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クラシック好きです

交通事故でC3.C4の四肢麻痺になって
障害者施設から在宅生活に戻れた日々の出来事

クラウディオ・アラウ ベートーヴェンピアノ協奏曲3番・4番

2014-03-11 07:24:27 | 音楽
クラウディオ・アラウ ベートーヴェンピアノ協奏曲3番・4番

王立アムステルダム コンセルトヘボウ管弦楽団
ベルナルト・ハイティンク
1964年録音

ショパンのワルツ集からノクターン集と聴いてきたアラウですが
ベートーヴェン弾いても全く力みのない綺麗な音でまとめ上げています
オーケストラもアラウを理解しているらしく無駄に力強かったりなんて演奏はなく
全く聴きやすく優しいベートーヴェンがここには存在します。
ノクターンでアラウの魅力に引き込まれこのベートーヴェンのピアノ協奏曲でさらに引き込まれてエロイカ主題による変奏曲で確信に変わったのはアラウの音楽はダイヤではないかもしれないがルビーであり真珠でありエメラルドになり時にはダイヤにもなり得る
誠に肩の力が抜けた素敵な演奏していることです。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲3番が始まると
コンセルトヘボウ管弦楽団がヨーロッパの王室か宮殿の扉を開けてくれると
アラウのピアノが我々聴衆を歓待してくれます
決して崩れたりしないしコンセルトヘボウの持ち味なのかハイティンクの指揮なのでしょうか?
ずっと焦ることなくゆったりとしたベートーヴェンを聞かせてくれます
アラウの演奏にはまってしまいました

2楽章の没頭ではアラウのピアノが我々を幸せな世界に引き入れてくれます
コンセルトヘボウも多彩な音色をこれでもかと聞かせてくれます
誠に綺麗なアンサンブルが響き渡ります

3楽章は私の大好きなフレーズが
単純なフレーズなのですが大好きです
ゆったりとした演奏です
オーケストラとの駆け引きが十分楽しめる職人技が堪能出来ますね!

このような素晴らしい協奏曲にであったばあい
もっと幸せを感じて聴くためにも快適なリスニングルームが欲しくなります
こんどテレビとスピーカーの位置を正常にずらしてみようと思います
右にスピーカーがずれてること自体変なのですから
それを正すだけで随分よくなるかもしれません

4番
先日聞いたカール・ベームとポリーニの演奏はハツラツとした演奏でしたが
このコンセルトヘボウっていう管弦楽団って誠に上品な演奏をなさっていますが
これってアラウとのアンサンブルだけなのでしょうか?
又はハイティンクという指揮者が押しの強い性格の人ではないのだと思われます
アラウの演奏も一歩ひいて聞いている人の空間も準備してあるので
大変過ごしやすい空間を作ってらっしゃるように思われます。

ここまでアラウにハマってしまったら
彼のCDを色々聞きたくなり
マズルカは探せど見つからず
クライスレリアーナは中古をゲット
なんとベートーヴェンソナタ全集輸入番も\3,850にてゲット
ショパン集の様なBOXも見つけてGET
どうもアラウのCDは作曲家ごとにBOXになっているようです
見つけたらゲットですね!

現在はいい加減なセッティングのモニター環境ですが
スピーカーも位置から右側から聞こえる音楽を正面にするだけで
随分変わること間違いありません

中世のお城にある宝石が散りばめられている建物のような
このベートーヴェンのピアノ協奏曲はお勧めです。
アラウのピアノ自体が宝石の様に光り輝いていますね
聞けば聴くほど引き込まれるのはノクターン集と同じような感覚だと思います。

Kakishima

クラウディオ・アラウ ショパン ノクターン集

2014-03-10 07:39:27 | 音楽
ショパン:ノクターン集
アラウ

音楽だけ流れるショート映画を静かな部屋でじっくり鑑賞している気分にさせられます
一曲一曲にアラウなりのと言うかショパンのと言っていいのか質のいい物語が映し出される
そんな音楽は久しぶりに体験させられました。

このCDはお勧めです
今はわからなくとも生涯の宝物になること間違いありません!

