「ブラボー」「ヒュ~ヒュ~」やりましたよ!米アカデミー賞科学技術賞を富士フイルム社が受賞しました。それも化粧品や医薬品でなく本来のフイルムでです。今回の受賞対象となったのは約10年前に発売開始された映画用フイルム「ETERNA-RDS」で画質の美しさと保存期間が500年程度と長い点が評価されたとの事です。保存期間が500年ですよ。凄いと思いませんか。現在映画界でもデジタルの進出が激しくフイルムの代わりにハードディスクに画像を保存し上映する映画館も増えていると聞きます。しかしながらデジタルは規格が多様で長期的保存には不安が残り一部ではハードディスクへの安定保存も10数年と言われています。そこで保存には安定したフィルムの方が向いているのではと言われます。また一時デジタルアーカイブに走っていた博物館、美術館の資料もフイルムに戻している現象もあります。保存性の観点からはフイルムの勝ちですよ。これは私たちの写真にも言えることと思います。「ETERNA-RDS」の500年には及びませんが日常使うリバーサルフイルムの方がデジタル画像より圧倒的に信頼性が高く長期保存が可能です。今日撮影した作品を今から20年後に取り出そうと思ったらフイルムは多少の変化はあるにせよ残っていますがデジタル画像は無くなっていたと言うことが現実に起こりえると思います。因みに今回の「ETERNA-RDS」デジタルデータを赤、青、緑の3色に分解して、それぞれモノクロでフィルムに焼き付ける仕組み。元データを損なわずに画質を保ちモノクロにすることで長期保存が可能となった。とのことで究極はモノクロなのですね。素晴らしい!富士フイルムさんこれからもフイルムを作り続けて下さいね・・・。(多少の値上げなら目をつぶりたいと思います)※写真は富士フイルム社のクイックロードフイルムとホルダー。下はハードディスク)