「デビルスピーク」(Evilspeak)
ここのところ海外版DVDの検索を楽しんでいるのだが、理由のひとつは日本版の、殊にアニメと邦画特撮の売価が異常に高いと感じるのと、もうひとつはこれがどうしてと思う作品が国内DVD未発売だから。あるいはDVD発売後再販がまるでされずにマニア価格が天井知らずに上がっている場合も。どうしても出ないなら字幕も吹き替えもいらぬ、とそういう心境になっているのである。
この「デビルスピーク」もそんな一本であった。
この作品の主人公クーパースミスは男「キャリー」ともいわれているが、だいたいこんな話だ。
スタンレイ・クーパースミスは士官学校のいじめられっ子。知能は高いが運動神経には恵まれていない。士官候補生たちだけでなく、教官たちも彼のことをたびたび虐めるのだった。
あるときクーパースミスは学内教会の地下に古い秘密の地下墓地があるのを見つける。そしてそこには異端の司祭エステヴァンが著した怪しい祭祀書が残されていた。
クーパースミスは学校図書館から借り出したMacを利用してこの祭祀書の解析、翻訳に取り掛かる。(この過程でMacそのものがパーソナル・コンピュータから、いわば魔道の道具へと変化していく)。
モニタに要求された「血(Blood)」の表示をいじめっ子たちが見かけてクーパースミスの可愛がっていた子犬の頸を掻き切る!
「何も起こらないじゃないか!」と言葉を吐き棄てて立ち去る。その瞬間モニタには「Human」という文字が書き添えられる。魔道の儀式には「人間の血(Human Blood)」が必要なのだ!
人々の無理解、心の拠りどころをも奪われて遂に完全にブチ切れてしまったクーパースミスは魔道の儀式によって魔人エステヴァンをも凌ぐ首切り悪魔へと化身する! 学内教会の床を吹き飛ばし、大剣を振りかざして宙に浮いたクーパースミスによる復讐の殺戮が始まる!
公開当時劇場で見たし、字幕なしのVHSも買ったし、日本版のVHSもレンタルした覚えがある。
見たい! 見たいぞ! と思っていたら!
海外版を買わなくてもよい模様だ。
2007.6.21発売。3,800円は海外版に比べると、ちょと高めだが、まあ、いいかな。