1. ノクターン第1番変ロ短調op.9-1
2. 同第2番変ホ長調op.9-2
3. 同第3番ロ長調op.9-3
4. 同第4番ヘ長調op.15-1
5. 同第5番嬰ヘ長調op.15-2
6. 同第6番ト短調op.15-3
7. 同第7番嬰ハ短調op.27-1
8. 同第8番変ニ長調op.27-2
9. 同第9番ロ長調op.32-1
10. 同第10番変イ長調op.32-2
11. 同第15番ヘ短調op.55-1
12. 同第16番変ホ長調op.55-2
13. 同第20番嬰ハ短調遺作
14. 同第21番ハ短調遺作

昨年の個人的ベストアルバムがポリーニのノクターン集でしたが
このアルバムも負けず劣らず素晴らしい演奏だと思います
音は綺麗だし無駄な力は入っていないし

そう
違うといえばポリーニの演奏には凛とした一本の緊張感があり
その緊張感が聞く人を思いっきり引き付ける魅力に変わっていましたが
アラウの場合聞いている人を包み込んでくれそうになるくらい優しさを感じます

それにしても純粋な演奏というか
とつとつとした演奏というか
聞いていて
え?
なんて感じるところは一切なく
どれだけ聞いてもあきの来ない正しい解釈の演奏だと思われます

ただし彼の解釈というかフレージングというかアーティキュレーションは
何と言えばいいのでしょうか?
時折フランソワを思い出させるようであり
堂々としているようであり
ショパンからはみ出ることがないようでもあり
たっぷり歌っていることは間違いありませんが
唯一アラウならではのフレージングといって間違いなく彼の人生そのものでしょう!

アラウのように自然体で作曲家と向かい合えるようになるには
それなりの経験も必要だと思われますが
アラウの場合持って生まれた才能なのかもしれません。

今までアラウの何を聞いてきたか忘れてしまいましたが
アラウを好きでよかった!

このノクターンの演奏を若い人には勧めませんが
人生一回りして休憩中のような人には誠にお勧めできるアラウのショパンですね!

Kakishima

クラウディオ・アラウ ショパン ワルツ集

2014-03-09 07:33:51 | 音楽
ショパン:ワルツ全集
アラウ(クラウディオ)

わたしショパンのワルツはそれほど聞きたいわけではありませんが
アラウのワルツ全集が千円以下で売っていたので思わず買ってしまいました
どうせアラウならばノクターン全集が聴きたいかもしれません

と思って
アラウのノクターン全集注文しようと探していたら
なんとノクターン全集も到着!
注文してあったらしい!

衝撃のアラウのノクターン集は後ほどです

1. ワルツ第1番変ホ長調op.18「華麗なる大円舞曲」
2. ワルツ第2番変イ長調op.34-1「華麗なる円舞曲」
3. ワルツ第3番イ短調op.34-2
4. ワルツ第4番ヘ長調op.34-3「華麗なる円舞曲」
5. ワルツ第5番変イ長調op.42「大円舞曲」
6. ワルツ第6番変ニ長調op.64-1「小犬のワルツ」
7. ワルツ第7番嬰ハ短調op.64-2
8. ワルツ第8番変イ長調op.64-3
9. ワルツ第9番変イ長調op.69-1「別れ」
10. ワルツ第10番ロ短調op.69-2
11. ワルツ第11番変ト長調op.70-1
12. ワルツ第12番ヘ短調/変イ長調op.70-2
13. ワルツ第13番変ニ長調op.70-3
14. ワルツ第14番ホ短調(遺作)
15. ワルツ第16番変イ長調(遺作)
16. ワルツ第15番ホ長調(遺作)
17. ワルツ第19番イ短調(遺作)
18. ワルツ第18番変ホ長調(遺作)
19. ワルツ第17番変ホ長調(遺作)

アラウの演奏は想像通り派手な演奏は似合いません
一曲目聞くと派手さとか運動神経とかは考えない方が良いかと
3番のイ短調辺りで
「そうそうこれこれ」

音は艶やかです
低音が響いているのでしょう倍音が多く響いているように感じられます

子犬のワルツなんか聞いてると
ものすごく簡単そうに聞こえてきます

音と音の隙間やバランスにテンポが全く無理してないのでしょう
続く7番嬰ハ短調も可愛い小品に聞こえてきます
弾き方には一切の力みも感じられません

そうやってアラウを聴いてると
自然体で力むことなく何の飾り付けもすることなく
音楽を表現しているのがよくわかります。

自然が作り出した芸術は
いつまで見てても飽きないと言いますが
アラウの演奏にも似たようなことを感じます

若い人には物足りないかもしれませんが
アラウのワルツはオススメです!

