ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

1987年 バブル華やかな頃 レンタル・ビデオ初期のオリジナル(アダ花)ビデオ

2007-04-22 | 映画
代官山《ワンダーランド》HORROR~悪魔の棲む街~

邪願霊」の石井てるよし監督作品。



小中千昭の「ホラー映画の魅力~ファンダメンタル・ホラー宣言~」(岩波アクティブ新書)には、彼自身が関わった作品のことが紹介されているが、「代官山HORROR」(別題「代官山ワンダーランド」と紹介されている。今回購入のDVDはその両方をあわせて題名にしている模様)には特殊メイクで参加、「邪願霊」をきっかけに脚本家になったというようなことを書いている。それらのビデオ作品がリリースされた当時、確かに店頭でそのタイトルを眼にした覚えがあったのだが、残念、実際には見ていなかったので、本を読んで以来、値段に納得がいけば見たい、手に入れたいと思っていたのである。

「邪願霊」は既にレビューしたとおり、フェイク・ドキュメントという手法は、成功している方だと思う。で、今回「代官山ワンダーランドHORROR」を入手し、見ましたよ。

ダメだ、こりゃあ。

代官山に所在するタレント・スクール。たくさんの若い女性、少女が通ってきて、タレントとしてデビューする日を夢見ている。その中から知的な女子大生風、元気なバイト娘風、カマトトそうな女子高生の三人が学校長に呼ばれる。卒業=デビューを賭け、深夜の代官山をオリエンテーリングして、目的地「イートゥン・ハウス」を目指すことになる。通行人に道を尋ねてもいいが、訊いてもいいのは「危なそうな人、怪しい人」に限るという……。

危なそうな人・怪しい人は当然の如く魔物なのである!

設定からしていかにもダメダメに感じることと思う。お察しのとおりだ。そのうえ、血糊や特殊メイクの良し悪し以前なのは、肝心の三人の娘があまり可愛くなく、しかも演技がなっていないのである。

20年前、AVとの端境にあったオリジナル・ビデオ。アニメ作品だって、なんでこんなのを借りちゃったんだろうと、泣きたくなる作品があったが、当時これを見なくてよかったと思う。

購入価格は1,300円ほどだったので、まあ、我慢できるかな。わたしくらいに「心が広い」人間以外は絶対に見ちゃダメ!

誰か、この作品の大フアンはいないのか? いたら、是非「愛」を語って欲しい。