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大判カメラ日記。

ワイズクリエイト オフィス・木戸嘉一のブログです。

大判レンズ「トプコール」のカタログ発見!

2011年09月09日 | 日記

現在発売されている大判カメラ用レンズはドイツのシュナイダー、ローデンシュトック。それと国産のフジノン、コンゴーである。数年~数十年前までは日本でもニコンやコムラー、トプコール等のブランドがあった。昨日久しぶりに本棚の整理をしていたら懐かしき「トプコール」の大判レンズカタログが本の間から出てきた。表紙にはラインナップの90mm~270mmまでの6本の製品名と製造元の東京光学機械株式会社(当時の社名で現在トプコン)の名前がある。ページをめくると作例に白川義員さんの山岳写真や立木義浩さんのポートレート写真、大倉舜二さん、杉木直也さんのコマーシャル写真等とスペック表とレンズ構成イラスト、製品写真が丁寧にレイアウトされている。特筆すべきはイメージサークルの紹介で各レンズで撮影された8x10インチプリントの縮小写真と4x5、5x7インチフイルムサイズの画面が印刷されたトレファン紙が添付されている事である。これによりどのレンズでも4x5撮影時にどのくらいのアオリ量が可能か一目瞭然となっている。私の勝手な解釈ではあるが当時としては「製品を販売するには良いカタログが必要である」とでも言っているような立派なカタログだ。それに比べ現代はあまりにも情報が氾濫していながら「分かっているであろう」との理解の元に必要な情報が得られない場面も多々ある様に思われる。昔のモノ作り、モノの売り方が懐かしくなってしまったカタログの出現であった。(このカタログに興味のある方はワイズにてご覧下さい。)