ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

「催眠」「H」!

2006-06-01 | 映画
催眠」「」!

今回付けた表題、かなり怪しげな表題(タイトル)では、ある。

なんつーか、AVとかにありそうじゃない? 催眠エッチとかって……。


もちろん、「催眠」は稲垣吾郎 菅野美穂主演 落合正幸監督の作品。(エンディング曲が欲しいと数年思い続けていて、先日Amazonで買っちゃいましたよ、「Sh15uya(シブヤフィフティーン)」の「せカゝι)σおわ└) (せかいのおわり)」と一緒に。sajuの「deep inside」ね)。(TBSで放映した「続編」テレビシリーズもある。「緑の猿」ではない、「紫の蝶・連続殺人事件」ね)。

「H(エイチ)」はヨム・ジョンア(いまさら気付いたよ。この人「箪笥」の毒婦役じゃないの!) チ・ジニ チョ・スンウ主演 イ・ジョンヒョク監督の韓国映画。しかし! 「H」というタイトルはどうやら「Hypnosis」すなわち催眠の頭文字らしいのだ。(後日追記分:なまじこんなことを知っていたのが失敗のもと。ネタバレ中のネタバレでした。「H」というこの思わせぶりなタイトルが、そのままオチに関わるのでした。つまり、模倣殺人は催眠によるリモコン殺人だったのです! で、催眠支配を受けて、後半の犯行を犯しうる人物は……というよりも、最初から「催眠」がキイワードと知っていると、まるわかりなのでした、「あのふたりの出会いの場面」から既に!)

「H」は、いま見終わった範囲では「模倣犯(コピー・キャット)」ネタなのだ。

チョ・スンウ演じる猟奇連続殺人鬼は、死刑判決を受け上告しなかった死刑囚で、釜山(プサン)刑務所に収監されている。そのコピー・キャットが、同じプサン刑務所にいたことがあるのだが、死刑囚から直接指示を仰げるはずがない。

ヨム・ジョンアの演じる女刑事ミョンは、以前の事件に絡んで婚約者を失っており、この事件にも執念を燃やしている。また、チ・ジニ演じる若い男性刑事カンも、模倣犯に目前で被害者を殺され、面会したシン・ヒョンに妙な謎賭けを受け、「シン・ヒョンに実行も、教唆も不能」とする上司の意見には納得出来ないのだった……。

まだ、そこまでしか見ていないので、続きのレビューは明日……。(で、続きレビューというよりも……面白かったには面白かったのですが、ちょっと上で書いたとおり、これ以上フォローできない! ネタバレのトドメですが、「堕胎失敗により、胎児時代からトラウマを背負う」というモノも言えない設定と、「彼」の出自が語られるところで「犯人」はもう「決定」しちゃいます)。

昨夜は(知らん顔して、続きを含めて完成しちゃいま~す)と書きましたが、そういうことで知らん顔は出来ませんでしたね~。

なんだかんだと、「サイコ・ホラー」して貫けたのは「H(エイチ)」。

それに比べれば「人の精神の背後に根源的に潜む『緑の猿』」とでもいった感じで、あんなラストシーンを用意して、「催眠」という人為の向こうに、無意識の精神の闇とでもいうべき「魔界」を示唆して「スーパーナチュラル・ホラー」と化した「催眠」。エンディング曲まで含めて、わたしはこっちの方が好きだな。

*サイコ・ホラーとは、精神の異常に起因する、主に異常心理を抱えた人間の起こす事件の恐怖を描くホラー、スーパーナチュラル・ホラーとは心霊現象など超自然現象が引き起こす恐怖を描いたホラー。