ゆいもあ亭【非】日常

映画や小説などのフィクション(非・日常)に関するブログ

あくがれ出づる……

2006-06-14 | ドラマ
人間の魂というのは、思った以上にはしっかりと肉体に繋ぎとめられてはいないもののようだ。

「憧(あこが)れ」の語源は「あくがる」つまり、「在処離る」であり、魂が今在るところから何かに誘われ離れて出歩くことをいう。

「対象」への熱烈な思いに駈られると「魂」は肉体からするりと出て行ってしまうわけである。

「スタートレック ベストエピソード コレクション2」より、今日は「ディープ・スペース・ナイン」のエピソード「愛の幻影」を見た。

実のところ、「ディープ・スペース・ナイン」はほとんど見たことがない。たぶん、テレビでこのエピソードを見たら途中で投げ出したに違いない。

シスコ司令官紹介編としては、わたしにとっては、あまり「ベスト」といえない作品であると思う。しかし、人間シスコの、きっと情熱的な気性を抑えて振舞っているだろう姿が、決して派手ではないエピソードを通してじんわりと通じてきたので、結果はオーライなのかもしれないな。

次は、「あくがれ出づる魂」との、切ない触れ合いなどという「大人な」エピソードでなく、胸躍る子どもも納得な(シスコの息子も納得な。さすが宇宙ステーション! 唯一の、だが、家族も一緒に住んでいて、学校に通ったりしているのね。まあ、エンタープライズDのディスク部も、居住ブロックだろうけれど、DS9の方が、もっとがっちりしていそうだな。)そういうもう少し派手な話で彼とはまた出会いたいものだ。