はーちゃんdays 2

春から大学生(仮)と高校2年生の二人の子供の父親。本を読むのは遅いです。絵本も好きです。

WOOL 謎めいた文章で、どんどん引き込まれ、一気読み確実。

2015年05月06日 | 買った本、読んだ本
ウール 上 (角川文庫)
クリエーター情報なし
角川書店

本文を読むより裏表紙を読んだ方が内容はわかりやすいです。

舞台は世界が終末を迎え、人類は地下144階建てのサイロで、限りある資源を再利用しながら暮らしていた。

最近よくある終末後の世界、制限された世界で生きる集団、、映像にすればよくある映画になってしまうのでしょうが、、
私は文に魅力されました。ある時は死にゆく保安官、老体に鞭打つ市長、最下層で働く機械工、あたかも目の前で起こっているように、自分が体験しているような感覚に陥り、どんどん読み進めてしまいました。スピーディーな展開を期待している方にはまどろっこしいかもしれません。ただの螺旋階段をのぼるだけなのに、何ページも費やされているのですから、、。
表紙の絵は螺旋階段が描かれています。

明るい話では無いが、暗い話でも無い、不思議な雰囲気で物語は進みます。