大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

またまた悲しいお知らせです。

2010年10月22日 | 日記
私たちが姫川温泉に泊まって撮影を行っていた頃、この地からそれほど離れていない北アルプス西遠見山の稜線で悲しい事故が起きていました。日本リンホフクラブの会員でもある大阪在住の寺川賢一さんが稜線から滑落して帰らぬ人となってなっていたのです。この事故を知ったのは19日でした。山と渓谷の神谷編集長から電話があり「信濃大町署から連絡が入ったのだけど北アルプスの稜線で寺川賢一さんの名前がある大判カメラのザックが見つかり身元を調べています。大判カメラだったら木戸さんと思い電話をしました。寺川さんと言う方をご存じないですか?」との事だった。正直のところ寺川さんとは面識が無く、直ぐには解らなかったが、日本リンホフクラブのデータベースを調べてみると何とここ数ヶ月前に入会した大阪在住の会員だったのだ。早速、山と渓谷社経由で警察に住所等の連絡先を知らせるとともに、寺川さんの知り合いのカメラマンにも連絡を取り、この方を通じ自宅や勤務先等の詳細情報をお調べ頂き警察に再度連絡をしてもらった。ニュースでは「20日午後2時5分ごろ、長野県の北アルプス西遠見山(2268メートル)の稜線(りょうせん)から約100メートル下の岩場で、大阪市淀川区十三東、会社員、寺川賢一さん(51)が頭などを打って死亡しているのを捜していた長野県警のヘリが見つけた。県警大町署によると、現場近くに寺川さんの物とみられるテントが落ちており、風に飛ばされるなどして稜線から滑落したとみられる。17日午前、近くの山小屋従業員が「リュックサックと登山靴が(稜線に)落ちている」と同署に通報していた。」とある。17日は丁度写真の白池で撮影中であった。まさかここからそれほど遠くない場所で事故が起こっていたとは想像も付かないほど風ひとつ無い穏やかな日であった。心より寺川賢一さんのご冥福をお祈りしたいと思います。ここのところ多くの知人が亡くなったニュースが入ってきます。今回の寺川さんと同じに50代で亡くなってしまったのは写真家・磯貝猛さん。元フォトコン副編集長の宮地敏行さん。アサヒカメラ編集長の奥田明久さん。それに81才で亡くなった関西を代表する写真家・高田誠三さん。皆さんとの思い出は沢山ありますが最年長の高田誠三さんと15年以上前に上高地や立山等で何回も撮影会をさせて頂いたことを昨日のように思い起こしてしまった。

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