熱海の土石流被害の被災者救助活動に時間が掛かっています。土石流の起点から終点までが約2キロと長く、この間に130もの家屋が在ったことから、人海戦術による広範囲の被災者捜索が行われているからです。また時間が掛かっている理由の一つに被災エリアに実際に何人の方が生活していたか把握出来ない事もあります。そこで熱海市は住民基本台帳を元に安否確認の出来ない64名の氏名を7月5日に公表しました。すると翌日までに、本人、家族、知人等約40人から「私は大丈夫」や「生存しています」等の連絡が入り、要捜索人数は24人となりました。そこで何故この様な確認作業が必要なのかを私なりに検証してみたいと思います。熱海市には全国唯一の「別荘税」なるものがあります。毎年1月1日に熱海市に家屋を所有している人で住民票と税申告の無い人に1㎡あたり650円が課税されるのです。もちろん固定資産税とは別に徴収されますのでかなりの金額になります。例えば30坪(99㎡)の家屋では別荘税だけで64,350円にもなります(マンションも同)。そこで別荘所有者の中には、別荘使用ながら住民登録している人、家族一人を住民登録を済ませて別荘税徴収を回避している方がおられます。今回の約40名の方全てでは無いと思うのですがこの内、何人かは・・・・と思ってしまいます(ゴメンナサイ)。そしてもう一つ気になったのは熱海市長の「今回の氏名公表は住民基本台帳を元に公表しました」と言う事です。これは被災地域に別荘税を納税して別荘を所有している人が、丁度被災日に別荘利用していた場合は救命者リストに載らないという事です。別荘税徴収リストがあるのですから、このリストの方々に「当日、別荘利用はありましたか?」と確認を取るべきと思います。もし私が当該地に家屋が在って、当日利用していたならばリストには載りません・・・・。話は変わりますが私は熱海市内でもかなりの写真撮影しています。そこで今回の土石流の起点と終点の写真は無いかを調べましたが・・・・1枚目の写真は今回の起点となった場所近くの伊豆山神社・本宮で、2枚目は本宮から別荘造成地に向かう道路です。そして3枚目がこの道路から今回の盛り土崩落の現場にカメラを向けたものです(実際はここから俯瞰します)。また4〜5枚目が終点となった伊豆山港とその近くに在る「走り湯」の道標になります。この高低差のある山斜面を一気に土石流が流れたかと思うと、本当に悲惨な災害だったと再認識します。(小宅も電気は通りましたが、水道、ガスが不通のため暫く熱海には行けません。迷惑になりそうだし・・・)
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花木深 |
杉山 順子 |
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