はなかなか見ることのできない、雪像づくりを
特別にレポートしたいと思います。
1月14日に雪像づくりボランティア説明会が行われました。
雪像づくりは、市民雪像が有名ですがこれは高さ2メートルほどのものです。
実はもうひとつ大雪像をつくるチャンスがあるのです。
それが雪像づくりボランティアです。毎年200名が募集されます。
まずは、説明会です。今年つくられる雪像は「すべてにLOVE」です。
雪まつり会場の中ほどにあるこの雪像は、子どもたちが
飽きないように滑り台になっています。小学校低学年までが対象だそうです。
高さは約10メートル、幅約20メートル、奥行き約10メートルです。
ダンプでおよそ160杯分の雪を積み上げてつくられます。
次回から、つくり方や詳しい作業などを交えてリポートします。
お楽しみにしていてください!
雪まつり雪像リポーターM@NH
昨日今日と道路の除雪が入るほどの雪降りとなりました。
ここのクロスカントリースキーコースはまだ一部しか滑れませんし、北見や美瑛など、よその練習コースもまだまだ雪不足です。
全国から(だけでなく、もともと雪の少ない韓国からも)選手が訪れています。
色とりどりのウェアの選手たちは、怖いくらい近距離で2キロ足らずのコースをぐるぐる周回しています。(ちびくろサンボのトラのようでもあり、都市のラッシュアワーのようでもあり...)
センターの近くの歩道では、こんなロープのような積もり方をしています。
(旭岳 きくち)
旭岳温泉(勇駒別 ゆこまんべつ)は、早朝は割合静かでロープウェイも動かせたようですが、雪と風がだんだん強くなり、いまは吹雪。
べちょべちょのしめった雪が少しずつ積もってきています。
札幌や旭川も、強い風と、雨か雪のようですね。
夏本番を迎えましたが、みなさんお元気でいらっしゃいますか?
この夏は、地域による気象の違いが大きいようです。
豪雨災害にあったみなさんに心よりお見舞い申し上げます。
札幌は、7月に真夏日が4日間ありましたが、
8月に入って最高気温は26℃前後で推移しており、
今のところ、さわやかな夏を過ごしています。
さて、下の写真は、私の家の近所(北区新琴似)で今朝撮影してきたものですが、
中央部に見えるものは何だかわかりますか?
少し寄ってみます。
白いものが見えますね・・・。反対側にも行ってみました。
やはり白いものが・・・。そして、ここにもショベルカーが・・・。
もうおわかりですね。そう、ここは「雪堆積場」でした。
今年の冬は雪が多かったせいか、まだ、こんなに雪が残っていたのです。
全部融けてしまうのはいつになるのでしょう。
oga@hokuyo