ペンタックスリコーイメージング株式会社の赤羽昇代表取締役社長が差出人になった手紙が届いた。写真を見て頂ければお解りの様に、この様な体裁の手紙は役員クラスの人事異動の挨拶が多い。封を切るとちょっとビックリの内容であった。それは8月1日より現在の社名・ペンタックスリコーイメージング株式会社の名称からペンタックスの名称が無くなりリコーイメージング株式会社となると言う。「平成23年10月1日に株式会社リコーの完全子会社として発足致しましたが、その後進めてまいりましたリコーグループ内のカメラ事業の再編に一定の目途が立ったとの判断から このたび社名を変更し同グループのコンシューマーカメラ事業を担う会社として改めてスタートを切ることに致しました・・・」とあった。要するに社名から「ペンタックス」と言う名称が無くなってスタートしますので宜しくお願いしますとの内容なのです。もちろん、製品ブランドとしては「ペンタックス」と「リコー」の両ブランドを使用してのマーケティングになるのでカメラ市場への影響はそれほど無いと思いますが、カメラ業界に身を置く中高年世代にとってはちょっと寂しい話ですね。1919年に旭光学工業合資会社として設営され、1938年には旭光学工業株式会社に組織変更し数々の名機を世に送り出し2002年にペンタックス株式会社に改称し、2006年にはHOYAとの合併・統合を行いHOYA株式会社 ペンタックスメージング・システムズ事業部となり、更に2011年7月にはHOYA株式会社はペンタックスのうちイメージングシステム事業(カメラと双眼鏡)を別会社分離し株式会社リコーに譲渡する契約を結び、ペンタックスリコーイメージング株式会社が設立され今日へ至っていました。私の知人の中には旭光学工業株式会の時代から今日まで現役で頑張っている人も沢山います。いろいろな複雑な思いが交錯してしますが気持ち的には「残念」としか言いようが無いのです。