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つれづれなるままに・・・・

人生、山あり時々谷あり/田部井淳子

2016-12-21 | 読書

またまた山の話です・・・

女性として初めてエベレスト、七大陸の最高峰に登頂し10月に亡くなられた田部井淳子さんの著書

月刊潮に連載されたものに加筆されたものです

 

田部井さんのことは詳しくは知らなかったんですけど

東日本大震災の支援活動で東北の高校生の富士山登山をされていることで初めて知りました

そもそもその頃登山には全く興味がなかったので知る由もないのですが

今年の富士山登山のドキュメントを見た時はガンでかなりつらそうな登山をされていて

大丈夫なのかな??と心配していましたが、これが最後の登山になったそうです

 

ご本人は女性初のエベレスト登頂とか騒がれて困惑したとか!?

自分がただ行ってみたい、景色を見てみたい、どんなところだろう??という思いで

たまたまエベレストを初めとしたいろいろな山へ登ってきたという気持ちなんとなくわかります

何かの記録を達成したいとか、そういう思いではないく登山愛好家だという

とはいうものの、世界の最高峰であるエベレストに登頂すれば立派な登山家だと思いますが

今でいうと神ってる登山愛好家なのかな!?

そこまで趣味を極められたら本当に立派と言いますか・・・いくら好奇心旺盛でも私にはできないです

 

登山を始めることで劣等感を克服したとありましたが

確かに山にいれば誰かに比べられることもないし、登ったという達成感や自信、

そして様々な人との出会いや山の自然に癒されて、元気を取り戻すことができるのは魅力です

だから私も登っているのでしょう

それに、この本にも書かれていましたが、道具さえ揃えてしまえば交通費くらいしかお金が要らないのも魅力

とにかく好きだから山に登っていたという田部井さん

しかし、子育てをしながらあちこちの山に登ることに世間の目はかなり冷ややかだったようです

それでも自分のやりたいことを応援してくれる素晴らしい伴侶の協力もあり

数々の山に登ることができたことを大変感謝しておられるのも印象に残りました

ガンを患ってからは家族と登山をする機会も増えたようでまさに最後まで山とともに生きられたんだなと・・・

本の最後に自分は好きなことをさせてもらって生きてきたとありましたが

ある意味うらやましいなと思いつつ、私も後悔の残らないようにできることはしなければ・・・

そして山に行っていろいろなことを感じてほしいともありましたが

それは私もいつも教え子たちに同じようなことを伝えてきたので共感できました

何よりも、限られた時間しか生きられないならば、お金や物を残すよりも

日々の生活の積み重ねを楽しんで過ごしたいという言葉・・・

ガンになったから余計にそう感じておられるのでしょうね

私はいつも子供たちにそういうことを言われているのでまだまだ頑張ります!

そして時々息子と登山できたら楽しいかなって思ってます♪