大判カメラ日記。

ワイズクリエイト・木戸嘉一のブログです。

神経締め、血抜き処理をしたアマダイの味は格別です。

2020年10月27日 | なんちゃって漁師

24日(土)に出漁して久し振りに40cm級のアマダイを釣り上げたことを書きましたが今日のブログはその続きです。今回釣り上げたアマダイは即ボートの上で神経締めと血抜きを施しクーラーに仕舞い込みました。神経締めとは人の手によって脳死状態を作り出す締め方で、 脳より出す「死んだ」という命令信号を神経を壊すことで行き渡らないようにする方法です。これにより死後硬直を遅らせ美味しく刺身として頂く事が出来るのですね。具体的な方法はアマダイの眉間のやや上に千枚通しのような器具で穴を開け、この穴に細い針金のような器具を突っ込み、何回か抜き差しして神経を壊します。神経が壊れるとアマダイの赤い色が一瞬にしてやや白くなるので分かります。その次に行うのが血抜き作業でエラを切って海水に10分程つけて完全に血を抜きます(今回はイケスの中で行いましたがイケス内が血で赤くなります)。そしてその後、アマダイを取り出しビニールに包みクーラーに入れるのですがウレタンで仕切り氷に直接触れないようにして持ち帰りました。今回は釣果が少なかっただけに、これらの作業は完璧だったようで刺身にするために身を開いても、その身は白く輝いているのでした(これらの作業無しでは身はやや血が廻りピンク色となります)。また今回釣り上げたアマダイは初めての子持ち個体でしたが(写真3枚目)釣り上げた責任から、少し可哀想と思いながらもこれも美味しく頂きました。写真4枚目が1日寝かせて頂いたアマダイの刺身ですが「最高です!」「美味しいです!」などの感想しかありません。デパート等で流通している高級魚も血抜きはしてあっても神経締めした魚は少なく、この美味しさは釣り人、または高級料亭でしか味わえないものと思います。写真1枚目のアマダイの目を見て下さい。こんな生きの良い目をした魚を売っている魚屋さんは滅多のありませんよ。近頃は釣れなくなりましたけど頑張る価値はあるのでした。

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