映画で楽しむ世界史

映画、演劇、オペラを題材に世界史を学ぶ、語ることが楽しくなりました

アル・パチーノの「エニー・ギブン・サンデー」

2006-04-05 18:52:13 | 舞台はアメリカ

3月29日NHK衛星第二放送で放映された「Any Given Sanday」という映画。

 映画に詳しい人、監督のオリヴァー・ストーンや主演のアルパチーノキャメロンディアスなどのファン、あるいはアメフトのファンや関係者はちゃんと見ておられると思うが、一般の映画好きという程度の人は、エニーギブンサンデーなどと言われても、何のことか分からない、見落とした人も多いのではなかろうか。

映画の内容は、いわゆるプロスポーツ物で、一言で言って「メジャーリーグ」のアメフト版。日本ではアメフトがそれほど普及しておらずルールなども分からないから、映画がヒットしなかったのは已むを得ないが、監督、俳優のネームは一流であるから、何かちょっと腑に落ちない。

題名に問題はなかっただろうか。といっても、「エニーギブンサンデー」を「いつも日曜日には」と訳してもほとんど何のことか分からない。「アメフト根性」「アメフト商売」などといった説明的な下手な題しか思いつかないのだが。

最近、といってもここ10年ぐらいであろうか、映画のタイトルを日本語にしないで、英語をそのままカタカナにしているものが多い。何故だろう。ちょっと思いつくまま、その原因を羅列すると・・・次のようなものであろうか。

①日本人の英語力が向上し、英語に訳する必要がない。・・・英語を訳さなくても、充分そのままで通じる。

②日本人の日本語力が落ちて、日本語に訳する力がなくなった。

③今の世の中、意訳するとニュアンスの違いが露呈してしまう。

④今の世の中、英語やカタカナ語のほうがかっこいい。

⑤その他にも、映画会社の意向、国内外での営業政策などなどいろいろな問題。

いずれにしても、インターネットで「エニーギブンサンデー」を検索するといろいろなページにヒットするが、驚くなかれこの題名についてコメントしたものはほとんど皆無である。このことはどう理解するのか。上記の中で①の理由ならいいのだが、②だとすると国語関係者はなんと言うのだろう。こんなことを問題にしている筆者の感覚が何かおかしいのだろうか。いろいろな意見を聞きたいものだ。

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