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クラシック好きです

交通事故でC3.C4の四肢麻痺になって
障害者施設から在宅生活に戻れた日々の出来事

サンソン・フランソワ ショパンワルツ集

2013-12-14 07:20:05 | 音楽
サンソン・フランソワ ショパン ワルツ集

う!
こりゃ名盤だわ!
一曲目が始まるとすぐに浮かんだ感想です

音が綺麗だし
ピアノで色んな声部がコントロールされているのがとても分かり易いです
途中ニヤッとするようなリズムがあったりフレーズが現れますが粋です
どの曲も力むことなくあっさりと弾き切っています

子犬のワルツを聴きつつ

緊張と開放のバランスがとても愉快です
これほど余裕を持って弾かれている子犬のワルツは初めてかも

続いて弾かれる
ワルツ集 第7番 嬰ハ短調 作品64-2

この曲は私にとって大切な思い出の曲です
それに前奏曲集の雨だれ
この二曲
中学生の頃弾けた曲です

弾きたい
弾けるようになりたい

そう思い続ければ弾けるようになります
この頃自分の指の動きで無駄がないようにとか
力みがないようにとかを考えるようになったし
メロディの方向性と手の動きの方向性なども勝手に考えるようになっていたのを思い出しますが、今思えば随分隙間だらけの知識であるしその頃正しいレッスンを受けておけばもう少し音楽を楽しめたかもしれません。

フォルテピアノという正式名称があるピアノですが
小さな音を出すのと大きな音を出す緊張感は同じです
大きな音を出すのに力は不必要ですその音色なりメロディにどのようなものを想像するかによって広い空間が現れたり高い樹木が現れたり恐怖が現れたりすることもあるように、雪割草が生命の息吹を発しながら空に向かって自分をアピールしている表現などを想像すれば強く弱くなどと単純に肉体の物理的な動きだけで考えるのは危険があるように思えますが肉体の物理的動きを理解できないと表現するということがむつかしいまま終わることもあるように思えます。

ピアノの練習には
自分を表現する練習と表現するためのテクニックを習得する練習があります
自分が音大へ行けるのではないかと思えたのは
世の中に山ほどピアノを習っている人がいますが九割以上の人は表現すること自体知りません、うまいと言われてる近所のピアノを習っている人でも自ら表現したいことを持っているかというとそうでもありません。
上手いけどつまらない演奏しかできない人が多いと思ったのが
私が音大に行けると思った根拠かもしれません

表現したいことをどうやって見つけるかがむつかしいところでしょう
そのためにも読書や美術館自然に戯れて見たりすることも大切になると思います

雪割草の花だけを見るのではなく
どのような土地なのか
土質や日光の具合
そんなバランスが感じられないことには表現もむつかしくなると思います

それにしても
ショパンのワルツ

サンソン・フランソワだから聴ける音楽だと思います。
かなりお勧めの一枚です

Kakishima