ニッキ-通信 ~盲導犬ニッキ-のお母さんより~

盲導犬ニッキ-と私の日常。要援護者・障害者の防災について紹介します。

へこたれないおかあさんの強さの秘密

2011年04月26日 | 日記
へこたれないおかあさんの強さはどこから来たの?
おとうさんは連日の検査漬けでちょっと疲れ気味。何故なら ct検査やMRI検査は食事を抜かなければならないからだ。折角 体重が増えてきたのに 又減少するのだから もう検査はしたくないだろう。
まだ 明後日の頚部のmriが残っている。

 これらを資料として5月6日 連休明けに 医者と家族との話し合いが開かれる。

 詳細な検査結果はその時点で説明されるのだが ステージ5とは どの程度のものなのか。

 おとうさんの治療方針は本人が決めることだ。今は 強い治療はしないと言っている。
おかあさんも賛成だ。

 友人の卵巣ガンの最治療を頼まれてしたことがある。彼女は 52歳だった。
新居に移って数年。他にも心を残すことが沢山あったであろう。
彼女はびっくりするほど強かった。がんと闘った。。最終段階では 「ここからが私の修羅場よ」と言って いた。
治療をしていた私にもガンがどんどん大きくなるのが分かった。その時 私は無力だったが 彼女の精神力はものすごく強かった。

 そして雄雄しくと表現したいようなすごさで永久の旅立ちをした。

 その時 おかあさんはどうしたらこんなに強くなれるのだろうかと思った。。
でも 今はそれを理解できる。

それは愛だと思うおかあさん。夫への愛 子供への愛 結婚したばかりの子供への慈しみなどと彼女を取り巻く家族への愛が彼女自身を強くして ガンと闘うだけの力を得たのだろうと思う。

今のおかあさんは逆の立場だけれど こよなく愛する夫であるおとうさんへの優しさが強さになっているのだと思う。

 でも その心の中には いざという時の心の乱れを何とか支えようという自己防衛の面もある。

 今までの人生の中で視覚障害を受容することや仕事でのつまずきなど あったが その度に 自分を励ましながら生きてきたおかあさん。



泣き言は言いたくない。言っても何も生まれてこない。それなら 笑って 気持ちよく毎日を過ごそうと おとうさんとおかあさんは笑顔で今を生きている。
ニッキーがいることの意味は大きい。
みんなかけがえの無い家族だ。