音楽に自然体で向き合っているアラウが見ることができます
ルービンシュタインと似ているかも

Kakishima



レコードからCDに

2014-03-08 07:58:58 | 音楽
レコードからCDに移行後現在はMP3

レコードからCDに移行する頃は盛んに反対する人がいました
レコードなら人の聞こえていないと言われる上下の声域を感じることができるような意見だったと思いますが、それをCDではバッサリ切り取ってしまうので音楽では無くなってしまうと言う意見だったと思いますす。

ただ私もレコードは聞きましたが針圧が上手く取れなかったり
思ったほど良い音にならなかったのはステレオ装置自体に問題があったのか?
それでも大学時代もレコードは聞いていたと思います。

その後CDに移行するのですが
移行時はレコ度が安くなりCDは1枚\2,800が普通そんな時にCDを増やすには
JAZZですが輸入盤を購入することが多かったですね

ところで
昨日注文したのはクラシックですがBOXものばかり
ルービンシュタインに関してはCDが142枚DVD2枚でたったの\12,320!

Arthur Rubinstein-Complete Album Collection [Box Set, Import]
ルービンシュタイン(アルトゥール) | 形式: CD



ほかにもオイストラフやハイフェッツにアラウのショパン等
注文してしまいましたが一日一枚聞いても半年はかかりそうです
ネットがCDの価格を破壊してくれてありがたいことです

ただ
ルービンシュタインのBOX間違えて2個も注文してあるようです
あはは

石垣の知り合いに送ろうと思います
安くなったCDに感謝

Kakishima

ポリーニ&ベーム ベートーヴェン ピアノ協奏曲4番・5番

2014-03-07 07:24:01 | 音楽
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4&5番《皇帝》

マウリツィオ・ポリーニ
ベーム(カール)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

カール・ベームといえばバックハウスとの共演が浮かぶくらいですから
ジャケット見てもわかるとおりポリーニといえばベームにとって孫のような演奏家!
そんなポリーニがショパンコンクールで優勝した時にルービンシュタインが
「我々の誰より彼の方がピアノが上手である」と言わしめたポリーニが
ショパンコンクール優勝後10年の沈黙時にミケランジェリに教えを受けたとか
1976から1978年にかけてベートーベンのピアノ協奏曲3番から5番を録音しています
ポリーニは45年生まれですから31歳から33歳の頃の録音だと思われます。
1894年生まれ1981年没のカール・ベームといえば音楽の仙人にでもなっていた頃の演奏だろうと思われます。

お風呂に入りながらざっと聞いたところですが
ベームが素晴らしいし
ベートーヴェンをこれほど堂々と創り上げられるのは仙人になれたからであろうし
その最高峰の音楽に堂々と渡り合っている若きポリーニは録音当時最高のピアニストだったであろうことがひしひしと伝わってきます!

第4番
ポリーニのピアノが天国へ導いてくれるように優しく始まっています
続いてベームが揺るぎない自信でベートーヴェンの世界に導いてくれます
ポリーニに関しては完璧すぎてとか機械的だとか言われますが
何の事は無い!
自分が弾きたいことを完全に弾き切っているのですからそれほど素晴らしいことはなく
完璧ということで人間臭くないという意味不明な発言を聞くこともありますが
自分の想いとおりピアノを表現できるようになることの素晴らしさを
ポリーニが証明してくれています。

ベームとポリーニ
こんな素晴らしい演奏が残っていることが幸せです

エンペラー

かなりの枚数皇帝を聞いてきたので
今ではオーソドックスに聞こえてくるピアノのカデンツァですが
それで何の間違いでもないと思われます
その後のオーケストラも堂々とベートーヴェンであることに安心して聞いていられる

ベームのベートーヴェンって思いっきり素晴らしいのだと思います
この皇帝を聞いてウィーンフィルハーモニー管弦楽団は完璧なオーケストラであるように思えるようになりました。私ごとき素人に音程が怪しいと指摘されるようなオーケストラがあること自体世の中の音楽ファンをバカにしていると思いますが。
このポリーニとベームとウィーンフィルハーモニー管弦楽団の組み合わせは大正解だと思います。
ピアノはいいのだがオケがちょっと?とか
このコンチェルトは完全に指揮者のものになっているとか言われるより
三位一体


まだ聞いていないベートーヴェンのコンチェルトもたくさんあるとは思いますが
このCDは名盤であることは間違いありません
特にオーケストラがこれだけ素晴らしい皇帝はいかがでしょうか?
今まで耳がどうしてもピアノに向いていたのですが
このCDはベートーヴェンが楽しめる組み合わせです。

Kakishima